Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

プロパガンダ

2014年05月15日 | Weblog

                  

TVは連日南シナ海でのベトナム海軍と中国の小競り合いを大げさに報道し、中
国の脅威と緊張が増していると煽っている。まるで、集団的自衛権なるものの必
要性を国民の意識に植え付けようとでもするかのよう・・・


安倍内閣は個人的な諮問会議で”有識者”という名の取り巻き連中だけ集めて、
あたかも国の代表が国民の意見として取り纏めたかのように、最初から結論有
りきで提言させ、それを基に憲法9条を無視して集団的自衛権を認めてしまおう
としている。憲法解釈をいったいどのように変えれば他国の戦争に加担できると
いうのだろう。彼等の云う「解釈を変える」とは、つまり「憲法の規定を無視する・
守らない」ということに他ならない。まやかし、出鱈目である。


改憲派は米国に押し付けられた憲法だとか、条文が古くて若い人たちに難しい
などと云うけれど、今更押し付けられたなどというのは唯の方便。戦後70年近
く改定せず守られてきたのは偏に中身が優れていたからであり、戦争を経験し
たり戦後の混乱を生き抜いてきた人たちに広くし支持されてきたお蔭である。
条文だって江戸時代の文章でもあるまいし、誰が読んでも理解できないなんて
ありえない。


そんなことを云う奴は、日本のその他の法律や役所が出す通達などがどれくら
い難解でトリッキーか知らないのだろう。


日本を取り巻く環境が本当に厳しいものになってきているのかどうか、明確な証
拠、情勢分析、正式の政府見解などが全く示されぬまま、政府の意を受けたTV
と新聞の限られた報道だけを流し、危険を煽るのは世論誘導である。両国とも
即戦争に突き進入しようなどとしている訳ではないのに、イタヅラに危険を煽る。
その種の政治プロパガンダに騙されてはならない。ナチス・ドイツのゲッペルスや
旧日本帝国・大本営発表は、最後までに事実とは異なるプロパガンダを流し続
けていたのだ。


外国との繋がりを経済の面から考えれば、日本は世界中の国と仲よくしていか
なければならず、日本政府の不始末から招いた尖閣や靖国参詣を巡って関係
が悪化している中国とだって、政治を離れれば相互に大事な相手なのである。
愚かな現政権と時代遅れの考えしかもたない政治屋だけが、勇ましいことを云
ってガキの喧嘩のごとく戦争したがっている。今はもう、そういう20世紀初頭の
旧い時代とは違うのだ。


勇ましいことをいう連中は二言目には、国と国民の安全を守るため・・・と云うけ
れど、かつて武力が国民の命や財産、平和を守ったためしがない。単純でノー
テンキな人たちは直ぐ「ナルド・・・」と思ってしまうかもしれないけれど、本当に
守るべきものは為政者がいうところの抽象的な国とか国民ではない筈です。戦
争を始めるのは決まって戦争には行かない指導者たちです。


戦争になって最初に戦地に赴き、死ななければならないのは若いあなたです。
悲しむのはあなたの奥さんやお子さん、親兄弟です!国を守るというのなら、戦
争にならないようにするための賢い知恵であり、他国と良好な関係を保つ不断
の努力ではないのですか? このことこそ今政治家がやらなければならない彼
等の義務でしょう?

安倍内閣のアホ連中は一体何を考えているのやら・・・思うに、今の政治の中枢
を握っているのは、甘やかされて育った二世三世議員ばっかりだ。戦争の真の
姿も知らず、想像力も働かさず勇ましいことばっかり云うのは、ゲームの戦争ご
っこしか頭に浮かんでこないからだろう。

いよいよ日本も滅亡にむけて一歩踏み出したような気がする。ヤレ、ヤレ・・・