Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

レトロ駅舎

2014年05月03日 | Weblog

 
 

JR成田線(我孫子~成田)には未だ昔風の駅者と屋根のないホームという組み
合わせの駅が数箇所残っている。まさにローカル線そのもののような田舎の駅
である。


その中の一つ小林駅は現在新しい橋上駅舎へと改築中で、今あるのレトロな木
造駅舎はもうじき取り壊されて消えてしまう。田圃のなかを走る単線ローカル鉄
道に相応しい木造の駅舎は、どこか懐かしく、温もりを感じるのは年寄りのせい
だろうか。


ホームに屋根がないのは雨降りのとき多少不便を感じるけれど、慣れてしまえ
ば如何ということもない。それよりも、晴れた日に木々の緑と青空に囲まれた爽
快感は、周囲を全て目隠しされている都心部の駅にはないものである。


時代の流れで鉄道駅はバリアフリー化が進み、どの駅にもエレベーターが設置
されて確かに便利になった。現在は改札が南に一箇所しかないので、北側から
来る人は線路を跨ぐ長い階段を上り下りしなければならない。橋上駅舎にすれ
ば改札口は一箇所だけれどどちら側の人にも公平になる。


26年前こちらへ引っ越してきた当初は、何だか子どものころ近くで見ていた西部
・多摩湖線の駅を彷彿させて随分田舎へやってきたものだ、と実感させられた。
それでも住めば都・・・今ではこの地が大好きになり、古めかしい駅舎にも一際
愛着を覚えるようになった。^^!


新しい駅舎の工事も進んできたから、そう遠くない将来旧い木造駅舎は取り壊さ
れるだろうと思い、昨日駅まで行って写真に収めてきた。便利さとのトレードオフ
で、また一つ成田線からレトロな木造駅舎が消える。