Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

疑問

2014年02月05日 | Weblog

                 

昨日夕飯時テーブルに着いたら唐突に「日本って、いい国なんだろうか、それと
も良くない国なんだろうか・・・」とカミサンがいう。普段世の中のこと、特に政治
家、役人、マスコミ、警察などに対して批判的な目でみているせいか、ふと別な
方向から考えてみたくなったという。


自分の住んでいる国がいいのかよくないのかなんて、単純明快に答えの出し
ようがない。我々が物事を批判的に観るのは、世の中の不正とか間違いを正
したいとか、より良くしたいという気持ちの発露であって、国のあらゆることを
批判、否定している訳ではない。


良いか悪いかという単純な比較が、例えば日常生活の物質的なことだけを考
えているなら、他所のアジアの国々と比べれば「良い方」かもしれないし、生活
の「質」といった精神的な面なら、欧米各国より「良くない」かもしれない。


今の日本で、明日の生命の危険を感じながら生きているひとは居ないと思う。
つまり戦争がなく凶悪犯罪も少ないから安心して毎日が送れる・・・いい国で
ある。


しかし、平和憲法を踏みにじって戦争できる国に姿を変えつつあり、情報公開
の世界の流れに逆行して特定秘密保護法を成立させ、福島の事故から何も学
ばず原発再稼働推し進めている・・・良くない国である。


今現在のことだけでなく将来のことを考えたとき、我々は大いなる不安を感じ
る。子や孫たちに戦争や危険な原発と放射能廃棄物という(人類にとっての)
巨大な”負の遺産”をのこす・・・良くない国である。


                                        

残念ながら、我々日本人より欧米人のほうが考え方、物の観方、生活態度、
他人との接し方、どれをとっても遥かに”大人”に見える。日本の封建時代より
過酷な帝政国家の時代を生き抜いてきたヨーロッパ人のほうが、より大きな苦
難を経験し、それに打ち勝って自由と権利を手にしただけに、民主主義という
ものの大切さ、理解の深さが違うのだろう。


同盟国である米国さえも失望させるようなことをやって、平気な顔をしている日
本の首相は、人権問題を批判して先進各国が欠席するソチ・オリンピック開会
式にどうしても出席するそうである。


やっぱり日本はガキの国家だ!(笑)・・・先進国とは並ぶべくもない