「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむゥ! かきィがァ、おいしィ~♪」
「がるる!ぐるるぅるるるがる!」(←訳:虎です!牡蠣じゃなくて柿ね!)
こんにちは、ネーさです。
親戚から柿をドカンといただいて、
リンゴもドスンといただいて、
家の中がオレンジや赤の暖色に染まっています。
そして本日の読書タイムでも、
ほわほわほっこり♪温かな空気を湛えるフィクション作品を、
さあ、どうぞ~!
―― ヒイラギ荘の小さな恋 ――
著者はチャールズ・ディケンズさん、2018年10月に発行されました。
《世界ショートセレクション》シリーズの10冊目には
《ディケンズ ショートセレクション》という副題と、
『Boots at the Holly-Tree Inn』と英語題名が付されています。
19世紀英国の文豪チャールズ・ディケンズさん(1812~1870)といえば、
年末が迫るちょうど今頃、
英語圏で劇が上演されたりする“あの作品”で有名ですね。
「すくるゥーじィ!」
「ぐるるるる・がぅるる!」(←訳:クリスマス・キャロル!)
長編作品の『オリヴァー・ツイスト』『二都物語』、
中編作品では『クリスマス・キャロル』等、
ディケンズさんの著作は
現在も読み継がれている傑作ばかりです。
そして、この御本に収録されているのは、
《ショートセレクション》の名の通り、
短編6作品。
「みじかいィけどォ!」
「がる~!」(←訳:濃い~!)
私ネーさ、
出来るだけ予備知識をシャットアウトして、
読み始め……驚かされました。
美味い、いや、巧い!
なんという巧みな語り!
「ぐんぐんッ、ひきこまれェまス!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:目が離せないよ!)
長編とは違う切れ味の良さが、
最も際立っているのは
表題作品『ヒイラギ荘の小さな恋』でしょうか。
語り手は、
宿屋《ヒイラギ荘(ホリーツリーイン)》で働く
コッブズさん。
誰とも知らぬお客さんに請われてか、
コッブズさん、
或るエピソードを披露します。
かつて彼が見知った小さな、
しかし、
世の何よりも尊い恋のものがたりを。
「うそもォ、いつわりィもォ!」
「がるるぐる!」(←訳:小細工もなし!)
怖ろしくなるほどに素直な、
“奇策”を退けたコッブズさんの語りは
幾重もの余韻を残して幕を閉じます。
閉じた幕の向こうに
長い長い物語が残されていることを
読み手に感じさせながら。
「……ためいきィ、でスゥ~…」
「ぐるるる……!」(←訳:凄いなあ……!)
もしかして、なのですが。
映画ファンの方々にはよく知られるあの大ヒット作品、
作品名をここに書いちゃうと
ネタバレにつながりそうなので書けませんが、
あの映画の原作、源流はここにあるのか?
と思わされもしました……
(ヒント:主演はマーク・レスターさん&トレイシー・ハイドさん)。
「みじかくてもォ、ずしんッとォきまス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:これこそが語り!)
現代の作家さんたちの作品と比べれば、
単純すぎる?
素直すぎる?
甘しぎる?
いえいえ、比べてみて分かるのは、
語り部ディケンズさんのふところの広さ!
金原瑞人さんのすばらしい訳文、
ヨシタケシンスケさんのキュートな画に
心底から拍手しつつ、
どうか全活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読を~♪
うむゥ! かきィがァ、おいしィ~♪」
「がるる!ぐるるぅるるるがる!」(←訳:虎です!牡蠣じゃなくて柿ね!)
こんにちは、ネーさです。
親戚から柿をドカンといただいて、
リンゴもドスンといただいて、
家の中がオレンジや赤の暖色に染まっています。
そして本日の読書タイムでも、
ほわほわほっこり♪温かな空気を湛えるフィクション作品を、
さあ、どうぞ~!
―― ヒイラギ荘の小さな恋 ――
著者はチャールズ・ディケンズさん、2018年10月に発行されました。
《世界ショートセレクション》シリーズの10冊目には
《ディケンズ ショートセレクション》という副題と、
『Boots at the Holly-Tree Inn』と英語題名が付されています。
19世紀英国の文豪チャールズ・ディケンズさん(1812~1870)といえば、
年末が迫るちょうど今頃、
英語圏で劇が上演されたりする“あの作品”で有名ですね。
「すくるゥーじィ!」
「ぐるるるる・がぅるる!」(←訳:クリスマス・キャロル!)
長編作品の『オリヴァー・ツイスト』『二都物語』、
中編作品では『クリスマス・キャロル』等、
ディケンズさんの著作は
現在も読み継がれている傑作ばかりです。
そして、この御本に収録されているのは、
《ショートセレクション》の名の通り、
短編6作品。
「みじかいィけどォ!」
「がる~!」(←訳:濃い~!)
私ネーさ、
出来るだけ予備知識をシャットアウトして、
読み始め……驚かされました。
美味い、いや、巧い!
なんという巧みな語り!
「ぐんぐんッ、ひきこまれェまス!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:目が離せないよ!)
長編とは違う切れ味の良さが、
最も際立っているのは
表題作品『ヒイラギ荘の小さな恋』でしょうか。
語り手は、
宿屋《ヒイラギ荘(ホリーツリーイン)》で働く
コッブズさん。
誰とも知らぬお客さんに請われてか、
コッブズさん、
或るエピソードを披露します。
かつて彼が見知った小さな、
しかし、
世の何よりも尊い恋のものがたりを。
「うそもォ、いつわりィもォ!」
「がるるぐる!」(←訳:小細工もなし!)
怖ろしくなるほどに素直な、
“奇策”を退けたコッブズさんの語りは
幾重もの余韻を残して幕を閉じます。
閉じた幕の向こうに
長い長い物語が残されていることを
読み手に感じさせながら。
「……ためいきィ、でスゥ~…」
「ぐるるる……!」(←訳:凄いなあ……!)
もしかして、なのですが。
映画ファンの方々にはよく知られるあの大ヒット作品、
作品名をここに書いちゃうと
ネタバレにつながりそうなので書けませんが、
あの映画の原作、源流はここにあるのか?
と思わされもしました……
(ヒント:主演はマーク・レスターさん&トレイシー・ハイドさん)。
「みじかくてもォ、ずしんッとォきまス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:これこそが語り!)
現代の作家さんたちの作品と比べれば、
単純すぎる?
素直すぎる?
甘しぎる?
いえいえ、比べてみて分かるのは、
語り部ディケンズさんのふところの広さ!
金原瑞人さんのすばらしい訳文、
ヨシタケシンスケさんのキュートな画に
心底から拍手しつつ、
どうか全活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読を~♪