テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 最強で最高の悪役! ~

2023-11-07 22:08:42 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はとりィせんせェ~いィ!」

「がるる!ぐっるるるるぅ!」(←訳:虎です!待ってましたぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 朝ドラ『ブギウギ』に今週から草彅剛さんが本格登場!

 つよぽん演じる羽鳥善一さんの大活躍を祈願しつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、『ブギウギ』つながりのエンタメ系作品ということで、

 こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― 世界でいちばん殺された男 ダニー・トレホ自伝 ――

 

 

 著者はダニー・トレホさん&ドナル・ローグさん、

 原著は2021年に、日本語版は2023年5月に発行されました。

 英語原題は『MY LIFE CRIME,REDEMPTION,AND HOLLYWOOD』、

 映画俳優ダニー・トレホさんの自伝作品です。

 

「なんたるゥ~こわもてッ!」

「ぐるがるるぐるるる……!」(←訳:一目見たら忘れない……!)

 

 ダニー・トレホさん。

 1944年生まれのメキシコ系アメリカ人であり、

 映画好きな方々はきっと、

 あ!この顔知ってる!見たことあるわ!

 と心当たり大ありの俳優さんですよね。

 

 強い目ヂカラと、低音の声、

 独特というしかない風貌と、存在感――

 

 多くの映画やドラマで悪役を演じ、

 現在は“善いヤツ“な役柄でも人気のトレホさん、

 俳優としてブレイクするまでの人生は、

 ……えっ? 本物の“悪いヤツ“……!

 

「たたたッ、たいへんッ!」

「がるぐるるぅっる!」(←訳:収監されちゃった!)

 

 マリファナに手を出したのは、8歳のとき。

 強盗で初めて投獄されたのは、15歳。

 

 トレホ家の人間は刑務所にいるのが当たり前、

 という環境で育ち、

 薬物中毒になりながら少年院や刑務所を出入りして……と、

 ダニーさんの少年時代は

 さながらダークサイドを転落してゆく若者の見本のようです。

 

 しかし、20代後半で薬物を断ち切ったトレホさんは、

 転落のサイクルから脱出しようと決意します。

 

 その第一歩が、

 映画のエキストラだったのでした。

 

「ちいさなァいッぽがァ~」

「ぐるるるがるる!」(←訳:ぐんぐん伸びる!)

 

 エキストラにもランクがあるようで、

 単なる背景としてのエキストラから、

 強面ぶりに目を留められて、ちょっと上のエキストラへ。

 いえ、ちょっと上どころか、

 ダニーさんはボクシングが出来る!と気付いた監督さんの抜擢で、

 一気に正キャスト入り……!

 

「はぷにんぐゥ、でスねッ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:最高の意味での!)

 

 幸運の女神からの投げキッス。

 

 降ってきた幸運を、

 ダニーさんはしっかり受け止め、握りしめます。

 

 主要な出演作品は、

 デビュー作となった『暴走機関車』(1985)、

 『ヒート』(1995)、

 『デスペラード』(1995)、

 《スパイキッズ》シリーズ(2001、2002、2003)、 

 そして、初の主演となる

 『マチェーテ』(2010)。

 

 そう、いまダニーさんの心を動かすのは、

 麻薬や札束などではなく、

 演じる、演技すること、そのもの。

 

「しんらいィ、なのでス!」

「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:信頼できる悪役さん!)

 

 ガチガチの悪人や囚人の役どころを

 誠実に演じるダニーさんの俳優人生を彩るのは、

 ロバート・デ・ニーロさんをはじめ、

 名優さんや、名監督さん、名スタッフさんたち。

 

 《世界でいちばん殺された》悪役顔で、

 でも実際は、

 薬物依存に苦しむ人びとを救う善行にも尽力する

 ダニー・トレホさんの半生記は、

 映画好きな活字マニアさんに、

 ぜひのおすすめですよ。

 本屋さんで、図書館で、探してみてくださいね~♪

 

 

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