テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 翼の歴史 ~

2024-02-26 22:03:07 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 みどりィおねえさんッ、ぐッじょォ~ぶゥ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!馬締さんもね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 NHK BSのドラマ『舟を編む』第2話、

 最高かよ!と言いたくなる最高っぷりでした!

 首を長~くして次回放送を待ちながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの絵本作品を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 人類の夢をかなえた 飛行機の本 ――

 

 

 絵と文はヒサ クニヒコさん、2024年1月に発行されました。

 『乗りもの歴史図鑑』の巻名からもお分かりのように、

 誕生前から現在に到るまでの、

 《飛行機の歴史》を描いた図鑑です。

 

「それはァ~ひゃくにじゅうねんまえェ、だッたのでス!」

「ぐるるがるるぐるるるる!」(←訳:小さな機械が生まれたよ!)

 

 大空への憧れ。

 

 鳥のように、空を飛んでみたい。

 高々と、自由自在に舞い飛んでみたい――

 古代から人類が抱いてきた命題は

 19世紀、一気に実現化に近付きます。

 

 その方法は、ふたつ。

 ひとつは、《空に浮かぶ》方法で、

 代表的な例が、気球と、

 気球の発展型ともいうべき飛行船、ですね。

 しかし、20世紀前半の時点で

 飛行船に使用されていた水素ガスの危険性の高さ、

 操船や輸送力の問題から、

 ”飛行船の歴史”は、早々にストップしてしまいます。

 

「そこでェ、とうじょうゥ~!」

「がるる!」(←訳:飛行機!)

 

 羽根を作って、機械のチカラで羽ばたいて、飛ぶ。

 1896年、オットー・リリエンタールさんは

 グライダー(動力なし)で飛行を試みました。

 そこに機械のチカラをプラスして、

 幾十幾百もの試行錯誤を経たのちの、

 1903年12月17日。

 

「がんばるぞォ~!」

「ぐるがる!」(←訳:行け弟よ!)

 

 操縦席のウィルバー・ライトさんへ、

 兄のオーヴィル・ライトさんは懸命の声援を送ります。

 ふたりが製作した機体は、

 プロペラの回転が増すにつれ………?

 

「おおおッ!」

「がっるる!」(←訳:やったあ!)

 

 空気より重いものが、

 わずかではありましたけれど、

 確かに空を飛んだ瞬間、

 飛行機械は《夢想》ではなくなりました。

 

 そうして、

 現実のモノとなった飛行機が

 いかなる”発展の道”を歩んでゆくのか、

 ヒサさんは丁寧に、いえ、

 丁寧を超えて極細密に描いてゆきます。

 

 動力付きグライダーが、

 単葉機、複葉機へ。水上機へ。

 民間の所有から、

 国家と軍が管理する武器へ。

 

「うううゥ、くるしィ~…!」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:自由に飛べてない!)

 

 映画『紅の豚』で

 ポルコ・ロッソさんが見送った数多の飛行機――

 僚友たちを乗せて天へと消えてゆく飛行機たちが

 ここには描かれています。

 同じく『風立ちぬ』で

 青年技師たちが設計を繰り返した飛行機たちも。

 

 大空を自由に、どこまでも。

 その思いは、今も変わっていないはず。

 

 嬉しくも楽しく、

 また同時に胸が苦しくもなる

 飛行機械たちの濃密な歴史図鑑は、

 大人な活字マニアさんにこそ

 おすすめしたい一冊です。

 飛行機マニアさん、

 ヒサさんのイラストが大好き!な方々も、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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