テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

オールカラー《入門書》♪

2015-04-17 21:45:10 | ブックス
「こんにちわッテディちゃでスッはくしょんッ!」
「がるるぐるぅる!」(←訳:虎ですクシュン!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年はもう花粉のシーズンも終わりよね~♪
 と、ちょっと気を抜いたら……今日はクシャミ連発!でした。
 なので、本日の読書タイムは目薬を握りしめ、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~…ハクションッ!

  



            ―― 別冊太陽 若冲百図 ――



 別冊太陽 日本のこころ227 号は、2015年3月に発行されました。
 『生誕三百年記念』と副題が付されたこの御本には、
 看板に偽りなし!
 伊藤若冲さんの傑作100作品が掲載されています。

「おーるからーでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:図版も大きめ!)

 いっこうに治まらず、
 ますます過熱する伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)さんと
 江戸期の絵画の人気。

 ちょうど現在も、
 東京・港区赤坂のサントリー美術館では
 《若冲と蕪村 生誕三百年 同い年の天才絵師》展が開催されています
 (~5月10日まで)。

 この御本では、
 《若冲と蕪村》展の主要展示作品になっている
 『乗興舟(じょうきょうしゅう)』を含め、
 宮内庁が所蔵する《動植綵絵(どうしょくさいえ)》シリーズ全作、
 ジョー・プライスさん所蔵の屏風作品、
 京都の鹿苑寺(金閣寺)蔵の襖絵……などなど、
 若冲さんの代表作が
 解説とともに紹介されています。

「おーるたいむゥべすとッ!」
「がるる!ぐる!」(←訳:決定版!だね!)

 もう若冲さんの作品はたっぷり見たもん。
 画集だって持ってるもん。
 
 という御方もおられるでしょうが、
 いやいや、
 花粉症と同じく、
 ここで気を抜いてはなりません。

 御本の本文73ページを開いて、さあ、

「おおッ?」
「ぐるっ!」

 と言ってくださいな。

 『猿猴摘桃図(えんこうてきとうず)』

 と題された作品は、珍品だわ!
 若冲さんの画をけっこう追っかけしている私ネーさも、
 これは初めて拝見する作品ですよ。
 個人蔵の御作らしいので、
 あまり公開されることがなかったのかも?
 (『若冲と蕪村』展では4/13まで期間限定展示されました)

 この御本には他にも、
 美術館などの所有ではなく個人の所有する若冲さんの作品が
 多数収録されています。

「うんッ、これもォ~!」
「がるるるるぐる?」(←訳:見たいけどムリ?)

 本文150ページの
 『百犬図(ひゃくけんず)』。

 大画面いっぱいに仔犬たちが描かれた作品は、
 ワンコ好きさん感涙必至!
 有名な作品なんですけれど、
 確かこれも、近年は公開されていないんじゃなかったかしら?
 実物を拝見したいですね~♪♪

「ころころッ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:楽しい絵です!)

 傑作選集ともいうべき図版を観る喜びを高めてくれるのが、
 多彩な解説者さんたち。

 小林忠さん、赤須孝之さん、
 山口真理子さん、福士雄也さん、
 小野真由美さん、そして辻惟雄さん他、
 一流の研究者さんたちの文章も
 チカラが入ってます!

「はくがくゥ!」
「がる!」(←訳:薀蓄!)

 図版の精度も高く、美しいので、
 若冲さんをよく知らないという活字マニアさんも
 入門書に、ぜひこの御本を!
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 《波乱》の歴史。 | トップ | 静岡が大原に? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事