テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 恋文を探せ!の旅 ~

2024-05-16 22:04:41 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まッどまッくすとォ、ほくとのけんッ!」

「がるる!ぐるるるがるる~?」(←訳:虎です!どちらが先なの~?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 映画《マッドマックス》シリーズと漫画《北斗の拳》、

 どちらが先か?と調べたら、《マッドマックス》でした。

 最新作『マッドマックス フュリオサ』CMの異世界っぷりに驚愕しつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 恋文道中記 ――

 

 

 著者は野村胡堂(のむら・こどう)さん、

 2024年2月に発行されました。

 【銭形平次捕物控】と副題が付されています。

 

 前回記事では、名探偵ホームズさんの偉業につながる

 『シャーロック・ホームズの護身術 バリツ』

 を御紹介いたしました。

 そして、今回登場いただくのは、

 ”ホームズさんに影響を受けた日本の名探偵”のひとり、

 銭形平次(ぜにがた・へいじ)さん!

 

「おかねはァ、たいせつにィ!」

「ぐるるるがるるぅぐる!」(←訳:ホントは投げちゃダメ!)

 

 ええ、御安心ください、

 平次さん、決してお金を粗末に扱ったりはしませんから。

 むしろ、平次さんの顔を暗くさせるのは、

 犯罪者をみすみす逃してしまう、ということの方で。

 

 どれほど評判高い十手持ちであろうと、

 管轄区域を越えての犯罪捜査は許されません。

 

 現にいま、品川の海のほとりで、

 平次さんは歯噛みしています。

 ここから先は、

 関八州(かんはっしゅう)と呼ばれる部局の縄張りで、

 自分たち”八丁堀”の者は手出しできない。

 

 眼の前を、或る事件の容疑者がテクテク歩いてゆこうと、

 平次さん、見ていることしか出来ないんです。

 

 ところが、そこへ。

 

「おやぶゥ~んッ!」

「ぐっる~がる!」(←訳:待って~親分!)

 

 ああくたびれた、お茶が呑みてぇと、

 ドタバタな足取りで現れたのは、

 平次さんのもとで働く八五郎さんでした。

 

 八五郎さんが言うには、

 容疑者たちをどこまでも追いかけろ!

 と特別な指図が出たそうで。

 

 つまり、平次さんは担当エリアを越境して、

 追跡捜査をしてもいいぞ!と。

 

「おォ~やッたでス!」

「がるるぅ!」(←訳:朗報だぁ!)

 

 越境捜査も許されてしまうくらいの、

 重大な事件とは……

 

 盗まれた恋文。

 

「……あッ?」

「ぐるる!」(←訳:あわわ!)

 

 はい、著者・胡堂さんのニヤリ顔が目に浮かびますね。

 

 貴人の筆になる、

 公になるのは少々よろしくないお手紙三通が

 外部へ持ち出されてしまった……

 

 もしもお手紙が某所に届けられたなら、

 大規模なお家騒動が起こるのは明らかである、

 行動するのだシャーロック!と、

 マイクロフト・ホームズさんならいかにも言いそうだわ。

 

 平次さんにとっては、

 ”嫌な仕事“ではありますが、

 お家騒動が現実のものになったら、

 確かに、大勢が生命を落とすことになる……。

 

「それならァ、さッさとォ~」

「がるるぐるるるるぅるるぅる!」(←訳:お仕事済ませちゃいましょう!)

 

 ”盗まれた手紙”をめぐる

 さまざまな思惑と、

 平次さんたちの追跡旅行の、決着は?

 

 今日5月16日は、

 松尾芭蕉さんが『奥の細道』の旅に出立した日であることから

 《旅の日》に制定されています。

 手紙を追う旅を描いた表題作品『恋文道中記』、

 八五郎さん大パニック?な『八五郎受難』

 の2作品を収録した平次親分の探偵譚を、

 皆さま、ぜひ~♪

 

 

 

 

 

 付記 : 《北斗の拳》のコンセプトは、

  『マッドマックスの世界にブルース・リーさんが現われたら?』

  だという説を聞いた記憶があります。

  なぁるほど、ですね。  

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