テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

沿線限定?

2015-02-13 21:35:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、じゅうさんにちのォきんようびィ!」
「がるる!ぐるるがるるるぐるるがるる!」(←訳:虎です!3月もあります13日の金曜日!)

 こんにちは、ネーさです。
 今月も来月も13日の金曜日があるとは
 春のカレンダーマジック?
 本日の読書タイムは、不吉な数字なんて吹き飛ばしてしまう
 元気なミステリ作品を、どうぞ~♪

  



           ―― 探偵少女アリサの事件簿 ――



 著者は東川篤哉(ひがしがわ・とくや)さん、2014年11月に発行されました。
 『溝ノ口より愛をこめて』と副題が付されています。

 あのぅ、どうなんでしょうか、
 溝ノ口、って聞いて、
 ああ、あの駅ね、とソッコーで分かる御方は、
 日本全国でどれほどおられるのかしら……?

「ううむむゥ、たぶんッ?」
「ぐぅっるる?」(←訳:ちょっぴり?)

 そうよねえ、東京都民と神奈川県民さんの一部にしか
 知られていないかもしれないわ、
 JR南武線(なんぶせん)の
 武蔵溝ノ口(むさしみぞのくち)駅、
 略して、溝ノ口(みぞのくち)。

 著者・東川さんは、
 どうやら東京から神奈川にかけての
 多摩川に沿った地域に
 特別な愛着を感じておられる様子です。

 ベストセラーとなった『謎解きはディナーの後で』では
 東京都下の国立市、
 『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』では
 ここ・東京八王子市、
 そしてこの、
 『探偵少女アリサの事件簿』では
 神奈川県川崎市の武蔵溝ノ口駅周辺が
 物語の舞台になっています。

「としんじゃァないィところがァ~」
「がるぐる!」(←訳:ミソだね!)

 都心の繁華街だったら大騒ぎになること必至の事件も、
 郊外の町では、
 ユルいというか、緊張感が不足してるというか……

 主人公の『俺』――橘良太(たちばな・りょうた)くんは、
 《なんでも屋タチバナ》を営むなんでも屋さんです。

「なんでもォ、やりまスゥ!
 ただしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:犯罪はNO!)

    依頼があればなんでも引き受けます。
    犯罪以外は、なんでも。

 と、ポリシーを掲げる良太くんが、
 皮肉なことに犯罪に巻き込まれてしまいました。

「けッぱくゥ、でス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:アリバイあるし!)

 そう訴えてはみても、
 犯人が逮捕される兆候はいっこうにありません。

 焦れる良太くんに、
 あたしが探偵になる!と宣言したのは
 少女・アリサちゃん。

 『なんでも屋』の仕事として、
 良太くん、彼女のお守り役を依頼されているのですけれど。

「じしんッ、たァ~ッぷりィ?」
「ぐるがるる?」(←訳:その根拠は?)

 意気揚々と事件現場へ乗り込むふたり。
 少女アリサちゃんに二言はないのか?
 良太くんは無罪を証明できるのか?

 ……う~ん、不安だわね~?

「おおいにィ~」
「がるぐる!」(←訳:不安です!)

 短編4話から構成される、
 著者・東川さんらしいユーモアミステリ作品は
 の~んびり謎解きを楽しみたい活字マニアさんにおすすめです。
 関東圏外にお住まいの方々は、
 JRの路線図をチラ見しながら
 読んでみてくださいね~♪

 

 

 

 
 

コメント
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