テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 眺望、晴れ晴れ ~

2013-11-05 21:48:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くはァ~ッ、きんにくつうゥのォ、よかんッ!」
「がるる!ぐるぐるがるる~!」(←訳:虎です!あちこち痛そう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日の読書タイムでは必要になるかもしれませんね、
 湿布やマッサージジェルや炎症対策のスプレーが。
 それは何故かと申しますと……
 はい、本日はこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
           ―― 久住昌之の こんどは山かい!? 関東編 ――



 著者は久住昌之(くすみ・まさゆき)さん、2013年4月に発行されました。
 隔月刊誌『ワンダーフォーゲル』2012年2月号~2013年2月号に連載の
 《越境するグルメ》を大幅に加筆した7編に、
 書き下ろし2編を加えて刊行されたこの御本は……

 渾身の登山記!

「ううゥ、あしがァいたァ~いィ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:マメができたよぅ!)

 イラスト、エッセイ、デザイン、ミュージシャン、
 そして、人気の漫画『花のズボラ飯』『孤独のグルメ』原作者として知られる
 著者・久住さんが向かうのは、
 はたしてどんな急峻孤峰断崖絶壁なのでしょうか?
 世界の屋根ヒマラヤ?
 アイガーの北壁?
 南米のギアナ高地?

「……あれッ? でもォ……あしもとはァ~…」
「……がるーるー?」(←訳:……スニーカー?)

 スニーカーに、ジーンズ。
 ソフト帽をかぶって、ダッフルコートを着て。

 《隊長》こと雑誌の編集長のSさんと、
 《副長》ことこの御本の出版社の担当者Kくんとともに、
 久住さんが目指す山は――

 低山です。

「てッ??」
「ぐる??」(←訳:低山??)

 半日くらい、山を歩いて、
 普通の人がなかなか行かないところで酒でも呑んで
 ウマいもの食べて。

 うん、登れるとこまでバスやタクシーを使っちゃおう!
 山中のルートは小学生たちが遠足に使うような易しさの、
 下りが多い道がいいな♪

 あ、それでさぁ、
 山を下ったところに温泉でも湧いてたらイイよね!

「なななッ、なんだかァ~」
「がるるっ!」(←訳:ズルイっ!)
「でもッ、うらやましィ!」

 隊長・副長・久住さんの三人組は
 まず奥多摩へと向かうのでした。
 もちろん、JR青梅線とバスに乗って。

 吊り橋にはしゃぎ、
 廃線となった高架鉄道のトンネルに感心し、
 下り道を軽快に進んで、
 着きましたよ、温泉に♪
 温泉の後は、駅前の小さな飲食店街で、
 よぅし、一杯飲ったろう~♪

「ずずずずずずッ」
「ぐるがるぐる!」(←訳:それズル過ぎ!)

 ほどよく運動したあとの、
 御飯もお酒も温泉も
 なんともすばらしく気持ち良さそうなこと!

 読み手が思わず、
 御一緒させてくださいっ!と
 叫びたくなる低山めぐりの旅日誌は
 関東近郊の9山が舞台、いえ、冒険の地となっています。

 奥多摩に始まって、
 久住さんたちが次はどの山を攻めるのか、という点は
 敢えて秘密にしておきますので
 (皆さまの御近所かも!)、
 どうか、この御本を手に取って発見してみてくださいね。

 
「ずるくてェ、うらやましくてェ~」
「がるるるぐるぐるがるるる!」(←訳:でも心がウキウキしてくる!)

 晴れ晴れと楽しい一冊です。ぜひ!


コメント
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