ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

カンボジアはドル経済:どこまで進むか円安

2022年04月21日 | 大学院生活


阪大の学部生が2名カンボジアに一週間ほどいくので、いろいろお手伝いしているところ。
二人とも交換留学や卒業旅行でアメリカだかカナダに行ったことがあるのだけれど、一人で行くのは初めて。
フライトを買うところから、移動や日程の調整など、手取り足取り、まさにHISの職員になった気分なのである。(でもパスポート持っててよかった)
そもそも、二人のお母さんは私より年下。
すでに自分の子どものようなのである(ICTについていろいろ助けてもらってるし)。

↓梅小路の博物館で見るのとは違って、本物のデゴイチはすごい


で、お餞別にと思って、新札の2万リエルを「コーヒー1杯が1万リエルだから、2杯しか買えないけど」って渡したら、丁寧なお礼のメールが来た。

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昨日は20000リエルもいただき、本当にありがとうございました。
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うーん。たった2万リエルなんだけど。
現地で価値を知ったら、申し訳ない。

↓調査員が地方で調査中、コロナ時期には卵一個の値段が2倍になった話を聞く



海外に行くにはとても損なこの円安。

阪大の講義でガタリを発表した学生さんがいて、マルクスが貨幣と労働について議論したことについて話してた時、「その貨幣って、為替レートを検討してたのかな」」とかいう議論になった。
そうなのだ、平均賃金とかバイト代とか、為替によって全然価値が変わってしまうから、国際比較ってどの程度意味あるんだかと思ってしまうのである。
(男女別のアンペイドワークの割合についても、為替レートによって家事労働の価値が変わる!)

カンボジアに行くこの学生さんたちも「400ドルくらい変えたいから、早く変えないとどんどん円安になりますよねー」。
日本円レートで給与をもらっている外国にいる人たちは大変だが、私はドル建て給与(と言っても支払われてないが)。
タイ人を雇ってる先生も、「現地では、レートのせいで契約額より3割くらい給与が減っちゃうんだよな」と頭を抱えている様子。
130円まで下がるかな、来月カンボジアでドル建ての給与をちょこっとだけもらう予定なので、円がもっともっと下がって欲しいと思うわたしは非国民かもしれない。