ゴリラの点火コイル取付け部とシリンダーヘッドを直接繋いで点火系の
アース強化をしてみたところ、エンジンを掛けてみただけでは特に変化
が感じられなかった。しかし、自賠責が切れたままなので試走という訳
にもいかないので、簡易的な実験をしてみた。
プラグの代わりに長いボルトをプラグキャップに差し込んでヘッドとの
間で放電させる状態を作った。
この距離を調節しながら、アーシング無しで放電しなくなる距離で固定
した後に、アーシングを繋いでキックするというやり方だ。
結果はアーシング無しではいくらキックしても火が飛ばないところを
確認して、アーシングを繋いでキックすると5回に一回くらいの割合で
火が飛ぶようになった。
コイルの取り付け部はコイルの一次側アースと共用なので一次電流が
増えることで結果として誘起される二次電圧が上がったといえる。
でも二次電圧が上がっただけではパワーや燃費が上がるという訳では
ないので、火が飛びやすくなったことを利用した、プラグギャップの
見直しなどで、消炎作用を減らすことが重要だ。
この結果が全てに共通するはけではなく。すでにアースがきっちりと
取れている場合には何の変化も起きないということ。ウチのゴリラに
関しては元々のアースが劣化していたということだろう。
各部が錆びや腐食が進んできている旧車には効果的ということが
解ったが、点火系が強化されたのではなく、あくまでも新車の状態に
近くなったというだけだが・・・