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あじさい




子どものころから、あじさいは身近な花だった。


が、まったく好みではなく、初夏に密生して色とりどりに咲くも「限りなく地味な花」「じめじめした花」というイメージ...


それが大人になってから大好きな花のひとつになったのはどういうわけだろう。

あじさい寺の艶やかさは言わずもがな、ヨーロッパの庭園、トーン・ダウンした優雅なブーケの中。

大人になってから生姜や山椒の味を好むようになったように、わたしにとっては大人になって分かるよさのある花、それがあじさいである。






3、4日前に一目惚れして買った鉢植え。
幅が最長で1.5メートル近くある




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意味という病




ブラッセルで食事中、ロンドン・テロの速報を聞いた。

スコットランド出張中の夫に連絡をとり、在英国の友人たちにも安否確認をし、その後地下鉄で移動しつつ、自分が不安を感じていないことに驚いた。



....




わたしは学部生の頃、中東に留学していた。

当地で日々感じたのは、「人間は意味のない生よりも、意味ある死を選択する」という現実である。

民族と民族、イデオロギーとイデオロギーの対立を解消するためには根本的な問題を改めなくてはならない、とはよく言うが、人間が「生きる意味(=死ぬ意味)」に取り憑かれていること、これこそが根本的な問題ではないか。



人生に意味を与えてくれる『父』の存在がなくても、絶望せず、よく生きれるように、人間はいつかなれるのだろうか。



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ソルドで...




ベルギーのソルド(バーゲン)期間は当局に規制されていて、夏はほとんど必ず7月1日から始まるのが慣わしである。


当然、この頃の友人たちとの会話は「ソルド行った?」「どこへ?(ブラッセル、アントワープ、パリ...等)」「いつ行った?」などなど。彼女たちの買い物話を聞くのもおもしろいものである。


わたしの欲しいものはたいてい定番品で、それらはソルドに出ない場合が多いこと、会場や店先で列に並ぶのが苦痛であること、好きなものや好みがはっきりしていること(安ければ買おうとは思わない)、などが理由でソルドには比較的興味がないほうだと思う。
行ったとしても短時間戦闘タイプ。


さて、今回のソルドで一番嬉しかったもの...

Christofleのクリスマス・オーナメント2001年である。
毎年ひとつづつ蒐集しているのだが、2001年に買いそびれ、無念に思っていたところの出会い。値段も半分になっていた。

季節外れの結晶模様の透かし彫り、毎日見とれている。
涼しげで..


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ie




ご無沙汰しておりました。

日記お引っ越し(これで2回目)が完了しました。

今までと勝手が違い、見た目にも違和感がありますが、今後のことを熟考しての結果です。どうぞよろしくお願いいたします。



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ところでお引っ越しと言えば家。

やっと待ち望んでいた本が届いた。
甘露時芳子さんの美しい写真集『ie』。


甘露時さんのことは雑誌家庭画報で記事を何度か拝見しただけで詳しくは何も知らないが、お姿や、その生活のスタイルはワタクシの憧れ。

銀色の短髪、オリエンタルとオキシデンタルの混合スタイル、生活臭の全くない手作り小物...

本日の午後、買い物に出た時も無意識に「甘露時テイスト」のものに目が行き、どんどん目ばかり肥えてゆくような自分を実感(妄想とも言う)。

お勉強になる。


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ジャンク・マーケット




アンティーク市、骨董市を見て歩くのは楽しい...
と断言したいところだが、何割かの骨董市は今日、Zand広場で開催されたようなジャンク・マーケットである。


西洋人形の腕ばかり胴ばかり売っているような店や、ガルボやゲーブルのブロマイドを売っている店はまだ正統派で、

電話の受話器部分のみ、
ピンセットの山、
70年代に大量生産されたランプのシェード、
こわれたミニカー、

わが家の屋根裏のがらくたが宝の山に見えてしまう...

誰が買うの?
売れるのか?
どうやって生計を立てているのか?
奇妙な取り揃えを競っているの?


不思議~。


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