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四月は最も残酷な月



復活祭当日の中心は八重の黄水仙100本。
艶やかでナルシスティックな芳香を放っている。



復活祭。

十字架にかけられて一旦は「死んだ」キリストが、三日後にふたたびよみがえったという物語は、冬の間死んだようになる自然を、春を迎え入れることによって蘇らせようとする原始的な儀式そのものである(古代芸術のそもそもの起源)。
この儀式は、古代の農耕民族には、形式こそ違えど、ほとんど例外なしに見られるものだ。

新しい生命のよみがえりは死の後にやって来るのである。


タイトルは、T.S.エリオットの『荒地』より、第1節「死者の埋葬」の冒頭。
 
April is the cruellest month, breeding...

四月は最も残酷な月だ...

なぜなら、春四月、生命は勝利を言祝ぐが、生命というものは常に死と表裏一体だからである。
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