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エフェソス





トルコ共和国の西側、海岸線から7キロほど入った場所にあるエフェソス。

数ある遺跡の中でも保存・修復状態がずば抜けていいのがエフェソスだった。
起源は古代ギリシャより前のミケーネ文明だ。

上写真は、エフェソスといえばの古代ローマ期のセルシウス図書館。セルシウス図書館は世界三大図書館(アレクサンドリア図書館、ペルガモン図書館)に数えられ、1万2千巻もの書籍が収められていた。


エフェソスは丘に貼り付くように発達した港湾大都市で、現在も発掘は継続中。今後は丘全体が表面に出てくるそう。
例えば斜面に立つテラスハウス群にはカバーがかけられており、色鮮やかなモザイクや壁画がオーストリアの主導で発掘中だ。

古代には海がすぐそばにあったが、現在では土砂の堆積で7キロ先になっており、トルコ国家のプロジェクトは再び水を遺跡のそばまで引きたいのだとか。そして観光客を古代の旅人のように船で行き来させたいんですってよ。

大ロマンだ。

またすぐにでも訪れたい。そして10年後、20年後に新しく地上に顔を出した遺構や新発見を見に行くのも楽しみだ。





7月、8月は40度まで気温が上がり、木陰もほとんどないため観光には向いていないと聞いた。しかしそれなりに激混みするとか。

われわれはボドルムをレンタカーで朝6時に出発、開場の8時過ぎに到着。2箇所ある入り口の一方で現地でガイドさんと契約し(白の上下を着た将軍のような風貌の姿勢のいいトルコ老紳士)2時間かけて説明を聞きながら見学、反対側の入り口に到着。
その後入ってきた方の入り口を目指して逆方向に見学しなおした。
9月に入っていたからか、混雑はなく、昼間の気温も31度ほどだった。

13時半ごろ遺跡を出てすぐ外にある茶店で冷えたいちじくと搾りたてざくろのジュースを堪能。


ちなみにギリシャ哲学者ヘラクレイトスが繁栄したエフェソスの出身。世界史をとった人は「万物は流転する」を覚えましたね? ラファエロの「アテナイの学堂」にも描かれている。



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