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べギン会の冬ごもり




冬の夕暮れ、家屋の明かりが灯り始めるべギン会の庭は平和だ。
なぜかひどく懐かしい気もする。


ベルギーには13のべギン会が残されている。

ガイドブックなどでは「べギン会修道院」と紹介さレていることが多いものの、修道院ではない。

12世紀に起源を持つ、今よりもさらに社会的地位が不安定だった女性たちの共同生活組織だ。
あえて言えば「半聖半俗」の女性のコミュニティで出入りは自由であり、キリストの生き方に倣い、清貧と弱者救済に努めた。

インフラ(上下水道、送電、通信、教育、医療など)、経済学者の宇沢弘文が「社会的共通資本」と呼んだ、生活の基盤となる設備やサービスをコミュニティで管理・運営し、上意下達ではなく、メンバーで自治する生き方、わたしもとても憧れる。

老後は、緩く横につながったそんな生き方がしたい。
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