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beatrice rana@wigmore hall ロンドン冬の朝




久しぶりに晴れた冬の朝、12月1日。

『道化師の朝の歌』。

青い透明な空から低く明るい光がウィグモア・ホールのあるウィグモア通りを照らしていた。

オックスフォード通りと平行に走っているこの通りは通常から人通りも少なめ。日曜日の朝はさらに静かで、車もほとんど走っていおらず、主な通行人はゆっくりとウィグモア・ホールへ向かうお年を召したカップルや、ジョギング中の近辺にお住いのヤッピー(<死語。でも分かりやすい)、子犬を散歩させる人など。

午後になるとクリスマスショッピング客でごったがえすオックスフォード通りの喧騒に比較して、清々しい。


Beatrice Ranaのラヴェルの『鏡』もショパンのエチュードもこの気持ちのいい冬の朝のようなクリスプでクリーンな演奏だった。

若手の中では彼女が一番好きだが、もうちょっとだけ、もうちょっとだけ、厚く広く観客の気持ちを巻き込んでいくようであればいいのに(『鏡』)、と昨日は思った。Oiseaux tristesとか。

まあ冬の朝に酔ったシロウトの無意味で役に立たない朝の歌(意見)にしかすぎない。


Beatrice Rana
Maurice Ravel: Miroirs
Fryderyk Chopin: 12 Etudes Op. 25
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