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Brugge Style
どこでもない場所、いつでもない時間 2
文月。
英国隔離生活も14週目。
文月にふさわしく、多くの本を読んだり、書の練習をして過ごしたいと思う。
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わたしが使っているgooブログにはさまざまなサービスがある。
まずは毎日かかさず「いいね」や「応援」をボタンを押してくださる方、モエは感激しております。
あなたの寛容さに乾杯。
また、ハードルは低くないのにもかかわらず、メッセージを送ってくださる方にも特別の感謝を捧げます。特に隔離生活中(現在も継続中)は、外との接触を断たれているのでとても嬉しいのです。
その他、gooブログのサービスには、最近までアプリを使っていなかったせいもあって気がついていなかったのだが(遅い)、
「brugge_style さんが 2019年07月01日 に書かれた記事をお届けします。」
というのもある。
一年前の同日に書いた記事が送られてくるのだ。過去の自分から送られてくるメッセージ。
今日はどこでもない場所、いつでもない時間。
うっとりするほど素敵で、心が震えるほど懐かしい思い出につながる場所が記憶にあり、また同じような気持ちが味わいたいがためにそこに行ってみる。しかしそこは記憶の中の場所とは全然違っているケースが多いのはなぜか、と考えたのだ。
引用した岡潔『数学する人生』の中には
自分が確かに世界に属していると実感するとき、人は「懐かしい」と感じる
とあり、わたしはこの一文に心を打たれた。
わたしがこのブログを読んでくださっている方から「続き希望」ボタンを押していただいたり、メッセージをいただいたりして心から嬉しいのは、「自分が確かに世界に属している」と実感できるからなのだろう。
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上にも書いた「寛容」、わたしは自分自身がいじましいので「寛容」には余計に強く惹かれる。
今、東京では都知事選が繰り広げられており、とても注目している。候補者の中には「こんな人が知事の都に住んでみたいなあ」と思わせる方がおられるからだ。
昨日だったか「どの候補者に投票するか」途中経過を見て驚いたのは、人は困難に直面するほどエスタブリッシュメント・強者の側に立ちたいものなのだという事実だ。
もしかしたら実際の立場が弱ければ弱いほどそうなのかもしれない。
次に新自由主義的な「自己責任論」の蔓延、あるいは恵まれない一部の人だけが得をするのは許せない、という考え方だった。
奴隷が真実の奴隷になるのは、主人の価値を内面化したときである、と(正確な引用じゃないです)ニーチェは看破したのであったが、今後、いやおうにも衰退していく先進各国をソフトランディングさせるためには「寛容」しかないと思うのだがどうだろうか。
誰もが「自分が確かに世界に属している」と感じられるような社会がいい社会だと思う。
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