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蜘蛛の館




わたしは爬虫類は平気だが、虫、特に甲虫は苦手だ(あまり遭遇する機会もない)。


家の裏が運河なので、夏場は弱々しい蚊や蝿が飛んでくる。庭は鳥のえさ場になっていて、ミミズがたくさん住んでいる。いずれも困らされるほどではない。


一方、むやみに繁殖力がいいのは蜘蛛である。

たとえば近年、多湿がすぎて使えなくなっている地下セラーは蜘蛛の館だ。
キッチンやリビングの高すぎて掃除の行き届かない天井の隅にも必ずいる。
うっかりすると普段使わない階段の踏みづらにも。


コントや映画等で、長年放置された館や呪われた屋敷を現わす記号として、綿あめのように縦横無尽にかかった「蜘蛛の巣」が多用されるじゃないですか。
あまりにもおおげさな演出は白けると思っていたが、この家に住んでから、あれは決して単なる記号でも誇張ではなく、わが愛するフロベール並のリアリズムだということがよくわかった。

神戸の実家では綿あめ状の蜘蛛の巣は見たことがない...山荘ではそういえば...空気が乾燥していることが形状形成の条件なのか?

わたしは懸命に空気の乾燥のせいにしようとしている。



こんなことを書いているのは、そう!ぼちぼち大掃除を始めたからです!
どこから手をつけたらいいのか、全く作業は進みません!
Macは閉じた方がいいのかもしれません!


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