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「突然死」という名のビール




昨日の記事の最後に、「チェリー・ビールの美しい色」「その名も突然死」と書いて写真を貼らなかったが、やはり載せよう...

このベルギー・ビール、Mort Subite「突然死」という、人の悪い名前のチェリー・ビールである。

4.5パーセントで、アルコール分が高いとは言えないが(例えば悪名高いDuvelデュヴァル「悪魔」は8.8パーセント)、キリキリに冷やして夏に飲むには香りがよく、甘すぎず多少の酸味と苦味のバランスがよく、喉越しがよく、何杯もいってしまい...
気がつけば泥酔してぶっ倒れるという感じなのだろうか。

ちなみに、ベルギーでは道など公の場で潰れたり、酩酊して動けなくなっている人を見かけることはない。
英国では見かけます...この文化による違い、研究したらおもしろいと思う。

わたしは、大丈夫。おかわりする前にお腹がいっぱいになってしまうタイプのビールだから。

夏のブルージュのテラス席で飲むのにぴったり...
できることなら、いつもご覧くださっている方々に、ご馳走したいです。

BGM: Ahmed Jamal Poinciana
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version2 ブルージュ・スケッチ




街にはそれぞれ色がある...と。




ブルージュは北海に近く、雨も多く、運河も多く、街はグレーに光る。




だからだろうか、鮮やかな色が映える。




こんなお天気がいい7月の終わりはほんとうに最高だ。

さくらんぼのビールの色(この時、わたしが飲んでいたのは「突然死」という名前のさくらんぼのビール!)、クロワッサンの色、眼鏡のフレームの色、ボートの色...
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ブルージュ・スケッチ




夏休み第一弾のギリシャの話がなかなか終わらないが、中断して今週のブルージュ...

フレデリックのピッパ、店番マダム。




夫の友達からゲントのチョコレート。




ブルージュはお天気上々。
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鮨、ベルギー・スタイル




わたしが一番好きな食べ物、それはお鮨。

アントワープで食べた、え? ベルギー・スタイルの鮨?

ワッフル鮨っ!

ベルギーに住んで13年、英国に住んで13年、これを味わうのは初めてです...


「変な和食」は多い。
特に食のセンスの悪い(ダイレクトで失礼)英国。

でも、食べ物のおいしいベルギーだもの...




ブリュッセルから車を駆って来てくれた友人とランチを...
行きたかった店の上位は全滅で、彼女が選んでくれたのがこちらだった。

新しい店だとは知っていたが、ベルギーに住んだことのある人なら一回は絶対に行ったことがあるであろうVersoのカフェ、あちらが"Izakaya"に変身しているのですよ!

ベルギーで言う"Izakaya"は、もちろん「居酒屋」から来ている。
にしろ、同じものだとは思ってはいけない。

「おまかせ」とか「シェア」などという和の概念を取り入れ、土地の食材や食習慣ひねりで和風に調理し、新鮮で、美しく盛った少量ずつの皿を数多く食卓に供する式なのである。どの店もとってもおしゃれでシックということになっている。

ちなみに最近では"Omakase"も "Izakaya"は辞書に登録されたと思う。

最近の英国の高級紙ガーディアンの記事には "Akiya"(空き家)が社会問題としてそのまま使用されていた。




それでですね、このワッフルとトロ(もちろん生)の組み合わせがすごく美味しかったの!!
ワッフルは甘いワッフルではなく、海藻がたくさん入った軽いもので、さっぱりしたオイルベースのソースが合う合う!

わたしたちが選んだ「おまかせ」コースには、おしゃれな「餃子」やおしゃれな「唐揚げ」も入っていたが、これが一番おいしかった!
おしゃれな餃子って何?...餃子にはビール! というよりも、白ワインで、という感じ...

いやだ、このワッフル鮨、また食べたい...と思う。

日本でも十分人気が出そう。


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アントワープ、初夏。




初夏のアントワープに来た。

前回の訪問は2月で、この時もお天気はよかったが...

第一日曜日は例外で商店の営業があるため、街には異常な活気がある。お天気も上々で野外コンサートもあったり。


グローテ・マルクトにある記念碑「ブラボーの噴水」が水を噴き上げているのを久しぶりに見た。


「アントワープ」という街の名前の由来を民間伝承はこう伝える。

アンティゴーンという名の巨人が、アントワープを流れるスヘルデ川の近くに住んでいた。
巨人は、川を行く交易船から通行料を取っており、支払いを拒んだ人の手は切断、それを川に投げ捨てていた。
あるとき、シルビウス・ブラボーという若いローマ兵によって懲らしめられ、ブラボーは巨人アンティゴーン自身の手を切り落として川に投げ込んだという。

これが真の語源である可能性は低いものの、フラマン語の「アントワープ」という語感はまさに「手を投げる」である。

そういった「巨人」(有力者とか手強い相手)が実際に存在し、通行税を取っていたのは事実かもしれない。わたしは事実だと思う。




現代有力な語源説としては:

アントワープは古代ローマ時代に起源があるとされており、市内中心部で見つかったローマ時代ののコインには「アンド・ヴェルピア」と記されている。
この伝ならば、川岸の手前の沖積堆積物、あるいは土嚢のような堤、または埠頭になるのだとか。

アントワープの街が、スヘルデ川と共に形成され、交易都市として栄え(16世紀までにはヨーロッパ最大の交易基地にまでなった)たのがよく分かる語源である。

わたしはこういう話が大好物。
そんな時代に思いを馳せながら今日も街歩きをする。
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