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Brugge Style
夏は終わっても
ロンドンのヒースロー空港を発ったのは、夏を追いかけたから...
エーゲ海沿いの古代ギリシャ植民都市、ハリカルナッソス(現トルコはボドルム)のアマンユラ Amanyura で追いついた。
しかしこのリゾートも10月末でお仕舞い、春は4月1日からの営業になる。
今夜は冷えてきたので(昼間25度、夜間13度くらい)、大理石の床にフロアヒーティングを入れてもらい、明日の夜は暖炉を焚べてもらうことに。
写真を見るとよくわかる、光が秋色である。
海に飛び込む人もいるものの、すでに水は冷たく、わたしは部屋の温水プールで。
もの悲しいなあ...
悲しくなるなら追いかけなければいのに。
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ヒースロー 夜明け前
夜明け前、彼は誰どきの空港。
ロンドン・ヒースロー。
「光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります...」(『ジェット・ストリーム』プロローグより)
まさにロマン主義の真髄。
感情や個人の内面を重視し、崇高な自然を理想化、現実から離れた幻想的で神秘的な「いまここ」ではない世界への憧れ。
伝統的価値観からの離脱、それを実現した英雄や芸術家を崇拝...
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霧にしめった電車を降りたらモナコ
霧のモナコ。
太公の宮殿より見渡す。
なぜにそんなことをというとですね、『モンテカルロで乾杯』の歌詞に「霧にしめった電車」という表現が出てくるから...
当時はこの歌詞でモンテ・カルロをイメージした人も多いかもしれない。
モナコは神戸のように、山と海が近い街だ。
F1グランプリのひとつであるストリート・サーキット型のモーターレース、モナコ・グランプリであまりにも有名な坂道...(神戸にも六甲山があるではないか!)
モナコ大公国といえば、彼の国を最終的にブランド化し、人々がイメージするのはこの方ですよね...
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暮秋のリヴィエラ
南仏、「リヴィエラの女王」と謳われるニースと、ゴージャスなモナコ大公国の間には、より小規模でチャーミングな海辺の村がたくさんある 。
「リヴィエラ」は単に「海岸」を意味するが、フランスからイタリアにかけての地中海沿岸として知られており、フランス側がコート・ダジュール地方だ。
現在では、まずは夏の海水浴客で圧倒的に賑わうが、もともとは富裕な層が冬のヨーロッパの寒さを逃れる、避寒地であった。
この風光明媚で温暖なエリアを人類が見逃すはずはなく、先史時代、古代ギリシャ、古代ローマ時代からもちろん定住が進んでいた。
わたしが今回訪れたニースとモナコの間の小さな村は...
西から
ヴィルフランシュ=シュル=メール(Villefranche-sur-Mer)
(上4枚の写真)
でもビーチをキャップ・フェラ間をぶらぶら歩くだけで値千金
ボーリュー=シュル=メール (Beaulieu-sur-Mer)
これくらいの規模のビーチが多い。
夏場は芋の子を洗うように...
19世紀、ロスチャイルド家の娘ベアトリスが建てた邸宅。
アート愛好家であり、最先端のテクノロジー好きだった彼女、庭は一生の思い出としての世界船旅を模して造らせた
サン=ジャン=カップ=フェラ (Saint-Jean-Cap-Ferrat)
エズ(Eze)
エズは鷹の巣村が有名だが、ビーチもこんなに素敵なのである。
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彼を追いかけて モンテ・カルロ
Casino Royale
『カジノ・ロワイヤル』。
モンテ・カルロ、モナコ。
ジェイムズ・ボンドでも追いかけているのか?
いや、武器はピストルではなく、ピアノ。
もちろんこの方を追いかけて、である。
乾杯モンテ・カルロ。
プログラムは去年の日本と同じ、今年の春のドイツとは最初のパートの多少の違い(バッハかショパンか)、その部分のムードはわたしはあまり好みではない。
一方、ショパンのピアノ・ソナタ2番の、燃えさかる地獄の門が開くような(彼は道場の修道僧のようだった)、そして慰めあり、やがて門は遠ざかりつつ閉じていくような演奏、何回でも聴きたい。
後半のドビュシーとシマノフスキーも最高。シマノフスキー、最近では無意識に口ずさんでしまうほどまでに...
ホテルのフロントの方、リタイアしたピアノ教師で、御祖父はサン=サーンスの弟子であり、よく家で弾いてくれていたそうだ。なんという贅沢。
彼の音楽の知識が桁外れで、夫はわたしが支度をしているあいだに話を聞きに行っていた。
Krystian Zimerman
FREDERIC CHOPIN
NOCTURNE N°2, OP. 15
NOCTURNE N°2, OP. 55
NOCTURNE N°2, OP. 62
SONATE POUR PIANO N°2 EN SI BÉMOL MINEUR, OP. 35
CLAUDE DEBUSSY
ESTAMPES
KAROL SZYMANOWSKI
VARIATIONS SUR UN THÈME FOLKLORIQUE POLONAIS, OP. 10
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