花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

如意輪観音

2011年02月13日 23時48分49秒 | 秋冬の風景
在原のなりひら寺の石仏の如意輪観音。
レリーフ的なものではなくしっかりした彫像の、石の如意輪観音さんはちょっと珍しいと思って嬉しがって写真に収めたが、そうでなくても実にいい雰囲気の仏さんである。
お顔はほとんど摩滅していながらも、口元の表情がとても良い。
二の腕と下腹の太ましいのも、石仏らしからぬ肉感だ。

如意輪観音菩薩は、弥勒菩薩と同じく、人を救済する方法をラフに座りながら頬杖をついて考える姿なのであるが、
弥勒の宇宙スケールの救済ではなく、拝むひと個人のお願いごとレベルの救済を自分に課している仏さんである。
ほほえむ口元も同じ形のもの、に見えるが、意味合いは、それを考えるとだいぶ違って見えてくる。