花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

靖国神社 遊就館

2012年09月17日 00時03分30秒 | 春夏の風景
例の靖国神社の宝物館、遊就館の零戦。
零戦は二一型が完成形であって五二型は洗練からむしろ遠ざかってしまった残念型だが、零戦は零戦だ。



中の展示室には彗星や桜花、チハ戦車や回天の実物もあったが、撮影可はエントランスのみ。
国家神道的には未だ写真を忌避するところがあるのだろうか。



エントランスには零戦の他に泰緬鉄道と八九式カノン砲、九六式榴弾砲もある。
上写真は泰緬鉄道、タイ~ミャンマーをつないだ、欧人捕虜とそれより多くの現地人労働者を事故死させた線路を走った機関車。
泰緬鉄道は欧米では欧人捕虜を死なせたデス・レイルウェイとして悪名高い。
現在でも使われていれば色々言い様もあるが、戦後すぐに政治的思惑やらがからんで、微妙な状況になっている。



こちらは沖縄戦に使われた八九式カノン砲。
実戦に使われた後のものなので弾痕など生々しい。



遊就館の外観。
昨今中国、韓国方面で物騒であるが、この第二次大戦を反省するならば、この場面で善人面せず、
イギリスのチャーチルさんが言ったらしいようにまず譲歩して相手の良識に期待する、ということをやめて、
ちゃんと自分の利害損得で言葉の喧嘩をできることが、いわゆる過ちを繰り返さないということだろう。
もはや我が身より10いくつ年下になった男たちの遺書を見ると、万事軽い自分にも、事の重さだけはひしと感じられる。