ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

低気圧と釣り

2014-12-18 23:08:36 | 釣り
根室の高潮は、厳冬期に潮が引いても、跡片づけは大変なこと、心中いかばかりかとご察しいたします。前代未聞の50ヘクトパスカラル(hPa)の気圧の低下がもたらした影響は、恐ろしい結果を発現させました。まるで、津波が襲ったかのような惨状でした。今回の爆弾低気圧の被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

1hPa低下すると約1cm海面が上がる。今回の場合は、50hPaの低下でしたから、単純に50cmの海面が起こり、これに風向きが丘に向かっていましたので、なお上昇がみられ、満潮が重なって甚大な被害をもたらしたと報道されておりました。かって、台風の影響が残った浦河港内で行われた全道大会に参加された方は体験しましたね。

高潮の押し寄せる浦河港岸壁で、私は、立ちこみ用の竿たてに竿を載せて釣りをしました、ライフジャケットを着用して。パトカーに注意されて、途中で止めました。勿論、私はボの字でしたが、同じチームの方々が別の安全な場所で善戦したお陰で団体入賞しました。このような経験は、初めてで最後でしょう。

「遠くのものが近く見えると天気が崩れる」という留萌の伝説(海上保安部)が有ります。低気圧の上昇気流で空気中の不純物が上空に吸い上げられて遠くのものが良く見えるようになるという原理のようです。忍路の水産実験所傍の防波堤で、急に遠くの余市の岬が近くに見えてびっくりしていると大雨に見舞われたことが有りました。また、低気圧で海面下の冷たい海水が吸い上げられることによって、海水温が低下する現象も起こります。さらに、吸い上げられた海水が蒸発し、気化熱を奪うのも影響しているようです。釣りをしている時に、このような現象に遭遇したなら、さっさと避難です。