ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

医釣会T先輩の思い出

2011-11-30 09:06:06 | 釣り
昨日、退院後の診療や食事に加え運動などの注意が主治医より話された。「冬タイヤ交換などの腹圧のかかる仕事や運動はしばらく控えて下さい、平地を歩くのは構いません」。20キロ以上のリュックを担ぎバッカンをぶら下げる釣行は、来年度は無理なようで予想はしていましたが、がっくり。岸壁釣りや淡水のフナ釣りはできるだろう。半年もしたなら自家用に荷物を小分けして釣りに行くことは出来るだろう、何とかなるさ。「食べるのは暴飲暴食は厳に謹んで下さい」、釣りでも暴飲暴食のような釣りもあるので控え目の釣りから行こう、と覚悟はできました。外は雪です。

年1回発行の医釣会ニュースの魚種別の原稿に加えて、例会での釣りや個人的な釣行をご一緒させて頂いたT先輩の思い出をまとめました。会としての追悼文は、一昨夜寄ってくれたO先生が既に送ったということで個人的なものでまとめてみました。
あんなに元気だったT先生が亡くなった。厚田方面への例会のバスの中で、教授選の結果が幹事から披露され照れた笑顔が印象深かった。よく、厚田の山に落葉きのこを採りに先生、故K先生と一緒に行った。「昔の明治節は天気がいいからカジカ日和だ」と、3人で、文化の日には決まってK先生の車で富川のシノダイにカジカ釣りにもでかけた。3人で3匹も釣ると適当な時刻に切り上げていた。

大荒れの虎杖浜でタカノハの大物を揚げたのが自慢だった。魚を釣るよりも皆とおしゃべりする方が好きで、竿番の私が相沼内川右岸で竿を合わせて大声で呼んだのに身長賞のクロガシラがついていた。磯谷の横澗では、竿尻が上がって呼んでも聞こえない遠方にいるので仕方なく私が上げたのに身長賞のアブラコがついていた。

激務がたたって学会出張中に倒れたが、復活し元気な顔をみせていた。循環器内科の主治医が先生の不整脈を管理していた。24時間(ホルター)心電図では時々発作性不整脈が現れ、奥様の釣行へのお許しは得られなかった。釣りは断念したが、医釣会の会費は払い続けた。先生が院長の時に建設された病院で入院中にこの話を書くのも縁であろう。T先生、医釣会を末永く見守って下さい。合掌。

術前後の書類を大事に保管しましょう

2011-11-29 08:27:35 | 釣り
昨日肝機能の検査値が正常に戻り退院許可が出ました。日参しているカミさんが少しはらくになるかなと感謝しております。食事はまだ出てくるのは半分ですし下剤の調節や貧血の治療も残ります。病理組織の最終診断が出るのは3ケ月後です。重たいものを背負った退院ですので、せめて縁起の良い大安吉日にと思っています。
手術では、タオル大きめ何枚、フェイスタオル何枚、オムツ、腹帯3枚、などが入院の時に必要になります。入院のしおりなどに書かれていないもので、必要なものなど連ねてみます。術後の観察室から一般病棟に移り枕が合わないで眠れない日が続きました。許可を得て家からマイ枕を持ってきてもらいました。

臆病な上に神経質ですので、ず~とマスク(右上)をしてました。院内は土足OKですので、寝ていると見舞客や廊下を通るヒトの靴の埃が気になりました。風邪を貰いたくないので、室の入口にある消毒薬での手指の消毒は強要しました。ベット周りなどの消毒にウエットテイッシュ(左上)を常時置いておきました。

ビニールフタ付きコップ(上中)にストローを突っ込むのは、売店で売っていますが、メジャーがついていません。看護師さんに、ビニールテープを貼ってスケールをつけて貰いました。検温、血圧測定の際などに、毎日、食事は何をどの位食べたか、水はどの位飲んでいるか、便の回数は、性状はどうかなどの質問に答えなければなりません。備えて、小冊子のメモ用手帳(上左)が重宝です。釣りのリュックにも同じような大きさのものは常時携行していました。

病棟の散歩、売店への買い物には、病棟衣のひもに巾着袋(上右下)を結んで中にテイッシュ、小銭、携帯などを入れていました。下の写真は、無線ラン内蔵の小型PCです。何処からでもネットにつながり私の元気の源になりました。PCの前に万歩計が有りますが、これで計画的に運動範囲を伸ばしていきました。手術や麻酔の同意書、組織バンクへの登録同意書、今後必要になった場合の抗がん剤に関する重要書類など、がん手術では沢山あります。これを、PCの右に見えるファイルに看護計画などと一緒に渡された順序で入れ、紛失しないように保存しました。部屋の移動中に一時紛失しかかりました。娘も息子もこの書類の存在を知っています。散逸しないように、管理しましょう。

スタバーにバニラの粉

2011-11-28 08:26:46 | 釣り
朝は午前6時過ぎに起床、体温36.0度、血圧112-72。血圧が下がったのは緊張がとれたのと降圧薬が効いているせいだと思う。昨日から下剤が効いてお通じが定時にあり、普段の出勤時間には髭剃りも整容も終えていました。7時半にエレベーターホールに到着した朝食を出迎え、熱い番茶をマグカップにそそぎ、部屋に食事を持ち帰りました。夕べはお茶を飲み過ぎて目が覚めて困りました。水分摂取の1600mlのうち、1000mlもお茶をのんでいました。

細長い病棟ですから、運動を兼ねて動き回るには、ヒールの低い後ろをつぶすことのできるサンダルが合っています、室内ではスリッパで構いませんが。朝食は、昨日は米飯80g、納豆ミニカップ、味噌汁、はんぺん小2枚、小鉢をほぼ完食。今朝はパン1枚、スープ、オムレツでした。箸はその都度洗うのは面倒なので安い割り箸にしました。

回診が終わると、買い物とスタバーに向かいます。一番マイルドなアメリカーナを注文し、ひょいと横を向くと、バニラの粉の入った瓶があるじゃありませんか。「これって粉だよね?粉だったなら、フナ釣りに使える」というと、「私が釣掘に行った時、おじさんがコマセに振りかけてくれたよ」とコーヒーを注いで呉れたのは、釣りガールのおひとりとお見受けしました。液体の方が純度が高く集魚効果があるかもしれませんが、釣り場では粉の方が扱い易いので今年の夏に使ってみることにしました。米国屋でステイックに入った粉のにんにくを見つけておりますので、武器が増えました。

昼食を済ませて郵便物を整理していますと、趣味悠~々の(リンク有り)車椅子釣り師の敏さん登場です。生憎、相棒さんは上砂川に用事ででかけたとのこと、最近めきめき腕を上げている相棒さんに会えなかったのは残念でした。大物を揚げるのにクレーン釣りが辛いというので、伸縮自在式のタモを推奨しました。三平さんと天狗の親方によくして貰ってと感謝しておりました。車椅子に負けじと早足で歩くのを見て安心してくれました。敏さん、本当に有難うございました、元気を貰いました。

一進一退、一喜一憂をさだめとして

2011-11-27 08:33:59 | 釣り
大腸がんの術後食の注意点については、ガン研究センター情報に加えて女子栄養大学のシリーズ本(写真)は、分かり易いのでお勧めです。

栄養大の本には、がん術後の「消化に良いもの」と「注意したいもの」のまとめの表がでています。2日間にわたって掲載したがん研究センターのものとほぼ食材は一致しておりますので、まとめの表として活用されるのにいいのではないかと存じます。

58キロ台で入院した体重は、4日間は絶食のようなものでその後、今日まで少しづつ摂取量を増やしてきたのですが、今日の朝食前の体重は54キロ台でした。留学前の体重が、60キロ、1年後帰宅した時の体重が54キロですから、30年ほど前の体重に戻ったんですね。カミさんは「あなたに合わせて食事をすればダイエットにいいんだ」と揶揄しています。

鏡に写った顔は、先日看病についていた息子の顔そっくりです。臍と右下腹の傷跡を顔を洗うように石鹸をつけてやさしく洗ってやりました。シャワーで流してすっきりした時に回診です。「月曜日の採血の結果をみて退院の見通しを話しましょう」、術中の吸入麻酔薬や術後の抗菌薬などの影響かもしれませんが、肝機能の検査値が軽度上昇していました。正常域に戻ってくれていることを願っています。がんという病気は、一進一退がありますので、その時々で、一喜一憂を繰り返さねばならないのもさだめと受け止めております。

大腸がん術後にお勧めの食べ物

2011-11-26 09:28:11 | 釣り
生かして頂いたいのちですから、生命の危険に係わる腸閉塞などを起こさないように、しばらくの間は試運転のつもりで食事療法をやっていくつもりです。あっけらかんとがんを公開し、深刻にならずに行こうとカミさんと約束しました。それを実行すると周りは、流石にびっくりするようです。しかし、女性で一番多いがんは大腸がん、男性で2番目ですから、もう少しみなさんに知って貰ったらいいと思っています。

釣りバスで迷惑をかけないよう、暴飲暴食は厳につつしみ、控えた方が良いという食品は外では一切手を付けずに、量は「腹八分目」以下にし、良く噛んで、時間をかけたり、食事回数を増やしたりして食事のリハビリを行う積りです。噛む為に、退院後は歯医者で中断していた治療を再開します。

食べられるものが、こんなに有るんだとポジテイブに見てみると嬉しくもなります。タジン鍋や圧力ガマなどでの調理法も練習し、温野菜の味付けも研究しましょう。寒い時期ですから鍋料理から入るのもいいでしょう。おでんにしろトン汁にしろ鍋はひとつで夫婦が違う食材を選んで食べるといいのですから、カミさんも私に気兼ねしなくてすみます。コンビニやファミレス、回転ずしで何が食べれるのかの冒険も必要でしょうね、釣りバスの昼食は、ほとんどがコンビニ弁当ですから。控えなさいといわれる食べ物も、私はほんのチョットは手をつけてもいいと思っています。コーヒーはアメリカンをいつもの3割位に抑えています。

大腸がんの術後食などの情報は、がん研究センターの情報が豊富です。参考にしてください。回診の時に、便が少し柔らかくなるようなものをお願いし、マグラックスという緩下剤をだして貰いました。北大第一外科の先生方は、丁寧に説明してくれ、ナースも本当に明るく親切です。いまは、訪問も減りましたが、術直後の方も多いので仕方のないことです。カミさんの友達も読んでいるらしく、「ボナさん、あなたに完全に尻に敷かれているみたい」

お勧めの食べ物
<タンパク質>
肉 皮なし鶏肉、ささみ、脂肪の少ない牛・豚肉、レバーなど
魚 あじ、かれい、すずき、さけ、たら、ひらめ、かき、はんぺんなど
卵 鶏卵、うずら卵など
豆 豆腐、やわらかい煮豆、ひきわり納豆、きなこなど
乳 牛乳、ヨーグルト、乳酸飲料、チーズなど
<糖質>
穀類 粥、軟飯、うどん、パン、マカロニなど
いも じゃがいも、さといも、長いも、大和いもなど
果物 缶詰、りんご、熟したバナナ、桃、洋梨など
菓子 ビスケット、カステラ、ゼリーなど
<脂質>
油脂 植物油、バター、マーガリン、生クリームなど
<ビタミン・ミネラル>
野菜 やわらかく煮た野菜(かぶ、かぼちゃ、カリフラワー、キャベツ、大根、トマト、なす、白菜、ブロッコリーなど)、梅干しなど
<その他>
飲み物 番茶、麦茶、ジュース、薄いお茶・紅茶・コーヒーなど
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何を食べたらいいの?

2011-11-25 08:54:07 | 釣り
私のブログをみていた同病のH夫人から伺った耳より情報。
私にとっては、残酷でした。先生麺類は駄目なんですよ。

腸の端と端をつなぐ手術を受けた大腸がん患者は、消化の悪いものや、かさばる食事などを食べるといつ腸閉塞が起こるかというようなことなんですが、食べ物の注意事項が半端でありません。ガスが出なくなる、腹部の膨満感を作るものは、控えなければなりません。

大好きな麺類が食べられないなんて、何を食べたらいいのだろうと、退院を前に途方にくれています。好きなコーヒーも折角昨日解禁したのに、一口二口で香りを楽しみにしましょう。すし屋に行ったら、何がたべられるのか、研究ですね。チャーハン、てんぷらも駄目ですから大変だ。入院前に漬けてきたニシン漬けもだめだ。新鮮な野菜サラダを毎食食べていたのに考えものです。

以下は、国立がん研究センターの情報サービスをコピーしたものです。

控えたほうがよい食べもの
<タンパク質>
肉 油の多い料理(カツ、ビーフステーキなど)
脂肪の多い肉(バラ肉、ハム、ベーコンなど)
魚介 貝類、いか、たこ、すじこ、かまぼこ、干物、佃煮、塩辛など
豆 大豆、枝豆など
(大豆は加熱により消化率は向上しますが、炒り大豆は60%、煮豆でも70%です。
一方、豆腐は95%、納豆は80%強と消化率が高くなります。)
<糖質>
穀類 玄米、赤飯、玄米パン、胚芽入りパンなど
油を多く使用した料理(ラーメン、チャーハン、焼きそばなど)
いも 繊維の多いさつまいも、こんにゃく、しらたきなど
果物 繊維が多く酸味の強い果物(パイナップル、柑橘(かんきつ)類など)、干し果物など
菓子 揚げ菓子、辛いせんべい、豆菓子など

<脂質>
油脂 ラード、ヘッド
油を多く使う料理(天ぷら、フライなど)
<ビタミン・ミネラル>
野菜 繊維の多い野菜(ごぼう、たけのこ、ねぎ、れんこん、ふき、ぜんまい、わらび、きのこなど)
香りの強い野菜(うど、にら、にんにく、みょうがなど)
かたい漬け物(たくあん、つぼ漬けなど)
海藻 こんぶ、のり、ひじき、わかめなど
<その他>
調味料 辛子、カレー粉、わさびなどの香辛料の使い過ぎ
飲み物 炭酸飲料、アルコール、濃いお茶・コーヒーなど

どうしてくれるの、私は作れない、とカミさんが面白がっています。

苦しい時もありました

2011-11-24 09:26:32 | 釣り
昨日、釣童さんと釣りの話、本の話をして久しぶりにテンションが上がりました。おとといY教授と噂をしたタフな元上司のS教授が息子さんと一緒にお見えになり、あせって転倒し脳内血腫で手術したご自身の経験から、せっかちな私に悠然と過ごすべきと諭されました。夜半は淒い稲光が続きましたが、いまは嘘のように穏やかになっています。昼から吹雪とか。

夜、最後の点滴の管も外され、着替えが自分で出来るようになりました。少し苦しかった話もいたしましょう。術後2日後までは、硬膜外麻酔がないので、腸の痛みは麻薬性鎮痛薬を微量の持続点滴で凌いでいました。吸入麻酔による挿管が上気道に影響を与えたのでしょうか、唾液のような痰が続きました。若い時にヘビースモーカーであった為に、禁煙して25年経っているのに、エヘン虫が普段でも続いていました。エヘンが傷が痛くて思うようにいかず、痰が出せませんでした。浅い呼吸だったんです。早目にタバコは止めておきましょうね。

ビソルボンという古くて新しい吸入薬を吸わされましたが、上手く痰の喀出が出来ませんでした。S元上司は、硬膜外ではそんな痛みがなかったよ、こんないい薬はないね、といわれました。麻薬で腸の動きが低下したりするのを嫌って半分で、と我儘を言っていましたが、多くの症例の平均値の量は使わせて貰いますよ、痛みを我慢されるのが良くないと厳しく断わられました。

当日を含めて3日間は絶飲食でしたが、18日より少量の水の摂取が許されました。7階からエレベータで降りて1階のレントゲン検査室まで歩きました。看護師さんが車椅子を押してついて呉れました。部屋に戻ってから、水様便の血便が始まりました。時間おきに3回下血です。初めての経験ですから何が起きたのか、再手術か?まで頭の中をよぎりました。その後、赤味が薄くなりましたが2回続き、翌朝も半分は血か?というのがでました。ガスが頻繁にでているし、排液が血の色はしていないので、腹腔からのものでないと分かっていても、不安がその後も続きました。「縫合部分に残っていた凝血が、水で流されて出てきているだけ、心配いらない」と言われても、止まるまで不安は消えませんでした。
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何だこりゃ?

2011-11-23 11:10:52 | 釣り

お待たせしました。今朝の回診でガーゼ不要、排液に使用した穴も閉じ、手術の傷跡がくっきりと出現しました。これで、シャワーもOKとのお墨付きもでました。

携帯の陰の右が3倍に長くなった私の臍。ここから、腹腔鏡が3本挿入されました。それで、切除する腸を剥離していきました。臍の右下の小さな傷穴から腸を50センチ前後引っ張りだしました。

その腸のうち、がんを中心に35センチ腸を切除し、回腸の端と横行結腸をつないで縫合したものです。その後、残っている腸のリンパ組織の怪しいものはすべて取り切り、腹腔鏡で腹の中をよく精査してから腸を戻したようです。

この侵襲域の小さなお蔭で、回復も早くなったのです。お見苦しいものをお見せしました。
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考え方で気持ちも変わる

2011-11-23 09:03:21 | 釣り
15日午後3時過ぎ、手術直後のお話です。
一般に腸管摘除などの手術には、全身麻酔と硬膜外麻酔が併用されることがあります。手術室から観察室に戻った時に、硬膜外麻酔の細い管が入らなかった、と詫びを頂いた。麻酔医は入りづらいので無理をせず転進、全身麻酔に移ったのだろう。全身麻酔は吸入麻酔薬の進歩で覚醒が速いので痛みだしたが、私は、内心ホットしたところがあった。

背骨の中に細い管を入れるのは、命に係わる副作用もあることからだった。痛みは我慢すれば、と思ったが、これががんの痛みかと思うような激痛が襲ってきた。硬膜外からの鎮痛薬投与が出来ない時の手段として、主治医軍団は麻薬性鎮痛薬の少量持続投与を開始した。

両手に管が入って、抗菌薬、補液、麻薬性鎮痛薬などが持続点滴された。指先に酸素飽和度を計る管、両足には、エコノミー症候群発生を予防するためのポンプが圧迫と開放を繰り返していた。胸部には、心電図モニター用、導尿用の管も入り、腹からは排液の一寸太い管も入っていた。

腕には血圧測定のカフも巻いてあった。都合何本の管だろう?しかし、病状が改善すると管は減っていく嬉しい兆しと考えようというのは、先日、羨ましいほどのババガレイを2枚も釣った弘司さんの闘病生活を記したブログにもでていた。心配そうに覗きこんでいる家族の顔をみて安堵した。写真は、今日23日の病室の窓外、ガラスに反射して携帯を構える姿には左手に1本の管しか残っていない。

三分粥から始まる

2011-11-22 09:16:20 | 釣り
腸が35センチも短くなると水の吸収スペースが少なくなります。便が軟かくなり下痢になることがあります。そのようなリスクがあっても、命が一番ですのでがんの口側に10センチ以上、肛門側に10センチ以上の再発危険ゾーンを切って貰った結果ですので克服せざるを得ないわけです。

釣りバスの運行中に下痢でバスを止めるわけにもいかないでしょうから、どのように食事をするのか訓練と勉強が始まります。特別食でないと下痢するなら、私は調理は無理だから一般食が食べられるまでは、家に帰ってきてはいけません!とダメだしされました。作らないなら俺が作るよ、とまだ言っていません。幸運にも料理教室に通ってレシピがあれば調理はできるようになっています。アメリカ留学の1年間英文の辻料理教室の料理本で自炊していました。おやじが金沢で板前をやっていたという血筋もあります。

重湯は一口で終わって、第二弾が三分粥です。粥は4割、豆乳は3割、豆腐料理はショッパイので1割、吸い物は塩味が効きすぎて腸を痛めるようなので0.5割、豆腐のわかめは1枚を30回かんでのみ込んだ。便が出てくるときのマーカーにするつもり。ヤクルトは一なめ、ゼリーはゼロ。トータルで1割から2割ってとこだろう。

術後食と言っても、いろんな病気があるだろうに、腸疾患に向かない術後食もあると思う。が、至適なレシピも出来る筈、非常勤講師をしているT大学栄養科の院生の課題にしよう。今日の朝食は、五分粥に格上げです。粥6割、味噌汁4割、魚のダンゴは3割、ホーレン草は1割、牛乳2割、ももジュース1割と少しづつ増やしていきます。食べられるのと受け付ける腸の調子を考えて慎重に食事量を伸ばしています。気掛かりだった腹腔内から排液を出していたチューブは、今朝抜去され、退院の秒読みに入りました。