ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

イカゴロの誘引効果

2011-05-31 20:40:42 | 釣り

釣童さんもゴロとニンニクだね、と要約されていましたが、私にも有用な部分は、イカゴロとニンニクの記載部分と思います。イカ油(脂)が素晴らしい魚の誘引効果があることは、ご存知の通りです。本では、イカの墨とか油と書かれていますが、我々の愛用しているイカゴロのことです。

この本の著者は、誘引効果の高い成分を抽出して撒き餌にするといいだろうと試みた例はあったけれど、成分に分けると誘引効果が低くなることが分かってやめてしまったという。特定の成分ではなく個々の成分がミックスされることによって誘引効果が高まるのではなかろうかと結論している。魚の嗅覚を刺激する匂いに関連がありそうだが、有効成分が水に溶ける成分か油に溶ける成分かは判明していないようだ。

イカの油の中にありそうなので脂溶性の物質の可能性がある。しかし、アメリカでは脂質について誘引効果はないと批判する人達がいる。脂質に誘引効果は無く、魚の嫌う匂いをマスクして相対的に忌避効果を薄めているだけだと言うのである。フイリッピンではイカ墨を親指大の薄いビニール・シートにくるんで、小さな穴を開けて糸をしゃくりながら沁み出るアミノ酸(水溶性)がマグロを誘引するだろうと言っている。

市販されている遠投用のイカゴロは塩蔵し乾燥濃縮したものであるが、乾燥方法によっては有効成分が水溶性にしても脂溶性にしても化学変化する可能性がある。イカゴロを冷凍乾燥処理してオキアミを加えて固形化しているものは、低温処理と冷凍化がされているので、酸化しやすい脂溶性のものも劣化が遅れる可能性がある。水温の低い時にはチョウチンゴロの方が効果がいいとか、アカハラには新鮮な方がいいとか、イカゴロも深い。コマセなのか食わせなのか。ところで、乙部でのイカゴロの実験的海中投棄はどうなったんでしょうか?


エリモは今

2011-05-30 15:50:05 | 釣り

28-29日は、来月の黄金道路での全道大会への南支部予選会が50名を擁して行われた。詳しいことは、参加していないのでよく分からないが、釣り場範囲が旭漁港から油駒東洋漁港まで、釣魚連盟の大会ということでエリモ岬の第1から第7までの崖下りは禁止されている。審査方法は、1尾身長の10尾重量で優勝者はほぼ2000点に近い成績を上げている。

優勝したM田さんは、冬の噴火湾でも熊石海岸でも上位入賞していて勢いが止まらないようだ。ポイントは外していないので、黄金道路での決戦では、同じ検印所で降りるのがいいのではなかろうか。名人会のHPは、詳細なポイントを記載しないので入漁ポイントは分からないが、2週間前の海猿との交流戦で釣果の良かったところは、やはり良かったというから、同じ柳の下にドジョウはいたことになる。

今週末ではもぬけのカラになっているだろう。それでも、人情として釣れたところに入るだろうね。2週間前には様似側ではカジカは出たが、大きなアイナメが上がらなかったという。ホンダワラがかなり浮き上がってきたというから、私の好きな平磯も面白いかもしれない。ただ、津波の被害の出た堰堤などは工事中なのでその近辺はむずかしい。漁業者も遊魚者を暖かくは迎えないだろう。ただエリモの第1から7までは残されている。

名人会の釣り場範囲は毎年最高の場所を選んで天候も味方している。台風のうねりもなく、1600点台で50人中10位というから凄い超の釣果であったという。カジカはどの範囲でも残っていたというから、アイナメの大きさが勝負を分けるだろう。交綸会と岩見沢釣遊会との交流戦では笛舞から岬港の範囲、鹿島釣狂さんの好きな場所、ダンデイーN川さんの場所が今回のあたり場所であった。さてどこにしますか。


グルタミン酸ナトリウム漬け塩イソメ

2011-05-29 11:59:48 | 釣り

一時期、エビ粉まぶしの塩イソメが流行していたが、現在はエビ粉まぶしの頻度は減っているようだ。変わって大量の食塩による塩いそめ作りである。釣童さんからお借りした本に、血中のコルチゾールを指標に真鯛のストレスを測ったところ赤い蛍光灯の水槽では高い濃度が見出されたが、青い水槽では検出されなかったという実験結果が載っている(本の76ページ)。赤は忌避する色と考えられていた時代もあったが、赤を好む魚もいるだろう。むしろ冒険しないで色をつけないとなったのかもしれない。一方、富川シノダイのようにタカノハのエサとして赤く染めたイカやサンマを使うところもある。またタマニャンさんのように、アカハラの身なども好んで赤く染める方もいる。ネットの色も千差万別である。閑話休題。

塩イソメの硬さは、針に容易に通るような柔らかさを求めるようになって、ここに登場したのがグルタミン酸ナトリウムである。恵庭のマスターも、イソメの処理に以前から味の素などの主成分グルタミン酸ナトリウムを用いている。「ボナさん食いが違うよ、作ってみな」と、マスターから聞いて私も大袋のグルタミン酸ナトリウムを買ってきて直ぐに作ってみた。昨年の暮れから、冷凍庫に入れたりして今まで使っていた。余市と遠別で川ガレイ、寿都と千走で小物のクロを釣っている。

室蘭港で大物クロを狙う為に、遠投で飛び散らないように針を刺せないほどに硬い塩イソメが一時使われたが、今はその場で絞めた塩イソメなどみな柔らかめを使用するようになった。ちょっと柔らかめの塩イソメを作るには大量の食塩を使う。長時間掛けると硬くなるので適当な時間で塩から出して、塩を丁寧に払って次いでグルタミン酸ナトリウムを振りかけるのである。

いろんな時間で試すといいだろう。どこが今までの塩イソメと違うかというと、微妙な赤みが塩イソメの腹に自然の虫のように出てくるのである。投げると海中で短時間でイソメに戻り食欲を増すのであろう。今度は、利尻で使ってみる。

 


寄せるゴミとうねり

2011-05-28 10:32:12 | 釣り

今年の台風の発生が早くなり、本州の梅雨入り宣言も1週間早まりました。潮流が南からエリモに押し寄せますから日本海と違って海の状態は早くなっていると読むべきでしょう。ただ、震災のゴミの流れ着きも多くなって否応なしに北海道の釣りも東日本大震災に巻き込まれていくでしょう。日本海の釣りは、土日の風雨に悩まされましたが、エリモの釣りに移っても天候の流れは似てますね。釣魚連各支部の予選会がエリモや黄金道路で開催され、今晩から多くの釣りバスが走ります。カジカの居残り組などは名人、ベテランに一掃され来週やその後にエリモ界隈に向かう釣り会へは、だしがらしか残っていないかもしれません。

太平洋のかなたにある台風は、大変大きなものですので、エリモに大きなうねりが到達するでしょう。時化の時のイソゴミに加えて震災の大きめのゴミも漂ってきますので、竿を投げたあとは油断なく見張っていなければならないでしょう。場所によっては満艦飾の藻の切れ端で竿先が被害にあうかもしれません。釣りバスの釣り場範囲が微妙に、異なりますので、来週攻める釣り会はポイント別に詳しい情報を蒐集しておかなければならないでしょう。誰が発信しているかを見極めて丁寧に分析して置かねばなりません。

6月の中頃から始まる大潮に向けて潮位の変動は微妙に朝方変わっていますので、釣り場の範囲は読みがむづかしいでしょうね。確かな筋からの情報では、苫小牧寄りでカジカが数匹釣れたということですので、2魚種の相方は案外苦労はいらないかもしれません。イカゴロは寒い時のちょうちんから実質の立派なごろに寄ってくる時期でしょう。

身エサは自分の信念でチョイスすべきでしょう。アカハラは、日高で釣ったものがいいのか、バラトのものでもいいのか分かりません。カツオは定番ですが、どのように処理するか、コマセをはじめ何でまぶすか、決め手は意外なものがいいかもしれません、そういう情報が欲しいですね。釣童さんから借りた本のヒントを自分で試してきますが、大震災後に食性が変わっていないかは、まだ不明です。


クレーン釣りに

2011-05-27 09:01:46 | 釣り

来週は午前4時頃から潮が引いて行くえりも日和の潮ですが、何処に入ろうかいつものように悩んでいます。潮待ちして競争する器ではありませんので、エリモ町の手前になるでしょう。皆は、よせよせ、早いといいますが、自分で経験しないと納得しない依怙地さんです。

1日に1m50以上の潮の干満になっていますので、海水温がどうだとかよりもエサのあるところにきているでしょう。他人と競合するのに釣りに行くわけではないのでわが道を行きましょう。日本海での連続10回の不漁に比べればどうってことないでしょう。

エリモ先発隊は先週ゴミに悩まされました。大潮の時にはゴミとの勝負も加わります。ゴミを嫌うと、魚のいないところに行ってしまいます。札幌から岩見沢に仲間を迎えに行ってからエリモに向かうのですから、本命場所は占拠されているわけです。

ヒトの見向きもしないところを2-3選んでいきます。クレーン釣りにかけます。リールは弘司さんの奥様が松前小島でコブダイを釣り上げたというエンブレムを3ケ並べて日干ししてきます。ハリスはテンフロン5号とフロロの7号でクレーン釣りに耐えられるか比較検討してきます。実験材料のアイナメちゃんが釣れるといいですね。2の5ですから、カジカ仕掛けとゴロをたっぷり持っていきます。カジ4のアブ1が理想です。


エリモ用のハリスのサイズは

2011-05-26 08:28:44 | 釣り

羽幌に遅着して遅いという不平が聞こえたか、帰りのバスは山道をびゅんびゅんと飛ばす。後部座席の飛び上るほど弾んだ中では眠ることもできずに、エリモ用の針の種類とサイズの話題になった。大きいサイズ派と小さい派に分かれた。アイナメさんや鹿島さんはチヌの8号が主流だが、袖の長さがいまいちなのが気に入らなかった。O支部長やFK谷さんはアジ針やフカセ針の大きなのを使っており、使ってみたが、これまた大きすぎる感じでぴったりこない。

食いが良くない時に、トチさんから丸セイゴの16から14号に変えるんだ、ということを聞いて驚いたことがあったが、全道大会の常連であるH口さんも小振りのチヌの6号で釣っている、大きなカジカでも切られたことはない、十分だよという。

釣りに関する科学の本は、古典「釣魚大全」の著者ウオルトンが述壊しような孤高、哲学が感じられない。開高健の長期間酒田でスズキに振られ、蒙古に滞在してボーズを食らって、「鮮烈で息のつまりそうな生体反応を失ってしまった」とまで書いている悩みが感じられない。今度あたらしく発行された本を釣童さんから借りたが、学者の知識の網羅であり、研究の結果の発表である。釣童さんもすぐに読破したようだが、私も一気に読んでしまった。針とハリスに関しては求める解答は得られなかった。

小さい針を使う方のハリスのサイズを聞いて納得した。フロロの7号などで小さい針の結束は悪い、ボナさんの失敗したように接着剤では切れてしまう。5号のハリスで十分だよ、使ってみな、と大きい派からも小さい針派からもいわれた。以前から仕入れていた「ホンテロン5号」でしばらく結んでみようと思っている。


愚痴はよそう文句もいうまい

2011-05-25 10:37:34 | 釣り

カミさんも同じような風邪ひきさんですが、この際、身体を休めてじっくりと風邪を治すことにしました。参加賞で頂いた羽幌の一夜干しの身欠きニシンをたっぷりと大根おろしを付けて食べながら、何度も支部長が強調しただけのことはあるとニシン場育ちの私は納得していました。小樽に誘ってくれた友人が以前苫前の交番近くに住んでいたことを思い出して聞いてみると、私が入漁したあの栄浜でも昔はニシンが獲れたという。

時化に強くゴミは片隅に寄るので私向きであることを感覚的に悟っていた。羽幌のCチームは85歳の方のほかも70越えの方が主力だった。幹事と思われる方が、自分の竿を見ないで、ベテランの竿捌きに気を配って世話をしながら早めに切り上げて会場に戻って行った、非常に統率のとれたグループであった。これで団体入賞しても文句は無い。留萌海岸の釣り会はアカハラ抜きのところもあるが、やはり釣れるものは審査に含めて釣り方を極めるのがいいのだろう。

バスの走りが遅いとか、練り餌がどうだとか、あんたのように愚痴ばかり、文句ばかり言っていると、釣れる魚も釣れなくなるよ、臆病で釣れそうな所に行きもしないで欲は出さない方がいいよ、毎週黙って送り出しているんだから、釣りに行けることを有難く感謝していると釣れるようになるよ、と諭される。

表彰が終わり、ラッキー賞の抽選が始まってうたた寝をしていると発砲スチロールの大きな箱入りのものがアタッた。寝ぼけ眼で何?と周りに聞くと「ホタテの稚貝らしいよ」と言われる。みそ汁の具に食べたことがあるが、こんなに大量では始末に負えない。それと交換する?とH口さんに折衝するが、やめとく、と言われしぶしぶ持ち帰って驚いた。洋皿級の大きなホタテ貝がパクパクと元気に音を立てている、30枚位はある。いつも私の釣ってくるしょぼくれた魚を有難く頂戴してくれる近くの方々にお裾分けしておいしく頂いた。愚痴はよそう、この次もあの浜に入ってみようと素直になっていたのを神様はご存知だったんだろう。


エリモのシーズン入り

2011-05-24 15:11:15 | 釣り

留萌でのアカハラの不漁は、きっぱり忘れてエリモの釣りにシフトしましょう。今朝の稚内のウニの豊漁をみると、海の中は豊穣の海に変わってきつつあるようで何よりです。

アカハラの身は良かったよ~という噂を聞くまでは、カツオやサバなどで頑張る積りです。沢山残っている塩イソメも使い切ってきます。エリモに関しては、どこかの海のように練りエなどで餌づけされていないでしょうから安心して釣り歩きます。

小樽の天狗山の雪も急にとけて初夏の気候に変わってきました。しかしリラ冷えの今時期、室内は寒いですね。中途半端な気候の為に暖房も止まっていますので、電気ストーブを半分点けています。

仕掛けはシンプルなねじり糸胴突き2本を基本に、遠投用に1本針、コマセネットもシンプルで勝負です。場所は、どこがいいですかね~。今回も思い知りましたが、私には、急にその場で釣り場を変えるという節操のないところがあります。私だけかなと思っていましたら、O支部長からも同じだよ、と言われホッとしました。


驚異のイカゴロ練り餌

2011-05-23 10:01:01 | 釣り

昨日の大会で栄浜海水浴場に入った私の左右は羽幌支部の選手たちであった。あとで確認すると主に団体準優勝したCチームのようであった。私の左は、上位入賞者、右は重量だけの提出者であった。縁と言うのは奇妙なもので、私の所属する札幌中央支部が審査を担当した羽幌支部、南帯広支部それに旭川支部が、団体入賞していた。

暗いうちから左右に圧倒されていた。餌は何と伺うとイカゴロというが私の使うイカゴロではない。明けてから見えたのは茶褐色の飴状の物体を入れたタッパーであった。6本前後の針に巻き付けている。それから、私の挑戦が始まった。練り餌を付けた竿を羽幌の選手が投げるとその5m以内に私も竿を投げ込んだ。左右の選手と竿上げまでお祭りはしなかった。邪魔はせず、むしろコマセを大量に撒くのでアシストをしていたようだった。

練り餌に負けるものかと、私も針数の多い仕掛けに変えて2本の竿のすべての針に「生イソメ」ついで「塩イソメ」、「白貝」、「岩虫」、「甘エビ」そして留萌の釣り天狗さんから頂いた「ピーチコ(ゆむし)」をつけた、がアタリは1度もなかった。前回の留萌海岸の大会も羽幌の圧勝で、原因打破の練り餌に勝つ付け餌はあるのか、という崇高な目的に敵地の真只中、孤軍奮闘したが挑戦的実験は完敗に終った。私は、夜を徹して30のアカハラ1本、彼らは50オーバーのアカハラをそれぞれ数本揃えていた、明らかな差異であった。竿は柔剛2本で手段に問題はなかった。

さて、そのイカゴロ練り餌の作り方、私の左に釣り座を設け50オーバーを6本釣った方から伺ったものと、O支部長が羽幌の支部長から伺った方法は一寸違う部分もあるが、袋を破るときに袋の一部を混ぜこまないようにイカゴロを容器に入れてしっかりと練って水あめのごとく硬く練り針に巻きつけ水の中でも短時間はもつように、少しづつ小麦粉を加えて行く、という方法である。綿を加える方法や糖分を追加したり、赤く染めるヒトもいる。次回、羽幌支部に挑戦する機会に向けて至極の練り餌を作りたい。私の釣り座は一等地であったのに・・


第58回釣魚連全道大会(羽幌)成績

2011-05-22 21:19:24 | 釣り

21-22日羽幌での全道大会は29チーム、190名の参加を得て行われた。夕方からの西風に波がついて入漁場所に迷いの出た方が多かった。病み上がりの私は苫前漁港の右の海水浴場に入るには入ったが(写真)羽幌支部に囲まれて借りてきた猫のようにしょんぼり過ごした。最低の成績で、今年はどうも歯車がうまく回らない。

案の定、団体戦は、羽幌勢の圧勝に終わった。ごろの練り餌やアカハラの釣り方をじっくり学ばせて頂いた。

団体入賞常連の札幌南支部や北支部は生彩を欠いた、ねりえに負けたとか、場所のせいかもしれぬ。身長賞は旧力昼駅跡前の海岸に集中した。北海道何羨録の管理人3ちゃんが今年も大物を釣った。

最後に30位までの個人成績を披露する。