3月15日から17日、さのさかフリースタイルスキースクールの祓川貴広(はらいかわたかひろ)先生専有モーグルキャンプに行って来ました。
今回の3日間は今までの中でも特に有意義なものとなったと思います。
春の連続キャンプには基本的な体力が必要で、それを怠らなかったのもしっかりレッスンを受けることが出来る要因のひとつだと思いますが、それは置いておいて。
技術的なブログエントリーは後日に回し、今回はモーグルスキー乗り比べのことを書きたいと思います。
そもそも事の発端はこの事件。
シーズン前にボルダリングで膝を少々痛め、正月キャンプ初日にも同部位を痛めてしまい吸収動作が出来づらくなったのでID-oneのスローライドモーグル(SR-M)という板を買ってはみたのですが全然宜しくない。
なのでどうして、おそらく体力のないコブ初心者モデルが乗りにくいのかをはっきりさせるために、今回のキャンプの中の一つの目的として「モーグルスキー板による滑りの違い」という項目を設けて頂きました。
4時間も滑っていないSR-Mを即モスボールさせるかどうかの分かれ目です。
今回の試乗板は
ID-one SR-M,167cm(自分所有)
ID-one MR-CE,172cm(祓川先生所有)
K2 244,173cm(祓川先生所有:バインディング1.5cmセットフロント)
VOLKL WALL MOGUL,165cm(自分所有)
場所は全てさのさかB級公認モーグルコース、雪質も同じ。
簡単に感想を書きますと(素人のワタシが書くので鵜呑みにしちゃいけませんよ~)以下の通り。
ID-one SR-M:コブからコブへ肩を狙うことなく重心を素直に落としていけば、簡単に回る。但しスピード域が高まると、途端に足元が不安定になります。たわみ過ぎて反動が貰えないんですね。同じ理由でほんらいモーグルバーンで狙うべき真っ直ぐなラインを滑ると“底つき感”があります。
つまり低速専用板。モーグルの練習を既にしている方には不要な板ですが、基礎系のラインでコブが滑れないという方にはとても良い選択になるのではないでしょうか?また板の許容範囲が広く(低速でもあるので)少々後傾になってしまったとしても次のターンに入れます。何故かと言えば板が走らず足元に留まっているからなんですね。
スキーのフィールを他に喩えるのは相応しくないのですが(喩えの元自体が分からない場合があるので)今回は敢えて表現しますと、柔らかい乗り心地の長いサスペンションストロークを持つ自動車が、早いスピードでバンプを越すとすぐに縮みシロがなくなって突き上げを食らう感じ、とでも言いましょうか。
じゃあ何故、あれだけびわ湖バレイで苦労していたのかということですが、ハイシーズンのびわ湖バレイのような硬いコブでは、しっかりセンターに乗って踏み込むと撓み過ぎる結果、雪面に取り残されたスキートップとテールが無駄に食いついてしまう結果、嫌な引っ掛かりを感じてしまうという訳でした。
板が走る、と思っていたのは引っ掛かりが外れた途端に変な撓みが出てしまい、その反動を走りと勘違いしていたのです。
なので硬い斜面向きでもありません。
ID-one MR-CE:これはもともと選手用の板と言っても差し支えないものです。フレックスもトーションも硬いので速いスピードでは弾かれそうでしたのでおっかなびっくり滑ってみました。普通に滑るには特に問題のない素直な板だと思います。ただ撓みを活かすためには相応の技術と体力が必要になりそうです。
K2 244:なんでしょうか?元々ワタシがK2のフリーライド系板のコンセプトが好きなせいもあるのでしょうが、楽しい板です。癖はなくとても扱いやすい。スペックには現れない楽しさを与えてくれる一台です。
VOLKL WALL MOGUL:2台連続してのワタシのメイン板です。R(ラディウス)が強く、テールが張っているのは好みが分かれるところですが、低速からそこそこ高速まで対応できる強さは持っていますし、回しこもうとするとRの強さが生きてきます。
しかし真っ直ぐ下に攻める人にはそれが邪魔になるのかも知れません。
ざっとまあ素人の感想でした。
でもこういうふうに板を履き替えながら、その板に合わせるレッスン等というワガママで贅沢なことをやって頂くと、意外にいろいろな技術を試すこととなり、結果として非常に良い練習となったように思います。
しかし暑い日が続きましたね。一本滑るたびに水分補給した時間帯もありました。
そうそう、SGLT2阻害薬の脱水リスクは何も夏の高温多湿だけじゃありませんよ!
先日の座談会の基調講演でも申し上げたように、ウインタースポーツは意外に汗をかき、早い呼吸のための不感蒸泄も多くなり、自動販売機もすぐにあるわけではありません。出来ればその日は服用を避ける方が望ましいでしょう。
今回の3日間は今までの中でも特に有意義なものとなったと思います。
春の連続キャンプには基本的な体力が必要で、それを怠らなかったのもしっかりレッスンを受けることが出来る要因のひとつだと思いますが、それは置いておいて。
技術的なブログエントリーは後日に回し、今回はモーグルスキー乗り比べのことを書きたいと思います。
そもそも事の発端はこの事件。
シーズン前にボルダリングで膝を少々痛め、正月キャンプ初日にも同部位を痛めてしまい吸収動作が出来づらくなったのでID-oneのスローライドモーグル(SR-M)という板を買ってはみたのですが全然宜しくない。
なのでどうして、おそらく体力のないコブ初心者モデルが乗りにくいのかをはっきりさせるために、今回のキャンプの中の一つの目的として「モーグルスキー板による滑りの違い」という項目を設けて頂きました。
4時間も滑っていないSR-Mを即モスボールさせるかどうかの分かれ目です。
今回の試乗板は
ID-one SR-M,167cm(自分所有)
ID-one MR-CE,172cm(祓川先生所有)
K2 244,173cm(祓川先生所有:バインディング1.5cmセットフロント)
VOLKL WALL MOGUL,165cm(自分所有)
場所は全てさのさかB級公認モーグルコース、雪質も同じ。
簡単に感想を書きますと(素人のワタシが書くので鵜呑みにしちゃいけませんよ~)以下の通り。
ID-one SR-M:コブからコブへ肩を狙うことなく重心を素直に落としていけば、簡単に回る。但しスピード域が高まると、途端に足元が不安定になります。たわみ過ぎて反動が貰えないんですね。同じ理由でほんらいモーグルバーンで狙うべき真っ直ぐなラインを滑ると“底つき感”があります。
つまり低速専用板。モーグルの練習を既にしている方には不要な板ですが、基礎系のラインでコブが滑れないという方にはとても良い選択になるのではないでしょうか?また板の許容範囲が広く(低速でもあるので)少々後傾になってしまったとしても次のターンに入れます。何故かと言えば板が走らず足元に留まっているからなんですね。
スキーのフィールを他に喩えるのは相応しくないのですが(喩えの元自体が分からない場合があるので)今回は敢えて表現しますと、柔らかい乗り心地の長いサスペンションストロークを持つ自動車が、早いスピードでバンプを越すとすぐに縮みシロがなくなって突き上げを食らう感じ、とでも言いましょうか。
じゃあ何故、あれだけびわ湖バレイで苦労していたのかということですが、ハイシーズンのびわ湖バレイのような硬いコブでは、しっかりセンターに乗って踏み込むと撓み過ぎる結果、雪面に取り残されたスキートップとテールが無駄に食いついてしまう結果、嫌な引っ掛かりを感じてしまうという訳でした。
板が走る、と思っていたのは引っ掛かりが外れた途端に変な撓みが出てしまい、その反動を走りと勘違いしていたのです。
なので硬い斜面向きでもありません。
ID-one MR-CE:これはもともと選手用の板と言っても差し支えないものです。フレックスもトーションも硬いので速いスピードでは弾かれそうでしたのでおっかなびっくり滑ってみました。普通に滑るには特に問題のない素直な板だと思います。ただ撓みを活かすためには相応の技術と体力が必要になりそうです。
K2 244:なんでしょうか?元々ワタシがK2のフリーライド系板のコンセプトが好きなせいもあるのでしょうが、楽しい板です。癖はなくとても扱いやすい。スペックには現れない楽しさを与えてくれる一台です。
VOLKL WALL MOGUL:2台連続してのワタシのメイン板です。R(ラディウス)が強く、テールが張っているのは好みが分かれるところですが、低速からそこそこ高速まで対応できる強さは持っていますし、回しこもうとするとRの強さが生きてきます。
しかし真っ直ぐ下に攻める人にはそれが邪魔になるのかも知れません。
ざっとまあ素人の感想でした。
でもこういうふうに板を履き替えながら、その板に合わせるレッスン等というワガママで贅沢なことをやって頂くと、意外にいろいろな技術を試すこととなり、結果として非常に良い練習となったように思います。
しかし暑い日が続きましたね。一本滑るたびに水分補給した時間帯もありました。
そうそう、SGLT2阻害薬の脱水リスクは何も夏の高温多湿だけじゃありませんよ!
先日の座談会の基調講演でも申し上げたように、ウインタースポーツは意外に汗をかき、早い呼吸のための不感蒸泄も多くなり、自動販売機もすぐにあるわけではありません。出来ればその日は服用を避ける方が望ましいでしょう。