ひめむかしよもぎ鉄柵長かりし
キク科の越年草。
北アメリカ原産の帰化植物。
明治初年に渡来した。
原野、道端などに自生する。
八~十月頃、茎頂の大形の円錐花序に白色の小さい頭状花を密につける。
御維新草、明治草、鉄道草とも呼ばれる。
森の近くに姫昔蓬が群生していた。
そこには鉄柵が長く続いていた。
森を出て夕日の眩し明治草
ひめむかしよもぎ鉄柵長かりし
キク科の越年草。
北アメリカ原産の帰化植物。
明治初年に渡来した。
原野、道端などに自生する。
八~十月頃、茎頂の大形の円錐花序に白色の小さい頭状花を密につける。
御維新草、明治草、鉄道草とも呼ばれる。
森の近くに姫昔蓬が群生していた。
そこには鉄柵が長く続いていた。
森を出て夕日の眩し明治草
切通し下りて鬼灯真つ赤なり
ナス科ホオズキ属の多年草。
庭などに栽培されるが、野生もある。
六月頃、淡黄色の花をつけ、その後蕚が発達して球形の漿果を包み、熟するとともに赤く色づく。
これを盆棚の飾りにも用いる。
赤く熟した果実の種子を抜き、この外皮を口に含んで鳴らして遊ぶ。
鬼灯の繊維を残して虫に食われている虫鬼灯は、秋の深まりを感じさせる。
切通しを通って坂を下りてくると、そこには真っ赤な鬼灯が生っていた。
鬼灯の網となりけり雨催ひ
風船葛夕日受けをり川堤
ムクロジ科の蔓性多年草。
栽培種は一年草。
七月頃、白色の小花をつけ、次々と中空の風船のような緑色の果実となる。
果皮が褐色になる頃、熟した小さな円い黒色の実には、ハート形の白斑がある。
川堤を歩いていると風船葛が沢山垂れ下がっていた。
風船葛は夕日をたっぷりと受けていた。
風なくば揺らし風船葛かな
芙蓉より歩く力を貰ひけり
アオイ科の落葉低木。
中国・日本南西部原産。
暖地では自生するものもあるが、主として庭園などに植えられる。
初秋の頃の朝、淡紅色の五弁花を開き夕方にしぼむ。
観賞用に白芙蓉、紅芙蓉、八重咲き芙蓉、酔芙蓉などがある。
芙蓉が綺麗に咲いていた。
その明るさを見て、歩く力を貰った。
紅芙蓉見てゐてバスを逃しけり
祀らるる地蔵の西瓜畑かな
ウリ科の蔓性一年草。
熱帯アフリカ原産。
「西瓜」といえば、その果実をさす。
夏から秋にかけての代表的な果菜。
果実は球形または楕円形で大きく、果皮には多く縞模様がある。
果肉は赤色が普通で、まれに黄色がある。
最近では形や果皮の色、大きさなどが多種多様になっている。
一角に地蔵が祀られている西瓜畑があった。
いくつかの西瓜がごろんと残っていた。
西瓜切る夕暮少し早くなり