ヘルメット被り自転車雲の峰
俗に入道雲といわれる積乱雲のことを、山に譬えていう。
夏の雲の中でも代表的なもので、日差しを受けて白く輝く。
各地で愛称をつけて呼ばれ、「坂東太郎」「丹波太郎」「信濃太郎」「「石見太郎」「安達太郎」などと称えられる。
雷光や雷鳴などをもたらす「雷雲」、積乱雲の上部が鉄鈷(かなとこ)状に水平に拡がる「鉄鈷雲」、夕立を降らせることも多いので「夕立雲」の別名もある。
努力義務のヘルメットを被って自転車を走らせていた。
すると、前方に真っ白く立ち上がった雲の峰が見られた。
雷雲の拡がれば風立ちにけり