秋櫻子の赤き色紙や冬隣
立冬を目前にした頃をいう。
秋も終わりに近づくと、日差しも弱くなり、冬の到来が間近であることを感じさせる。
「冬隣」は寒く厳しい冬に対して身構えるような緊張感がある。
俳人協会が俳句文学館において、創立六十周年記念事業として「俳人協会所蔵名品展」(無料)を11月30日(水)まで開催している。
芭蕉の書簡や蕪村の自画賛などの近世俳諧の名品のほか、俳人協会歴代会長八名の色紙・短冊なども展示されている。
その中の水原秋櫻子の色紙が真っ赤で、冬隣を感じた。
冬近しすぐに暮れゆく川堤