山羊のひとり言

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忘れられない詩

2006-11-29 21:58:56 | アート・文化

「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」
大好きな詩です。中学の頃に読み、それ以来、この詩を忘れたことがありません。疲れたときや、辛いとき(ちょっと変かな・・・)、この詩を何故か思い出し、勇気づけられます。
ジャン・コクトーという、ちょっと風変わりで、繊細な詩人の作品です。
特に、これといったことを描いた詩ではありませんが、海という自然に抱きしめられるような。自然へ、自分を解き放ち、身を委ねるような、詩と言った方が良いかもしれません。
これは、ジャン・コクトーの原文もさりながら、堀口大学の訳が名訳だと言えるでしょう。
不思議な詩ですよね。「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」の芭蕉の句にも通じるよう気がするのです。この句も大好きです。


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