山羊のひとり言

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聖徳太子の密使

2012-06-05 08:52:45 | 本と雑誌
平岩弓枝の「聖徳太子の密使」を読み終えました。この作品は、この作品をどういう位置づけで読むかによって、評価がかなり分かれると思います。
大人の童話として捉えるならば、面白い作品です。小説として読むならば、ちょっと問題があるかもしれません。
主人公の乗る馬は龍の化身ですが、話の前半ではそういう設定でなかったことや、異国に出たとき、当初は猫を介して会話していたのが、いつの間にか直接会話するようになっています。こういう細かい設定の変化は、小説としては気になります。
でも、大人の童話ならば、それはそれで面白いのです。不思議な作品です。