おまえさん2

宮部みゆきの「おまえさん」を読み終えました。
流石に、長い小説なので、序盤は、少し緩やかな流れですが、上巻の終わりごろから一気にスピードアップし、以前にも書いた「残り柿」では時間を忘れるほどでした。そして、最終章「犬おどし」では涙、です。

この作品は、異論はあると思いますが、自分には純愛小説です。そして、その縦軸に対して、「顔」、「生きる意義」、が横軸になっていると思います。そして、如何に老いるかを優しく教えてくれます。

「儂は長生きしすぎた」（中略）「だが、それで良かった。まだ学べる。これから儂が学ぶのは、人の死に行く道じゃ。学び甲斐がある」という台詞があります。

胸に応える言葉です。作者の人への優しさが、老いへの優しさが溢れていて、涙しそうでした。老いることは怖くありません。

盆栽美術館

行きたいと思い、行けてなかった土呂の盆栽美術館に、出掛けて来ました。
小さな美術館ですが、盆栽に宇宙があって素晴らしいです。
また、行きたくなりました。