17.11.3.フィンランディア・ボーマンさんのチェロ演奏
11月3日~5日まで、
岩手県・盛岡へ歌声旅行に行って来ました。
冒頭の動画は、小岩井牧場近くにある、ペンション・アルカディアで、
31年間、東京交響楽団の首席チェロ奏者であった、
スウェーデン人のベアンテ・ボーマンさんの演奏です。
3日、私達は秋田新幹線(こまち)で行きました。
こまちは、盛岡から東北本線と別れて雫石(しずくいし)駅で下車。
雫石という地名は覚えている方もいるでしょうが、
1971年(昭和46年)7月30日、
全日空機と自衛隊機が空中衝突し、全日空機は空中分解し、
162名全員が亡くなるという、当時は日本最大の航空機事故が起こった場所です。
私はそこ頃、仕事で飛行機を何度も利用していて、
みんなが日本航空に乗るので、全日空機はガラガラだったという記憶があります。
あの頃は、ボーイング727型機が全盛期で、
橋幸夫と吉永小百合のデュエット「そこは青い空だった」
という歌が流行っていました。
=そこは青い空だった=橋幸夫 吉永小百合
その中に「♪ 夢のジェット機・セブントゥーセブン」という歌詞がありましたね。
本当にあの727にはよく乗りました。
雫石駅には、ともしびの吉田さんと、
ペンション・アルカディアの田中さんが車でお迎え。
同じ新幹線で乗って来た8人は一路ペンション・アルカディアへ。
ペンション・アルカディアの空からの写真です。
左が本棟・右が私達が泊まった棟で、ここで食事をしたり歌声をしたり。
アルカディアというのは、
ギリシャ南部、ペロポネス半島中央部の高原地帯。
古くから牧歌的理想郷の代名詞とされたという意味があるらしいです。
アルカディアは、オーナーの田中さんが35年前に始めたのですが、
2年前に奥様を亡くされてしまい、殆ど営業していなかったのですが、
ともしびの司会者、吉田さんと小川さんが、
その音響の良さ、設備、田中さんの人柄などに惹かれ
何度も利用していたのですが、
今回は吉田さん達のたっての願いで私達の為に営業をしてくれたそうです。
女性陣は、本館前で記念写真。
アルカディアの全景。
右にあるワゴン車は、ともしびの吉田さんと小川さんが、
はるばる東京から音響機器を運んで来てくれた車です。
東京から岩手へ・・本当にご苦労様でした。
まずは腹ごしらえと車でソバ屋さんへ、
近在から車で沢山の人達が来ていました。
一時間以上も待たされました。
十割そば、美味しかったよ。
本館のロビーです。
別館の歌声会場となった食堂と、
そこに置いてある4オクターブの小型のオルガン。
懐かしいですね、昔、小学校にこんなのがあったな~。
岩手山(標高2038m)は、
岩手県の最高峰であり、岩手県のシンボルです。
いよいよ歌声喫茶の始まりです。
司会は小川邦美子さん。
ピアノは田口順子さん。
アコーディオンは中西たみ子さん。
そして、チェロはベアンテ・ボーマンさん。
ボーマンさんは1951年生まれのスウェーデン人で、
奥様は日本人のピアニスト。ボーマン・るり子さん。
ボーマンさんは東京交響楽団の首席チェリストを31年間務めました。
また、宣教師でもあり、山岳写真家でもあります。
先日68歳で亡くなられた、ともしび常連客である、
山岳写真家の高橋良行さんと写真で知り合った事が、
歌声喫茶との出会いとなったのですね。
私はボーマンさんの山岳写真集を買いました。
音楽家であり写真家であり、宣教師でもある・・何と多彩な。
さ~、夕食です。カンパ~イ。
ボーマンさん特製の(ホットワイン)
これが凄いッ!
本当に凄い、ボーマンさんは自家製の香辛料を持参して来たのです。
以前も、ホットワインを飲んだ事があって、その時も「美味い」と思ったのですが、
これはまるで次元が違っていました。
とに角、飲んでビックリ。衝撃のワインでした。
翌日は盛岡に移動しました。
盛岡は人口30万人という事なんですが、
仙台とは違って実にひっそりとした東北らしい街でした。
盛岡駅からすぐの歌声会場・アイーナ。
ここの7階で500人の歌声です。
歌声会場は撮影禁止なので、始まる前の会場風景。
司会者が「東京からの方」と言って手を挙げた時の誇らしい気持ち。
いいですね~、はるばるやって来た甲斐がありました。
私は大好きな「高原列車が行く」が始まると、
他に誰も前に出なかったのですが、我慢できなくなって、
たった一人っきりでステージに出て唄ってしまいました~(笑)
そうなんです、例の河童スタイル。
手を振って唄うあのスタイルで盛岡で独り勝手に盛り上がってしまったので~す。
見ず知らずの岩手勢を相手に媚びを振りまき、
いいカッコシーで知ったかぶりで度肝を抜き、
「俺、河童、よろしくね~」っと名刺を何枚も配布してしまったのでした。
「俺を誰だと思ってやんだッ、舐めんなよ~河童だ~ッ!」
しかし、こうやって知らない土地に来て、
歌声をやるっていいもんなんだよな~。
病みつきになっちゃうんだよな~。
盛岡の街は日曜日の朝という事もあって、穏やかでした。
商店街には、石川啄木の中学生時代の銅像がありました。
こんな地元特産のラーメンがあるんですね~。
街角で見かけた画材店では、
ショーウィンドーの絵が全部、岩手山でした。岩手県民の(心)なんですね。
そして、仙台バラライカに行ったらこれだ!
これってな~んか照れちゃう。
で、やっぱりのバラライカ。
何度来ても嬉しくなる歌声喫茶。
先日、脳梗塞で倒れたという南部さんは、
思ったよりも元気で、見た感じ何も変わらず。
この後にですね~・・・
モジモジモジ・・行っちゃったんです。
何処へって、わかんない?
新宿ですよ。
ともしびに行っちゃったんですよ、ともしびに。
ある女性からお誘いのメールを貰ったら、すぐその気になってね。
店に行くと、その女性と、昨日まで一緒だった女性二人と、
三人がテーブルを囲んでいて、私達の到着に、
一斉に歓声を挙げて出迎えてくれたんですね~。
その先・・? 言わなくても分かるじゃんか~!
今回は、ともしび主催の歌声喫茶でしたが、
実に楽しく、私達の歌声歴では思い出に残る旅行になりました。