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池上線

2023-03-13 06:32:36 | 音楽
池上線/山本 あき


「池上線」は西島三重子が唄った、1976年発売の曲です。



作曲は西島三重子ですが、作詞は佐藤順英(さとうじゅんえい)です。
佐藤は国連職員を目指し、ハワイ大学に留学しながら、
日本に残し遠距離恋愛をしていた恋人との別れをモチーフとして、詞を書きました。



1976年のシングル発売時に、この曲のプロモーションの為、
東急電鉄に協力依頼をしたのですが、
歌詞の中に「古い電車」「すきま風に震えて」という、
当時の池上線の車両の古さや状態の悪さを思わせる言葉があった為、
東急から「車両更新を考えている為、会社の方針に合わない」と断られたそうです。

この曲は、有線放送などを通じてじわじわとヒットした為に、
西島三重子本人は「ヒットしたという意識が無い」そうです。

2000年代に入ると、池上線は「都心を走るローカル線」として魅力がクローズアップされ、
2007年には「名曲池上線」として西島三重子の車内ミニライブなどを開催し、
1976年の発売から30年以上を経て、
東急電鉄から晴れて「池上線を全国的に広めた名曲」として認められました。



私は子供時代、目蒲線の洗足駅が最寄り駅でした。



目蒲線の色は、青と黄色のツートンカラーでした。
池上線が緑色だったのは子供だったので知りませんでしたが・・
でも同じ東急電鉄です。

目蒲線は目黒駅から蒲田駅までですが、
池上線は、目黒駅の隣の五反田駅から、蒲田駅まで。
目蒲線は、どちらかと言うと「山の手」の高級住宅地のイメージでしたが、
それより内側を走る池上線は、庶民的なイメージでした。
その庶民的が良かったのですね。

私も若い頃、池上線の様なドラマチックさには及びませんが、
電車のデッキで好きな娘との淡い思い出があります。

夜遅くの電車のドアにたたずむ若い女性の後ろ姿。
何か、はかない恋だとか、淡い恋心とかの思いを抱いてしまいます。
ただ単に眠い、早く帰って寝たいだけかもしれないのに・・・
余計で鬱陶しいオヤジだなオレは。


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