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携帯電話の思い出

2021-10-24 04:43:23 | 日記
私の携帯電話に関する思い出は、まず固定電話から始まりました。

30代半ばに初めて独り住まいを始めたのは、
小田急線・柿生駅の丘の上にあるワンルームマンションでした。
自分だけの専用電話が持てる喜びは、かなり大きかったですね。
大型電気店に行って、どれにしようかとあれこれ探す作業すら楽しかった。



買ったのは大体こんな感じの物で、色だけははっきりと薄緑色だったのを覚えています。
ワンルームなので、ベッドに寝っ転がって、
特に酒が入るとあちこちに電話しまくっていました。

一度なんか、段々と酒のメーターが上がり、
そのうちロレツが回らなくなって、多分、大ひんしゅくを買ったと思います。
当時お付き合いのあった台湾女性に交際電話をかけまくって、
月の電話代が6万円なんて月も珍しくなかった。

そのうちに携帯電話が登場し、
私は最初はあまり興味は無かったのですが、
社内に新しい物好きな男性がいて、真っ先に導入したのです。
それで彼が端末を新機種に変更する時に、
「俺のをあげるよ」と言われて、気軽にそれを貰ったのですが、
まさか、あれやこれやと面倒くさい手続きがあるとは思ってもみませんでした。

その電話がソフトバンクだったので、
以来、数十年ソフトバンク一辺倒で浮気をした事はありません。
ソフトバンクは社名が色々変わり、
確かJフォンだとか、ボーダフォンとかだった気がします。



初めての機種はとっても大きく重かった。
その機種の映像は無いのが残念です。

浮気した事は一度もないのですが、
一度だけ、買い替えた機種に最初から不具合があり、
ショップに行って交換を申し出たら、少しゴタゴタして、
頭にきて本社に電話したら、
「では交換しますけど、この事は黙っていて下さい」と念を押されました。



携帯電話がまだ日本でも珍しかった頃、
中国・上海のバスターミナルである男性が、
バス停から円形のターミナルの車道のど真ん中にまで歩み出て、
大声で、ありったけの大声で、携帯電話で話していました。
つまり「俺は携帯電話を持ってるんだぞ~、金持ちなんだぞ~」っと、
全身で自慢してる訳。


それからいったい何台の機種に替えた事だろう?
不要になった電話など要らないからと全部処分しましたが、
今になると、その機種その機種に思い出があって、
処分せずに残しておけば良かったかな、なんて思いがあります。
携帯を持ってから既に30年くらい経ったのかな?



携帯が無かった時代、ある日、友人と横浜駅で待ち合わせ。
しかし、そのポイントがハッキリしてなかったのだろうか?
彼が駅に居る事は分っていながら、遂に会えなかった。
昔は駅の構内に(伝言板)がありましたが、
そこに書き込んでも、彼がそれを見ない事には伝えようがない。
あの無念さは今思い出してもクヤシイ。
でも、今はそんな不便もなく、「今どこ~?」だもんね。

奥秩父の山を歩いていた時、
山小屋に電話して「これから行きますから夕食お願いします」が、
通じた時は本当に嬉しかった。
山中で電波は途切れ途切れ、通じなかったら夕食抜きだぜ~と心配しまくりでした。

山では電波のアンテナはありませんから、
電話が通じるのは、飛んだ電波をたまたまキャッチできた時だけみたいですね。
山に行っても居場所をチョッとずらすだけで通じたり通じなかったり。
昔の機種には引き出し式のアンテナがあって、
それに銀紙を巻き付けて伸ばすと、通じるよなんて言われたりしました。



機種は何度も替えているのに、
私はちっとも進歩しない旧い人間です。
特にスマホになってからは、ダメですね~。
昔みたいに、もしもしとメールだけだった方が良かった。

でも、北アルプスから下山して、何処かに宿を取りたくても、
昔は手も足も出なく、下界に下りて来て、そこからやっと宿探し。
今では、ネット検索で山から宿の手配が出来ちゃうんだから、凄いよね~。



今はスマホになり、ガラケーだった頃には出来なかった手品が出来る様になりましたね。
ホントにあれは手品というか魔術というか、
私なぞまるで手も足も出ない。ガラケーに戻したい派。

ライン(まだ殆どできない)お金の支払い、スケジュール管理。
ナビゲーター、写真&動画撮影と編集、他にもいっぱいな機能。
あれは全部、手品です。

世の中なんて、そんなに甘いもんやオマヘン。
手の中に収めて初めて自分の物になるのであって、
アンタね~、電話だけの世界で手に入れた気になってたら、ひどい目に遭いまっせ~。

しかしね、女性と(お話し)する時は、楽しいんだよね。
魚心あれば水心で、相手の女性が喜んでくれるのが伝わると、
オレなんか、まるでバカ丸出しになっちゃってね、
鼻の下は伸びっ放しになるし・・・


ま、いいか。携帯だけの人間ドラマなんて、それも又いいもんだよね。




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