河童の歌声

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渚にて、人類滅亡の日

2023-04-06 13:48:03 | 映画
渚にて (1959) Opening&Finalseen


数日前のブログで「人類滅亡の日は予想よりはるかに早い」を書いたのですが、
その時に添付した音楽「ウォルチングマチルダ」

私達は歌声喫茶ともしびで「ウォルチングマチルダ」という歌を唄っています。
その歌は、オーストラリアの歌だという事は、よく聞かされています。
殆どの人が知っている知識はその程度だと思われます。
中にはそれが映画「渚にて」の主題歌だと知っている方も少しはいるようです。
本当のところ、その歌はどういった歌なんでしょうか?



Bearsden Fiddlers - Bonnie Woods o' Craigielea/Waltzing Matilda


この曲に詞を付けたのは、
アンドルー・バートン・バンジョー・パターソン(1864ー1941)という詩人で、
彼は婚約者の友人女性がチターで奏でたスコットランドの曲に、詞を書いたそうです。
それが、オーストラリア非公式の国歌(ウォルチングマチルダ)となったのですね。


さて、映画「渚にて」とは、どういう映画だったのでしょう。
1959年のアメリカ映画。
主演のアメリカ潜水艦、艦長にグレゴリーペック。
その恋人となるオーストラリア女性にエヴァ、ガードナー。



私は中学生か高校生の時に映画館で、この映画を観ました。
ショッキングな内容に、その怖さだけは印象に残っていて、
大人になり、改めてそれを観たくなってDVDを買い求めました。
それは当時としては未来になる1964年が舞台です。



米ソ対決で第三次世界大戦が始まり、予期せぬ核戦争が勃発してしまい、
人類は滅亡の日を迎えてしまいました。
その瞬間、海中深く潜っていたアメリカ潜水艦は、滅亡を避ける事ができました。
しかし、北半球は放射能に汚染されて全滅。
潜水艦は、まだ人類が生存していた南半球のオーストラリア・メルボルンに入港します。

そこから科学者などを乗せてアメリカの現況探査に行きます。
しかし、街並みは完璧な状態を保ってはいますが、人っ子一人いません。
そこに居た人達は全て死に絶えていたのです。
そこが故郷だった乗組員の一人は、艦から密かに脱出して岸に泳ぎ着きます。
彼は、どのみち死ぬんだったら、懐かしい地で死にたかったのです。
潜水艦は彼の意思を尊重して彼一人を残し、再びオーストラリアに帰って行きます。

人間が死に絶えた筈のアメリカのある場所から、意味不明のモールス信号が発信されていました。
誰か生存者がいるのか?
捜索に行った隊員が見たものは、
窓にかかるカーテンに糸が付けられ、その先にはコーラのビンが縛ってありました。
そのビンがモールス信号機のキーに結ばれていたのです。
風にそよぐ度に意味不明の信号が発信されていました。
死にたくはないが、死から逃れられない理不尽さ切なさ故に、
誰かが悪戯の小細工をしたのかもしれません。

オーストラリア政府は国民に安楽死の錠剤を配ります。
自動車レースが好きだったある男は、
自宅ガレージに目張りをして、レースカーのエンジンを目いっぱい吹かし、
排気ガスによる死を選択しました。

愛する人が現在居なくなっていた女性は、人として女として(愛)を求めていました。
潜水艦の艦長は、アメリカの妻、子供達がみな死んでいったのは間違いないのですから、
彼も一人っきりの、男でした。
その彼等がそういった状況だけとは言いませんが、惹かれ合っていったのは、
ある意味、自然の摂理と言ってしまえば、見も蓋もありません。
しかし、絶対的な時間が無いのは判り切っているのですから、
追い詰められた最後の、人として必死の想いだったんだのではないでしょうか。
二人は、愛という最後の綱に、人間としてのやり切れない思いを託したのではないでしょうか。



潜水艦の艦長や、乗組員たちは、
全員が潜水艦に乗り組んで、オーストラリアから太平洋へと出港して行きました。
彼等はいったい何処に行くのでしょう?
彼等に行く場所など地球上の何処にも無いのです。

海軍軍人として艦と共にいつも通りに行動し、
艦と共に、仲間達となすがままに逝くのを皆は望んだのではないのでしょうか。
彼も彼女も、あと数日しか生きられない現実。
永遠の別れ。
女は、見送る潜水艦の姿に何を想ったのか。
その別れのシーンは実に悲しく切なくやり切れなかった。

あの時代に、こんな世紀末のストーリーがあり、
映画が撮られていた事が、不思議であり恐ろしくも感じた秀作です。




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大好きな動画の再生回数が1万回に

2023-04-06 10:11:43 | 歌声喫茶
14.10.19.一週間・新宿ともしび


私がユーチューブにアップした動画の総数は1055本なんですが、
その中でも(我ながら好きだ)という(手前みそ)動画があります。
その中の1本がこれ「一週間・新宿ともしび」です。

これは2014年10月19日に撮った動画です。
歌声喫茶ともしびは、基本的には店内撮影が禁止されています。
なのですが、このダンスを踊っている山下知子さんのダンスは上手で定評があり、
彼女が踊る姿のファンも多いのです。
私もその中の一人です。

それでその日、彼女が踊るという事なので、ともしびにことわって、
それを撮らせて頂いたのが、この動画なんです。
たまたまその日は、まだ来店客が少なかったのが、かえって良かった。
一緒に踊っている男性スタッフは、今は辞められた白川さん。
そして手拍子を打っているのは(今は亡き、ともしび大野社長)
山下知子さんは、その後結婚されて、現在は1児の母、
あるいは2児の母となっているのかも知れません。

こういった明るく楽しい歌を、明るく楽しく素敵な彼女が踊る姿が、
とても魅力的で、見ているだけで心が浮き浮きしてきますね。

この動画の再生回数が、今日現在で、9997回。
今日、明日中には1万回の大台になります。
これは、私には嬉しい事なのです。
やっぱり(贔屓)の物だと、自分で撮ったといっても嬉しくなるのです。

16.2.12.東京ブギウギ・新宿ともしび


山下知子さんが踊る動画は、更にもう1本だけあって、
2016年2月12日に撮った「東京ブギウギ」
これの再生回数は、現在7017回ですから、1万回まではまだまだですね。

この2本は、無き新宿ともしびの店内を思い出す意味もあるし、
山下知子ファンがもっと増えてくれればいいなという思いもあります。

昨日も2人の歌声仲間と4人でのともしびを満喫して来ましたが、
かつての、ともしびを思い出しつつ、思いっきり楽しみました。

ともしび頑張れ~。歌声喫茶ともしび、だ~い好き。

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