
これまで4回読んだ「モンテクリスト伯」
最初の出会いは、10代の頃、
ダイジェスト版で読んだ「巌窟王」でした。
すぐに(本物を読みたい)と買ったのが、写真左側の本3冊でした。
あまりの面白さに殆ど徹夜状態で、目を真っ赤にしながら一気呵成に読み切りました。
読んだ後は、もう、その素晴らしい感動に、茫然自失となりました。
何という壮大なドラマなんだ。
気が遠くなる様な感動に、ただただ呆然としました。
その大切な本だったのですが、
誰だったのか覚えていないのですが、友人か知人かに貸したのです。
しかし、それっきり返ってこなかったのです。
年月は流れ、私も50代になったある日。
突然「あれをもう一度読みたい」と中古本を買い直しました。
それは、私が若い頃に最初に買った本と、全く同じ、
新潮社の「世界文学全集」の物でした。
しかし何しろ、1956年印刷の中古本ですので、
(つまり今から62年前の本)
紙質は変色して黄ばんではいるし、活字は小さいしで、
とても読みにくく難儀な本です。
しかし、もうストーリーは分かっているので、
若い時に読んだあの勢いはなく、静かに読み進んだものです。
でも、やはりドキドキする場面では、
若い頃と同じで、やはり胸は高鳴るのです。
そうやって、この古い本を2回、読破しました。
若い頃も2回は繰り返して読んでいると思うので、
都合4回、同じ本を読んだ事になります。

この私にとって一番大切な本を、
最新版の真新しい状態で、手元に残しておきたいという願望は、ずっとありました。
それで、今回ネット通販で最新版を買ったのです。

古い本に比べて小型の文庫本サイズではありますが、
古いのが上下2段に分かれていて、ビッチリと活字に埋め尽くされているのと違い、
ゆとりのある配置になっています。
3冊だったものが、7冊となっています。
紙質は勿論、真っ白で黄色く変色などしていないし、
活字が大き目になり、字間も大きくなって、とても読みやすいのです。

舞台は200年前のフランス・マルセイユの港。
美しい許嫁メルセデスを持つ、19歳の若き船長候補、
エドモン・ダンテスは未来を約束された晴れ晴れしいものでした。
誰もが彼を好きで、愛していました。
だが・・・・・
そのエドモン・ダンテスに、地獄が待っているなんて、
考えもしなかった。
その恐ろしい出来事は・・・・
さあ、壮大なドラマの幕は開きました。
私はもう5回目の旅に出発しました。
これは壮大なドラマであり、ロマンです。
5回目の旅は、どんな旅になるのでしょうか・・・