伊豆大川温泉の旅館「いさり火」に泊まりました。大川温泉は、蛍の名所で知られるところだそうです。初夏にはほたる祭りもあるそうです。
最近改装したそうですが玄関以外の外装は結構古く簡素な普通の家のつくりで最初不安がよぎりました。が、中に入ってみる廊下は広く、あちらこちらに大きな絵が飾ってあり古い応接セットも。逆にそのレトロな感じがすてき。古い日本家屋独特のにおいが、父方の祖父母の家を思い出させ、懐かしくも感じました。
写真は、共同の露天風呂。海が見えます。チェックイン直後と朝に入りました。他にも5,6組お客さんがはいっていたようなのに、いつも私しかいず貸切状態でした(なので写真も撮れました)。部屋にも露天風呂があるので暗くなってからはもっぱらそちらに。
↓こちらが部屋の露天風呂。こちらからも海が見えます。手前には洗い場が。
濡れ縁に腰かけ、足湯をしながら本を読みました。ゆったりした贅沢なひと時です。
(家族は、私が一階の共同露天風呂に入っているときに先に部屋の露天風呂に入り、伊豆高原ビールを飲んでお昼寝中)
↓部屋からも海が見えます。窓際に半月形の掘りごたつ式のテーブルがあり海を見ながらお茶を飲んだり書き物をするのに便利です。
↓日没。
食事は夕食、朝食とも部屋出しです。胃の大きい私たちにもさすがに多く感じる、エコ・健康志向が世に広がる前の、残すことを前提とした昔ながらのおもてなしでした。量をもっと減らして質にこだわっていただくともっと記憶に残る献立になるように思いました。
たとえば夕食の寄せ鍋など、せっかく地魚の金目鯛や黒むつ(最高!黒むつがこんなにおいしいとは)を使っているのだから、他にはきのこや白菜で十分。牡蠣、市販の肉団子や豚肉まで入ることでスープの味も変わるし、とても二人で食べられないのでもったいない。お刺身盛り合わせもしかり。うにや甘エビまで入れてくれなくても、ちょうど旬のカワハギ、黒むつ、サザエ、伊勢海老等地元で取れるもので十分だと思いました。
他には柿のグラタンが珍しくおいしかったです。柿をくりぬいて、エビや柿をホワイトソースで和えたものを入れて焼いてあります。
また、えびしんじょうを湯葉で包んで揚げるのは会席料理でよく出てきますが、えびしんじょうの真ん中に渋皮栗の甘煮を配しているのがアクセントになってこちらもおいしかったです。
↓夕食の伊勢海老の頭が
↓朝食のお味噌汁に早変わり!おいしかった~。
朝食も食べきれないほど量が多かったのですが、お味噌汁が夕食の寄せ鍋用の土鍋で登場したにもかかわらずほぼ完食しました。
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