私は料理研究家の中では山本麗子さんと土井善晴さんのファンです。
特に山本麗子さんは、47歳で長野県に移住。畑で野菜を作り、そこでとれた食材を用いてお料理を作る、料理教室を開いたりレストランをプロデュース、という、まさに私の憧れのライフスタイルを実践されていらっしゃる方です。夫婦でワイナリー・レストランを経営する玉村豊男さんのご近所でもあります。現在62歳。
LaLa TV で放映中「山本麗子の幸福なキッチン」で、視聴者の質問に答えるコーナーがあり、
「麗子さんは どうしていつも生き生きと美しいのですか? 」という意の質問がありました。
返答は「うれしいですねえ・・いつも姿勢を良くするのと、笑顔でいるようにしています」ということでした。
確かに、この二つは大事ですね。
姿勢は今日からでも始められますが、「笑顔でいる」というのはなかなか難しいものです。
「成功した料理研究家だから笑っていられるんでしょう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、山本麗子さんには「とても笑うどころではない」という時期もあったそうです。
彼女の元夫は著名な料理評論家の山本益博氏。
売れない演劇評論家だった山本氏は、実家が飲食店で「食」に造詣の深い麗子さんの内助の功もあり有名人に。麗子さんは山本氏のレストランガイドづくりを手伝いながら自宅でお菓子教室を開いていました。
山本氏が本を出せ、評論の仕事も入ってきて、さあこれでようやく少し一息つける・・という時に発覚した山本氏の不倫。しかも相手の女性は妊娠しており、離婚に応じました。
これまで夫婦で手がけた仕事はすべて「山本益博」の名で出していたため「山本益博」ブランドは元夫のもの。
40代での離婚で心が壊れてしまい、日々うつろな気持ちで暮らしていたとのことです。
しかしながら徐々に雑誌でお菓子のページを持つようになったりとひとりで生きてゆくことに一歩踏み出しました。玉村豊男夫妻はじめ顔見知りの編集者たちのサポートがあったそうです。
長野に移住するにあたっては、「まず1,000万円貯めなさい」というアドバイスに従い、死に物狂いで働き、土地の頭金をためます。
そして移住をし、現在に至ります。「楽しみながら努力する」のがモットーだとか。
彼女の「笑顔」は色々なことを乗り越えた結果得られる心の安定が表れているのではないでしょうか。
そう考えると彼女のいう「姿勢をよくする」も、ひたむきに努力する生き方を意味しているのかもしれません。
「いつも姿勢を良くするのと、笑顔でいるように」私も心がけたいと思います。
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↓おまけ
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山本麗子さんの料理は、粉だし(出汁を取らずに昆布、鰹節などを粉状に粉砕しそのままお料理にかけたりスープに使う)の提唱に代表される、手間暇かけずおいしいものをつくるという工夫にあふれています。
加えて、コンソメキューブを使いましょう、スライサーで野菜は切りましょう、と庶民的で気張らない感じが人気の秘密なのでは。
自作の料理を試食して「おいしいです!」とニッコリするところもチャーミングな女性です。
下に彼女の料理本をご紹介しました。ご興味あれば。
ちなみに、味付けはちょっと私には辛いです。お店で万人に受ける味付けでは。薄味が好きな方は調味料を少なめに使われるとよいと思います。
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