私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

湯浅元禎の母

2010-06-02 11:19:27 | Weblog
 「湯浅元禎?。そんな名前聞いたこともないよ」と言われる、現代の吉備人も相当いるのではと思います。しかし、知る人ぞ知るで、藤井高尚と同様、此の岡山の地で、歴史に埋もれてしまった「隠れ有名人」になっているのです。100人の人に尋ねたならば果たして何人の人が「知っているよ」と答えてくれるでしょうか。
 此の遠い過去の人になっている湯浅元禎について、掘り起こすのではないのですが、これからしばらく、彼の書物「常山紀談」に書いてある歴史上の人物評(吉備と関係のある人を特に取り上げます)を書き綴っていきたいと思います。

 話が、又また、横道にそれますが、明治38年に、宮内庁から出版された「婦女鑑」と言う本があります。

 なお、この本ですが、「女性はこうあるべきだ」と言う事についてその範例を示した書物です。
 今、こんな本が宮内庁からでも出ようものなら、それこそ、「これは女性蔑視も甚だしい、女性の人権をどう考えているのか。女性差別の最たる本」だと、非難ごうごうと世論が盛り上がる事確かです。

 又、この本の中には、「淑慝」「攟摭」「亀鑑」「矜式」「義方」「爾余」等と、見たことも聞いたこともないような難解な漢字が並んでいます。中には、よみがなが符ってありますが、西洋のご夫人の紹介には、へんてこりんな漢字としか言いようもないような字が、いたるところに散りばめられています。
    

 ここで、気晴らしに「クイズ」でもどうぞ!!!

 この本には、「新約克」と言う、私は今まで目にした事もない字もありました。この字は何と読んだらいいでしょう。アメリカの大都会の名前です。

  まあ、そんなことはどうでもいいことですが、こんな難解な漢字の事について、久しぶりに例の珍聞漢文氏の珍節でもと思い、彼をを訪ねて、そのご高説を拝しました。

 「シュクトク」「クンセキ」「キカン」「キョウシキ」「ギホウ」「ジヨ」と読むのだそうです。
 「しとやかさとよこしまな心」「拾い集める」「模範」「尊敬して手本にする事」「家庭での教訓」「その他」と言う意味だそうです。
 それにしても、毎度のことですが、彼の博学ぶりには驚かされます。でも、この中一つだけちょっと待てよ、辞書を取り出して調べた字がありました。「攟摭クンセキ」という漢字です。
 
 なお、この漢文氏も、「新約克」は読めませんでした。念のために。

 それにしても、こんなへんてこりんなとしか言いようのない漢字を、よくも明治の人は知っていたのかなと驚かされます。

 この本の中には130人の、それこそ世界中の女性の模範になる人について、簡単な伝記風に書き綴っていますが、その中の一人に岡山が生んだ江戸時代の歴史家「湯浅元禎」の母についての記事が見されます。

 少々長くなりましたので、続きは、また、明日にでも。

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