私の町 吉備津

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 中村不折の絵葉書   豪渓⑥

2009-08-10 13:32:23 | Weblog

 長々と書き綴って参りましたが、不折の豪渓絵ハガキも最後となりました。 

 毘沙門堂です。 このお堂も、今は見当たりませんが、不折が書き残してくれたお蔭で、かって、この地にも毘沙門様をお祭りしたお社があったこと分かります。

          

 毘沙門堂前に立ちて仰いで天柱の絶巓を望む。豪壮雄比するものなし。此一峯を以て天下に呼號するに足る」 と、その印象を不折先生は、旅行記に書いています。

 以上、「見返り橋より天柱をのぞむ」・「鸚鵡石」・「三鈷の淵」・「金毘羅社」・「毘沙門堂」の五枚の絵ハガキについて書いてきました。この絵ハガキは、不折先生が朝日新聞に掲載した豪渓記から写し取って絵葉書に作り替えたものだそうですから、その絵が大変不明瞭になっています。

 なお、ここへ通じている県道は、現在、岩崩れのために通行止めになっていて、車で通り抜けして吉備中央町には行くことはできませんが、紅葉の秋には相当な人が訪れています。 まだ一度もと言う人は是非訪ねてみるだけの価値はあります。
  ここに挙げた写真は「三鈷の淵」かもしれません?まあ、こんな風景が至る所で見られます。どこが、不折先生の描い「三鈷の淵」か探してみるのも、また違った豪渓探索にもなります。
 一見の価値は十分あります。夏もまた良しです。裸足になって谷川の冷たい水に足を浸すと、昔懐かしい匂いまでが、頭の中にも、、飛び込んで来ること間違いないです。

 


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