宮内芝居が春秋の年2回行われていたのですが、その初日は三月十八日と九月未の日と決め、幕府からの許可も受けての興行でした。そしてその期間は三十日と決まっていたようです。伺書の中に「雨天を除き」とあることより、宮内の大市三十日間の中、二週間と定められていたのです。この十四日の間毎日興行されていたのです。
なお、芝居の初日を三月十八日にした理由は、吉備津神社祭神の大吉備津彦命の命日が三月十九日であったからその前日を、また、九月未の日と言うのは、その大吉備津彦命が吉備の国の叛旗を平げ、此の地に凱旋された祥日が申の日であったから、その前日の未の日に初日としたのだと言い伝えられておるのだそうです。
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