私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

急雨あり

2011-11-04 09:58:37 | Weblog
 11月27日に気仙沼に泊り、今泉を過ぎ、30日には、今までに見たと同じような規模の大きな港、「盛」に泊ります。12月1日は「急雨」です。急な雨というのですから、思いもかけなかったよう激しい雨だったのでしょう。日本人は海でも陸でも、このような急な天侯の変化による雨降りの場合は、縁起を担ぐのではないでしょうが、そんな雨を押してまで旅に出るという習慣はなかったのだそうです。そんな日本の慣習に従ってビスカイノ達も、その日は、その「盛」で土地に伝わる慣習に従って一日休んだのだそうです。

 ビスカイノが「急雨」で、日本人の習慣に随って、その日の旅を取りやめた村、この「盛」というのは「大船渡」です。
 此の盛という街のある大船渡も、3月のあの大津波に呑みこまれてしまい多大な損害を被り、此の津波によって尊い多くの人命が失われたのだそうです。
 それまで何百年も前からも、ちょっとした急な雨にも、十分な自然の脅威に対して警戒していた大船渡の人達にも、こんな思いがけない無慈悲な悲哀が押し掛けてきたのです。安易に、「天罰だ」と言い放って済まされると云うものではないような何かがそこにはあるように思われます。




 [大船渡」←此処をクリックして見てください。其の時の生々しい大船渡を襲った津波の猛威ある映像を見ることができます。何度見ても、どうしようもない人間の非力さを思い浮かべさせてくれます。そして、早い復興を祈るばかりです。