認知症患者が徘徊中に起こした列車事故でJR側が遺族に損害賠償を求めた訴訟の最終弁論が行われたニュースで
事故を起こした責任を介護してきた家族が負うべきか否かが注目されています
事故による損害賠償をその家族に求めれられる話はいろいろあると聞いていますが
今回のような認知症患者への「監督責任」となるとちょっとうなずき難い問題に思ってしまいます
私も義母が認知症で徘徊には悩まされました
家の中に閉じ込めておくことは不可能な事は身をもって体験した私にはよくわかります
ある台風の日勝手口のドアから外に出ようとする義母を見つけ「今日は台風だから外には出られないよ」と言うと
「そう、分かった」と言いながら部屋に戻り
その数分後、今度は玄関に廻り外に出ようとしている義母を見つけました
2~3分前の事はすっかり忘れてしまうのです
足腰が丈夫で歩き回る患者を四六時中目を離さずにいることの難しさ…
何時もアンテナをはって義母の動きを見守る事は結構なストレスにもなっていました
どのような判決が出るかわかりませんが
日頃一生懸命介護している家族が「監督義務者」だとその責任を負せられる事になったら
政府が進めたがっている在宅介護への流れにも影響が大きいのでは?
認知症患者はこれからますます増え続けると言われています
その介護はどのようにされるべきか、そしてその患者が引き起こす事故などの保障に関しても
社会的な制度など整えられなければならない時代が来るのかもしれません
介護経験者として興味あるニュースでした
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最近読んだ本
2~3年前話題になった映画「小さいお家」の原作者として知った作家中島京子さん
何だかほっこりした気分になる作風が気にいって以来彼女の作品をいろいろ読んでいますが
今回初めての歴史小説「かたづの」を読み江戸時代東北に存在した唯一の女城主の事を知りました
男社会の中でふりかかる数々の困難には≪大事なのはあきらめないことです≫と
戦わずして勝つことを考える「祢々」流の力強さが心地よかったです
もう一冊の桐野夏生さんの「魂萌え」
夫の急逝後に起こる諸々の問題に向かう中で頼りなかったただの主婦が自立心に目覚め
生まれ変わる姿にこれからの自分のことをも含めて考えさせられたお話でした
当事者自身で処理できないのだから、困ったことです。
事故処理費用を列車側だけにというのも酷ですし、国の費用に出来たらですね。
私も、義父の介護を思い出して、ほんの短い間のことだったけど、これがずっと続いていたらと、考えてしまいました。
どういう結論になるか、みんな注目して、見ていると思います。
中島京子さんの本、さっそく借りてみようと思いました。
楽しみです。
私は介護の経験が無いのですが、養父が認知症になり
養母が大変な思いをしたのを聴いてます。
養母が家の前の畑に行くのも家中の鍵を掛けて出るそうですが
足腰が丈夫な養父は素っ裸で隣の家に行ってしまったそうで
ほとほと困り抜いてた時に、運良く?病気になり入院
その時に多分、動き回るのでベッドに固定されたと思うのですが
1週間の入院から帰って来た時には歩けなくなってましたが
養母は却って喜んでました。
認知症って悲しいものですね。
女城主がいた事、初めて知りました。
読んでみたいです。
賠償を求める側の言い分も否定出来ませんが
直接一生懸命介護している人に責任があって関係者でも
介護に関わっていない人はその責任を問われないのでは
あまりにも不公平で合点がいかない事です。
この裁判を教訓に良い方法が出来る事を期待したいです
私もこの記事やニュースでの報道に首をかしげました。
賛否両論ありそうです。
ビオラさまも良くお世話なさいました。
義母の介護を思い出すと大変だったなぁ~
痴呆が出ていましたが 徘徊はしませんでしたが被害妄想がひどくて疲れました。
年を重ねる悲しいですね。
注目の判決でこうした問題が少しでも良い方向に向かう事になればいいのですが…
中島京子さんは認知症の父親とその家族を描いた「長いおわかれ」もおすすめです。
経験者でなければわからない苦労も沢山、身につまされます。
寝たきりになってほっとするなんて複雑な思いですよね。
私もこの江戸に入ってからの女城主は初めてしりましたが戦国時代遠江に「直虎」という名の女城主がいて
その女性をモデルにした大河ドラマが来年放送されるらしいです。
地元の浜松では今から売り込み中みたいです。
ありますね。
そ介護に明け暮れるご家族へさらに介護責任がのしかかったら…
なんとも言えません。
現実的には良い解決方法も難しそうで、これから先が心配です
2回ほど行方不明も経験していますから、この判決は他人事ではありません
母は車いすで、二世帯住宅に住んでいた弟はギブアップ、幸い二人とも施設に入ることができましたが・・・
それが両親にとって幸せだったどうかは?ハテナ?です。
私は週に二回両親の顔を見に通いました。
ホームにいれば子供にとっては安心ですか、自分なら「篭の鳥」生活はいやですね。
かと言って介護の大変さを見ていますから、子供に迷惑はかけられません。
結局、願いはピンピンコロリンになってしまいますね。
厚労省はそのような施設も、財政やマンパワー不足で、老後は自宅看護に介護と切りかえました。
我々世代はどうなるのか?
考えると不安になり眠れなくなりますわ。
>夫の急逝後に起こる諸々の問題に向かう中で、頼りなかったただの主婦が自立心に目覚めた<
桐野夏生さんの「魂萌え」、読んでみたくなりました。
でもいつどうなるかわからない不安がありますよね
でもくよくよ考えていてもどうしようもない問題かもしれません
それより今をポジティブに生きることが予防になるのかもしれませんね
「魂萌え」の主人公は旦那さんが亡くなったあと愛人がいたことが分かりその人と対決したり
遺産相続を子供たちに要求されたりとnaoさんには縁のないお話ですが
それでも今までの平凡な主婦から脱却し一人でたくましく生きようとする姿に共感するものでした