伊豆の松崎・下田へ出かけてきました
熱海で東京からの友人と踊り子号の車内で合流し下田へ
こちらからだと下田まで出かける時は車で行く事が多く電車の場合でも鈍行利用なので初めて乗った踊り子号
何だかちょっとうれしい初体験でした
一日目は松崎の街めぐり
松崎といえば「なまこ壁」で有名などこか懐かしさを覚える独特な雰囲気のある街です
過去3回ほど来てはいるけれどだいぶ前の事で懐かしかったり新しい発見だったりで楽しい一日でした
なまこ壁は防火、防風、防雨などの目的で江戸時代に普及したらしいですが
多額な費用がかかるため豪商などの建物に多いようです
そんな代表的な建物が明治時代に呉服問屋として栄えた中瀬邸です
↓は中瀬邸内にある呉服類を収蔵する部屋の前にある黒漆喰の扉
菜種油を燃やしてできる高級な煤を練りこんで作るという黒漆喰は手間暇・金のかかる非常に贅沢なものだとか
このぶ厚い扉だけで庶民の家が3軒建つ値段だと聞いてびっくり
当時の帳場 ここに番頭さんが座ってたのね
面白い形をしたこれな~んだ?
街のあちこちで見かけたこれは水琴窟ならぬ水琴壺ですって、穴に耳を近づけるときれいな音が・・・
甘味所になっているお座敷を二人じめ?
あんみつなど食べたかったけれど夕食を控えていたので諦め、抹茶のアイスクリームでがまん
アジサイの咲くお庭を眺めながらの~んびりタイムでした
松崎で有名なもの、もう一つが 入江長八です
*以下はウィキペディアから
左官であり狩野派の”漆喰鏝絵”という独自の分野を築きあげた
天保4年20歳のとき江戸へ出て御用絵師である谷文晁の高弟、狩野派の喜多武清から絵を学ぶ一方彫刻も学んだ。
絵画や彫刻技法を漆喰細工に応用し、従来は建物の外観を装飾する目的で漆喰壁に鏝(こて)で模様を描いていたものを
絵具で彩色して室内観賞用の芸術品に昇華させた。
26歳で江戸の本橋にあった薬師堂の御拝柱の左右に『昇り竜』と『下り竜』を造り上げて、名工「伊豆の長八」として名を馳せた
そんな長八の作品を収めた長八美術館は全国から集まった左官職人の手による
左官技術の粋を集めた建物としても貴重なものだそうです
中の作品は写真がないのが残念ですが備え付けてある虫眼鏡で見ると心憎いほど細部までの丁寧な仕上げに驚きます
ホテルの部屋から見える景色
右端に見える岩場の周りが遊歩道になっていると聞き歩いてみました
伊豆は今ジオパークへの認定を受けようとしている段階ですがこの岩場もそんなジオサイトの一つなのだそう
足元では大きな波も押し寄せたり、道が洞穴に変わったりと探検気分も満点、
でも少し先へ進むと残念!遊歩道に潮が満ちていて先へ進めず探検は断念でした
今回の旅の目的の一つは4年ほど前から意識もなく寝たきり状態だった友人のお義母さんが今年3月に亡くなり
海外旅行が解禁になったので旅の計画をというものもあり夕食後は旅の話で盛り上がりました
さっそく旅の計画だなんて悪い嫁達だ事と言っているかも
それともさあさあ、行っておいでと言ってくれているかな?
明日は下田のアジサイを見に行きます