3月7日から一週間スペインへ行ってきました。
12時少し前に成田を出発ヘルシンキで乗り継いでバルセロナに着いたのが現地時間20時半ごろですから
17時間ほどの長旅、歳をとってきたせいもあるのなかな?さすがの私も少々疲れました
ロマンスグレーのおじさまツアーコンダクターと30名の仲間と楽しい旅でした
バルセロナ、サラゴサ、マドリッド、トレド、コルドバ、グラナダ、ミハスなどを周遊し
マラガ空港からまたヘルシンキ経由で帰ってきました。

バルセロナと言えば誰もがサグラダファミリアを思い浮かべますが
他にも独創的なガウディの数多くの作品群があちこちにみられます。
さっそく世界遺産巡り
カサ・ミラ
地中海をイメージして作られたという集合住宅は波打つような曲線が印象的でした。

グエル公園
ここはガウディのパトロンでもあった富豪グエル伯爵の依頼で夢の分譲住宅を作る予定だったそうですが
途中でグエル氏が亡くなり計画は中断、今はバルセロナ市の公園となって公開されています
ガウディは自然と芸術に囲まれて暮らす街をイメージしましたが当時の人には理解されず
買い手がつかなかったのだそう
ヤシの木をイメージしたオブジェ、脆そうな石を組み合わせていますが崩れそうで崩れない?

こちらは同じく石を組み合わせ波をイメージしたというトンネル?

廃物利用の陶器のモザイクで飾られたベンチがぐるりと廻る広場
ガウディが実際に百人近い人をずらりと並ばせて試たしたというだけあって座り心地は最高でした。


ベンチ広場の下は何本もの柱が並ぶ空間、〇〇神殿にでも入り込んだような感じ

モザイクで飾られたトカゲのオブジェの前は記念撮影をする人が入れ代わり立ち代わり

おとぎの国に迷い込んだような可愛いおうちは博物館です

サグラダファミリアは想像以上に素晴らしかった
およそ百年ほど前から建設が始まり未だ未完の聖家族教会ですが近年になりIT技術を駆使し始めてからは
急速にその工期が早まり完成は2026年9月という事です。
すももの花とサグラダファミリア外観
入り口の見事な彫刻は主任彫刻家を努める日本人「外尾悦郎」さんの手によるもの

中に入ると普通の教会の重厚で薄暗いイメージとは異なり白を基調とした柱と天井に
思わず歓声が・・・

樹木をモチーフにした大理石の柱が立ち並び天井のデザインは殉教のシンボルのシュロの葉を
イメージしているそうです
中央の白く輝く部分が主祭壇で十字架に架けられたキリスト像が掲げられているのを見て聖堂内であると
再認識するほどでした。
また内部はたくさんのステンドグラスで飾られていて差し込む光で色とりどりのグラデーションが
柱や壁に反射して幻想的な雰囲気を醸し出しているのも素敵でした。

エレベーターで鐘楼に昇る予定でしたがこの日は何故か都合でキャンセルされてしまい残念
街歩きの後夜景でも楽しみました
撮影スポットの広場の前の池に映るサグラダファミリアは幻想的で
昼間とはまた違った素晴らしさ

この建物、何に見えます?

以外にも病院です。サン・パウ病院
大富豪で慈善家でもあったパウ・ジルの寄付をもとにリュイス・ドメネクの設計で
患者や家族の心が癒される病院らしくない病院をという事で建てられたんだそうです。
この奥に赤レンガ造りの病棟が立ち並ぶ様子を想像しただけで
「入院してみたい」と思ってしまいそう。
でも病院として使われたのは2009年までで今は新しい近代的病院がその役目をはたしているそうです。
街歩きも楽しみました

バルセロナの中心街いあるランブラス通り

屋台やお店を覗きながら市場に行ってみました。
地中海の豊富な魚介類が並んで… エビやイカが美味しそう
街中どこに行っても生ハムの腿肉がぶら下がっていて世界でも有数の
生ハム生産国であることを思わせます
お土産にしたいところですが肉類は国内持ち込み禁止品となっているので買えません
*なのでツアー会社のお土産斡旋で申し込み、宅配にてゲットしました~
こういう時は便利でうれしいですね*

ランブラス通りをまっすぐ進んだ先は地中海です
広場にはアメリカ大陸の方を向いて立つコロンブスの像がありました。

※今でこそ天才と言われるガウディですが彼の独創的な芸術性は当初はなかなか認められなかった
という事をこの旅で知りました。
その後才能が認められサグラダファミリアの主任建築家に任命され彼のライフワークとなりましたが
60代になってからはファミリア以外の仕事を断ってファミリアの建設に没頭し
身なりにも一切構わなくなっていき
1926年に路面車にはねられその3日後に死去したのですがまるで浮浪者のような姿をしていたため
ガウディだとは気が付かれず貧民向けの病院に送られたため手当が遅れたのだとか。
なんとも残念な最後ですが彼の遺体はファミリアの地下に埋葬されているそうで
聖堂の完成をじっと見守っている事でしょう※