ビオラのつれづれ記

大好きなお花のこと、
日常のちょっとしたことなどを書き留めています。

奈良(2)

2015-11-30 21:48:20 | おでかけ

今回の旅では奈良ホテルと共にぜひとも訪れたかったのがやはり思い出の地の室生寺と長谷寺でした

当時はどのようにして行ったのかの記憶は定かではありませんが

二つのお寺とも市街地からは遠く、あまり便がよくありませんので今回はレンタカーで…

何年か前九州へ旅した時やはりレンタカーを借り指宿を目指す時道を間違えてしまって

「お前のせいだ」「あなたが悪い」でケンカした苦い思い出

今回はそんなことのないようにと密かに願いつつ出発でした

 

室生寺は山深い大自然の中に建つ寺、紅葉も進み綺麗な赤や黄が迎えてくれました

 

境内の至る所にシャクナゲがあり昔来た時はそのシャクナゲが満開だったことを思い出します

そしてここは厳しく女人を禁制していた高野山に対し女性の参詣を許したことから「女人高野」とも呼ばれ

今でもその参拝客の8割が女性だとのこと

多くの文化遺産もさることながら自然に溶け込んだ四季折々の美しさが女性をひきつける所以かもしれないと思いました

 

ここの五重塔は高さ16.1mで屋外に建つ五重塔では最小のものでここ室生寺での最古の建築とのこと

でも平成10年台風により倒れた杉の木が塔を直撃して大きな損傷をこうむった事は記憶に新しいですが

2年後には修復されて今に至っています

塔のそばには根だけ残った大きな木がありましたがこんな大きな木が倒れたのでは

ひとたまりもなかった事がうなずけました

この塔の後ろに奥の院に続く階段があります

日頃膝痛に悩む夫は杉木立の中の見上げるほどの階段に恐れをなして「ここで待っている」

情けないわねぇ、じゃあ私一人でと上り始めましたが結構きつく途中で何回も休みながらやっとの思いで登り切りました

こんな急な階段が何百段?

 

家に帰って古いアルバムを見たらこの石段を写真に撮ってあるのを発見、

全然覚えてないけれどちゃんと上まで登っていたのねぇ、若かったもんね、でした。

 

次に向かったのは長谷寺

長谷寺は「花の寺」としても有名で昔らから多くの「歌」にも詠まれ

百人一首で私の得意札だった紀友則の歌もここを謳った物だと知りました

      人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににおひける

以前来た時はちょうど牡丹の花が満開で素晴らしかった記憶が鮮明でした

当時はこんな風でしたが今はその数は増え150種7000株もの牡丹が植えられているとのことで

見事さは一層増しているに違いありません

 

長谷寺というと仁王門から本堂に続く登廊が印象的です

 長谷型と呼ばれる雪洞のような灯籠も趣があります

 石段は399段もありますが一段が低いのでそれほど難儀はなく歩けます

 

                        

登廊の長さは煩悩の数と同じ百八間(けん)あり、

煩悩を落として登り切った後にご本尊の十一面観世音菩薩に会えるのだそう

あいにくちょうど工事中であちこちに幕が張られていて写真はなしですが

昔の記憶以上の素晴らしいお寺でした

 

市内に戻って友人お薦めの白毫寺を訪れてみました

  

境内から奈良市街が見渡せる高台にありその景色が良かったと聞いていたけれど

地図には載っているけれど途中で道が無くなってしまうような山道に入ってしまいナビでも難しい白毫寺でした

そんな場所にある鄙びた感じの小さなお寺には訪れる人も少なく静寂に身が引き締まるような空間でした

難しい名前の白毫(びゃくごう)とは仏の眉間にあり光明を放つという白い渦巻状の毛の事だそうです

 

以上、おかげさまでケンカもなく何とか無事終了して長年の思いを果たせた奈良旅でした

 

 

 

 

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奈良旧婚旅行(1)

2015-11-26 15:07:13 | おでかけ

43年前、新婚旅行で奈良へ行き「奈良ホテル」に泊まったものの

貧乏旅行でレストランで食事する余裕はなく駅前で買った太巻きや助六寿司での夕食

「いつかもう一度奈良ホテルに泊まり今度はレストランで食事をしよう」が長年の夢?でした

それを実行すべく10日から奈良へ出かけて来ました

紅葉にはまだ早いだろうとあまり期待しないで出かけたのですが紅葉もきれいでラッキー!

初日はあの時は確かここで・・・などと遠い記憶をたどりつつ

鹿せんべいを買って鹿たちにあいさつしながら奈良公園周辺を歩きました

 まずは興福寺へ

国宝館であの「阿修羅像」にも会ってきました

以前上野で公開された時の大混乱を思うと嘘のように静かにじっくりと拝むことができました

五重塔                                  大昔のアルバムにはこんなスナップが…、若いですぅ

    

                     

二月堂

高台にある二月堂からは色づき始めた木々や奈良の街が見渡せて素晴らしい景色でした

 二月堂から若草山の麓を通り春日神社へ

 鹿と一緒に…の自撮りに一生懸命な外人さん

 

春日大社と言えば朱塗りの社殿とたくさんの燈籠を思いうかべますが 

参道沿いに建ち並ぶ石灯籠は2000基、本殿の釣灯籠は1000基もあるそうです 

そのたくさんの燈籠に圧巻されつつ本殿を見学しました

 

釣灯籠に火が灯された様子を体験できるコーナーもあり幻想的な世界を体験

                

石灯籠の中にも鹿がいて鹿せんべいのおねだりをしていましたが

奈良公園にいる鹿はこの春日大社に由来するものだと知りました

詳しくはこちらのPHに書かれていますので興味ある方はクリックしてみてください春日大社の歴史 

鹿と言えばこちらも年月を感じさせられる2枚です

  

 

 次に向かったのは大仏殿

中におわします廬舎那仏(大仏さま)の大きさは高さ約15m、顔の幅3.2m、鼻の高さ0.5mあるそうですが

全体が大きいのでその大きさがあまり感じられないのですが

柱に開けられた穴が鼻の穴と同じと聞くとやっぱり大仏様は大きい!でした

小学生たちがその穴くぐりに挑戦していて賑やかでした

無事通り抜けられたら無病息災が叶うそうですがお腹周りが気になるジジババ夫婦には到底無理な話でしょうか

 

 平城京遷都1300年記念では話題になった平城京跡

甲子園球場30個分の広さがあると言う広大な名かに復元された大極殿や朱雀門があるのですが

これだけの施設なのに人影もまばら、時刻も夕暮れで何だか寂しげでポツンと言った雰囲気で建っていたのが印象的でした

大極殿                                       朱雀門

  

大極殿院は、天皇の即位や国家儀式や外国使節の歓迎の儀式がおこなわれた施設だそう 

内部の中央にある天皇の玉座「高御座(たかみくら)」の実物大模型

今上天皇の即位礼の時初めて知った「高御座」ですがこの時代から続くものだったのねと興味深かったです

 

 遣唐使舟の復元模型と「せんとくん」

当時賛否両論で話題になった「せんとくん」は意外と可愛かった

遣唐使の資料は公式記録として残っているもののその往復に使用した「船」に関しては ほとんど資料がなく

どの位の大きさかを示す数字は残っていないのだとか

そこで手掛かりとして、奈良時代の資料にある約600人を4隻の船で派遣したとの記録から大きさを推定しての復元なのだそうです

一見して意外と大きいとの印象はありましたが大海原に帆を上げての当時の航海を思うと「こんな小さな舟で」と言った方が適切かも。

 

 そして夕暮れの中一番の目的地?「奈良ホテル」へ

すると玄関前には制服姿の従業員が総出でなにやら物々しげ

まさか私たちのお出迎えであるはずはないよねぇなどと言いながらロビーに入ると中には赤い絨毯までもが・・

何かと尋ねると

「すみません、ただ今三笠宮信子さまをお迎えするところなので少しこちらでお待ちください」とロビーから遠ざけられてしまいました

とんだハプニングでしたがめったにお目にかかれない皇族のお姿を間近に見ることが出来たのも何かの因縁かもねでした

そ して43年前できなかった念願のホテルでの食事を堪能した二人でした~~

夕食は和食でしたので和食処「花菊」でしたが翌朝は趣きあるメインダイニング三笠での朝食

窓の外に興福寺の五重塔を眺めながら茶粥を頂き、食後はコーヒーを飲みながらまったりとした至福の時間を過ごせて

大満足の旧婚の奈良ホテルでした

       

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あわただしく過ぎた日々

2015-11-20 15:19:06 | くらしいろいろ

津軽から帰ってまたまた旅に出たり(後ほどアップ予定)あれこれの用事が重なり

大忙しの日々でしたがやっと一段落しました

庭では皇帝ダリアが天まで届けとばかり存在感ある姿で咲きだしています

今年は台風の被害がなかったので倒れる心配をせずに済みましたが伸び過ぎがちょっと

 

ギョリュウバイ

 夏からずっと咲き続けていますが秋になって俄然元気になったアゲラタム

 早咲きのジャコバサボテンも満開です

 

16日は孫たちの七五三のお祝いに出かけて来ました

男孫はまだ4歳になったばかりですが繰り上げのお祝いです

お姉ちゃんは何とかでしたがは慣れない着物姿に草履の足元もあぶなげでヒヤヒヤの場面も

それでも何とかお利口さんでお祓いも終了した所へ

読売新聞の記者さんから写真を撮らせてくださいとの依頼があって

翌日の多摩版に写真を載せてもらいました

私も帰りに駅で新聞を買って帰り、家で留守番のジジ様に見せたりと皆で良い記念になった事を喜びました

 

 たくさんの干し柿を作った事は前にも書きましたが

今年は気温が高い上に雨ばかりの日が続いてカビも発生し例年のようにきれいに干しあがらずがっかり

苦労して剥いた400個もの柿をだめにしてしまうのは悔しいので何とかものにしようと

竿から外してざるなどに並べなおし、片付けた扇風機を引っぱりだしたり布団乾燥機に入れたりと奮闘してしまいました

それでも思うように乾かず太陽の偉大さや有難さを実感です   

 

 

 

 

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津軽へその2

2015-11-09 17:00:38 | おでかけ

今回の旅の楽しみの一つは今人気の風光明媚な日本海に沿ってのんびり走るローカル線・五能線に乗車すると言う事でした

でも乗った列車は観光用のリゾート号ではなく2~3時間に一本程度しか走らないという超ローカル列車

電車は3つのツアー客でいっぱいになりましたが一般客は?見当たりませんでした ~~

↑は途中の駅で15分も停車中の列車ですがその間別の列車とすれ違うでもなく何のための停車?

もうちょっと良い景色の所で停まってくれたらいいのに、でししたが乗客たちはホームに下りて記念撮影や辺りを眺めたり・・・、

乗った期間が短い間だったのでキャッチフレーズのような特に風光明媚な景色は観られなかったけれど

ローカル線ののんびり気分は存分に味わえた五能線でした

列車は千畳敷駅で下車、

昔津軽の殿様が畳千畳を敷き宴会をしたという広い石畳の海岸。

その昔地震で海底が隆起してできたという広く続く岩畳と水平線が美しかったです

隆起した岩がこんな形で残る岩場も・・・

海岸を散策した後はまたバスに乗り白神山地の十二湖を目指します

途中こんな白い岩場が見えてくるとガイドさんが「日本のグランドキャニオン」と呼ばれていますの説明

すぐに「日本の○○」と名をつけたがるのは日本人の悪い癖?

たしかにちょっとした景色ではあるけれどねぇ、キャニオンと呼ぶにはあまりに畏れ多いような気がするわねぇ、でした

十二湖という名称ですが実際には池が33個もあるのだそう

そしてその中で一番美しいと言われる「青池」をめざし紅葉の中を歩きました~ きれい!

「鶏頭場の池」

青池はその名が示すように青く神秘的な色を湛える小さな池でした

光線の加減もあるのでしょうか写真で見た「青」には及びませんでしたがその美しさにしばし見とれました

 

そして池の先に続く黄色く色づいたブナの林

紅葉は真っ盛りを少し過ぎてはいましたがまだまだきれいで十分楽しめました

まもなく厳しい冬を迎える木々達の最後の見せ場のような気がしてずっと歩いていたかったけれどツアーの悲しさ、

制限時間が来てバスを目指しました

できることなら今度は新緑のブナの林をを歩いてみたい

 

少々いそがしくしておりますのでコメント欄は閉じておきます

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我が家の秋の風物詩

2015-11-07 13:24:22 | くらしいろいろ

今日はうれしいようなうれしくないような誕生日です

あと20年は元気でいたいが口癖でしたがその20年も年々70歳に近づいてきて先細りになりつつあり

あと何年?を考えると焦りも出る現実です

昨日は朝から頭の痛みとしびれ、手指のしびれなどがありそのいつもとは違う痛みに脳梗塞の前触れでは?と不安が広がりました

あれこれ考えていましたが考えているよりと意を決して病院へ

問診のあとMRIで脳の検査をしてもらったら「脳に異常はありません」の言葉

良かった~でしたがそれではこの痛みや違和感は何?

原因不明の痛みやしびれは何から来ているのでしょう?安心したのと同時に疑問も残り

健康自慢だった私も立派な高齢者今までのようにはいかないなぁとの気持ちを強くした一日でした

                                    

裏庭に2本の柿の木があります

種類は四つ溝柿と言って濃厚な味が喜ばれる柿です

毎年たくさんの実をつけてうれしい反面渋抜きをしたり皮を剥いたりと忙しい柿でもあります

で、今年も干し柿を作るべく3晩の夜なべ作業でした

合計400個近い数の皮むきをして今我が家のベランダは今オレンジ色に染まっています

手間暇かかる分美味しい干し柿、今年も上手に出来上がるとうれしいです

 

 

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津軽へ

2015-11-05 13:05:04 | おでかけ

東京在住の友2人と津軽への旅を楽しんできました

東京発のツアーなので当日参加はちょっと無理、娘宅に前泊して新幹線「はやぶさ」に乗り込みました

最速列車「はやぶさ」のスピードに加えて、乗り込むと同時に開始のおしゃべりであっという間に盛岡駅到着

盛岡からバスに乗り換えて津軽半島を目指しました

 途中太宰治の出身地五所川原の「金木」に立ち寄りました

斜陽館の目の前の駐車場で下車、

もちろん斜陽館を見学するのかと思いきや今回はその向かいの津軽三味線会館に入り

斜陽館の見学はなしとのこと

 

あまりに残念なので時間の合間にせめて建物の傍へと近くに行って眺めて来ました

明治の時代に太宰の父が建てた豪邸、外から眺めるだけでも豪奢な家であることが充分推測できます

残念ながら内部の様子はこちらで斜陽館

津軽三味線会館では津軽三味線のライブ演奏を聞きその迫力ある音色を楽しみました

私世代には懐かしい郷土出身の津軽三味線の名手でもある歌手「三橋美智也」のコーナーもありました

 

津軽半島最北端の竜飛崎へ

ここへは延々とバスに乗りくねくね道を上りったり下がったり・・・

途中ニホンザルの群れが道に現れてバスを恐れる様子もなく餌を食べる姿が何回も見受けられました

子ザルの姿が可愛かったけれど写真は撮れずじまいで残念

竜飛崎は石川さゆりの「津軽半島冬景色」で一躍有名になった場所

立派な歌碑がありボタンを押すと大音量の歌声が辺りに響き渡りました~~~

風の岬とも言われるほど風が強いこの地、バスを降り立つと前に進むのもままならないほどの強風

やっと最北端の地に立ちカメラを構えても体が揺れてシャッターを押すのも難しいほどの風は風速何メートルでしょうか?

夕暮れ時の津軽海峡に降りそそぐ「天使のはしご」が印象的でした

皆が早々に退散する中で強風に吹かれ必死でシャッターを押した2枚 。   命がけ?で崖下を覗きこみました

 

 

 

ここ竜飛崎には日本で唯一国道の一部が階段となっている「階段国道」の道が・・・

  

そして↓は天気が良ければこの海の向こうに北海道が望めると言う展望台からの景色

眼下の集落から聞こえる威勢の良い音楽を耳にしながら

雪も降らない温暖な地に住む私には北国のこの厳しい自然の地に生きる人々のたくましさを思わずにいられませんでした

 

 すっかり日が落ちてからホテルに到着したので辺りの様子は何も見えず

朝になってから窓の外を見たら目の前に岩木山が広がる素敵なロケーションに歓声でした

写真はHPからお借りしました

岩木山の麓に立つホテル    と                ホテルの眼下に広がる津軽平野

 

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