アイガー北壁の麓、ユングフラウ鉄道の始発駅クライネシャイデック
雲がかかってしまいましたが建物の後ろにそびえ立つのがアイガー北壁
ここから鉄道の駅としてはヨーロッパ最高地点3454mのユングフラウ・ヨッホ駅を目指します
列車はアイガーの岩壁を見ながら進むと間もなくアイガーとメンヒの山中に掘られた長いトンネルに入ります
途中アイガーヴァントとアイスメーアという2つの駅があり数分間停車してアイガー北壁をくり抜いた窓から
外の景色を眺めることが出来ます
アイガーヴァント駅では残念ながら視界ゼロで下の景色は何も見えずでしたが
展望窓まで続くトンネルの壁の手掘りの跡は当時の作業の大変さを想像させるものでした
手作業によるトンネル工事は貫通までに15年もの歳月がかかったそうです
そしてその工事に携わった工夫は安い給料で働くイタリア人だったのだとか。
アイスメーアとは氷の海という意味だそうですが
その名の通り窓からは一面の氷河が広がります
そして終点ユングフラウヨッホ駅に到着、50分ほどの列車の旅でした
周遊コースに沿って行くとユングフラウ周辺の山々が3Dの映像で広がるパノラマシアターがあったり
イルミネーションを駆使したエントランス抜けて動く歩道に乗りユングフラウの登山史を伝える絵画や
トンネル工事の様子などを見ながら進む等いろんな仕掛けになっています
ハイジと山羊のオブジェがありましたが
日本でのハイジのイメージとはだいぶ違う?
エレベーターで3571mのスフィンクス展望台に上がると天井までガラス張りの展望台が広がります
展望デッキから見たアルプス最大・最長(約23km)のアレッチ氷河
すごい迫力に感激でした
展望台を下ってアイスパレスと呼ばれる氷河の中に掘った巨大な洞窟に…
トンネル内の床までが氷、つるつる滑りそうになるので手すりにつかまって注意しながら進みます
その手すりは氷河の動きによって年に15cmほどのずれができるのでその都度補修されているのだとか
その移動の跡を見て氷河とはその字の通り氷が流れているんだと実感
ところどころに置かれた氷の彫像が目を楽しませてくれます
売店へと続くホールの入り口にある日本のポストが目立ちました
ここユングフラウ山頂郵便局と富士山5合目郵便局がヨーロッパと日本で
それぞれ最高地点にある郵便局として姉妹提携をしているのだそう
私はマッターホルンから絵葉書を出しましたがここから絵葉書を出す日本人も多いんでしょうね。
展望台ではユングフラウが雲に隠れていましたがここに来た時雲が晴れたよ~~との声で
窓際に集まりカメラを手にする私達一行、
そんな様子を気にもせず辺りに座り込んだり寝転んだりするインド系の観光客達
こんな感じの人たちがホールの別の場所にもあふれていてちょっと異様な感じがしてしまいました
あたりかまわず座り込んだり寝転んだりはお国では何ともないのでしょうか…
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ここの観光の後アイガーグレッチャーで途中下車してクライネシャイデックまでをハイキングの予定でしたが
私たちが上にいる間に天候が急変して標高が下の場所では雹?アラレ?などが降ったとのことで
ハイキングはグリンデルワルトの街に降りてからに変更
グリンデルワルトの街はアイガーの東稜の麓にあり先ほど見て来たアイガーとはちょっと姿が違いますが
デ~ン、とすぐ目に前にそびえる岩の山は迫力が違いました
大正12年槇有恒という登山家が日本人として始めてアイガーの南陵の登頂に成功
この時村の人々の協力に感謝して建てたという山小屋が今もミッテルレギ・フュッテとして
登山者に利用さされているのだとか
そんな関係でこの街では「マキ」の名前は有名なんだそうです
翌朝出発までの自由時間に散策中見つけた素敵な建物
大きな家はホテルのようです
バスの中からアイガーにお別れの景色