ビオラのつれづれ記

大好きなお花のこと、
日常のちょっとしたことなどを書き留めています。

スイスへの旅7(ユングフラウ スフィンクス展望台)

2014-07-28 17:11:52 | スイス旅行

 アイガー北壁の麓、ユングフラウ鉄道の始発駅クライネシャイデック

 

雲がかかってしまいましたが建物の後ろにそびえ立つのがアイガー北壁

 ここから鉄道の駅としてはヨーロッパ最高地点3454mのユングフラウ・ヨッホ駅を目指します

列車はアイガーの岩壁を見ながら進むと間もなくアイガーとメンヒの山中に掘られた長いトンネルに入ります

途中アイガーヴァントとアイスメーアという2つの駅があり数分間停車してアイガー北壁をくり抜いた窓から

外の景色を眺めることが出来ます

アイガーヴァント駅では残念ながら視界ゼロで下の景色は何も見えずでしたが

                

 

          展望窓まで続くトンネルの壁の手掘りの跡は当時の作業の大変さを想像させるものでした

     手作業によるトンネル工事は貫通までに15年もの歳月がかかったそうです

     そしてその工事に携わった工夫は安い給料で働くイタリア人だったのだとか。

     

アイスメーア駅

アイスメーアとは氷の海という意味だそうですが

その名の通り窓からは一面の氷河が広がります

       

 

そして終点ユングフラウヨッホ駅に到着、50分ほどの列車の旅でした

周遊コースに沿って行くとユングフラウ周辺の山々が3Dの映像で広がるパノラマシアターがあったり

イルミネーションを駆使したエントランス抜けて動く歩道に乗りユングフラウの登山史を伝える絵画や

トンネル工事の様子などを見ながら進む等いろんな仕掛けになっています

 

 

 

                                     ハイジと山羊のオブジェがありましたが

                                    日本でのハイジのイメージとはだいぶ違う?                                                                            

エレベーターで3571mのスフィンクス展望台に上がると天井までガラス張りの展望台が広がります

 

 展望デッキから見たアルプス最大・最長(約23km)のアレッチ氷河 

すごい迫力に感激でした

 

 展望台を下ってアイスパレスと呼ばれる氷河の中に掘った巨大な洞窟に…

トンネル内の床までが氷、つるつる滑りそうになるので手すりにつかまって注意しながら進みます

 

その手すりは氷河の動きによって年に15cmほどのずれができるのでその都度補修されているのだとか

その移動の跡を見て氷河とはその字の通り氷が流れているんだと実感

 

ところどころに置かれた氷の彫像が目を楽しませてくれます

 

 

売店へと続くホールの入り口にある日本のポストが目立ちました

ここユングフラウ山頂郵便局と富士山5合目郵便局がヨーロッパと日本で

それぞれ最高地点にある郵便局として姉妹提携をしているのだそう

私はマッターホルンから絵葉書を出しましたがここから絵葉書を出す日本人も多いんでしょうね。

                

展望台ではユングフラウが雲に隠れていましたがここに来た時雲が晴れたよ~~との声で

窓際に集まりカメラを手にする私達一行、

そんな様子を気にもせず辺りに座り込んだり寝転んだりするインド系の観光客達

こんな感じの人たちがホールの別の場所にもあふれていてちょっと異様な感じがしてしまいました

あたりかまわず座り込んだり寝転んだりはお国では何ともないのでしょうか…

 

****

ここの観光の後アイガーグレッチャーで途中下車してクライネシャイデックまでをハイキングの予定でしたが

私たちが上にいる間に天候が急変して標高が下の場所では雹?アラレ?などが降ったとのことで

ハイキングはグリンデルワルトの街に降りてからに変更

 

グリンデルワルトの街はアイガーの東稜の麓にあり先ほど見て来たアイガーとはちょっと姿が違いますが

デ~ン、とすぐ目に前にそびえる岩の山は迫力が違いました

大正12年槇有恒という登山家が日本人として始めてアイガーの南陵の登頂に成功

この時村の人々の協力に感謝して建てたという山小屋が今もミッテルレギ・フュッテとして

登山者に利用さされているのだとか

そんな関係でこの街では「マキ」の名前は有名なんだそうです

 

翌朝出発までの自由時間に散策中見つけた素敵な建物

大きな家はホテルのようです

バスの中からアイガーにお別れの景色

 

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スイスへの旅6(シャモニー・モンブラン)

2014-07-22 12:45:36 | スイス旅行

ツェルマットを後にして次はヨーロッパアルプスの最高峰モンブラン観光です

スイスから国境を越えてフランスに入りモンブランの麓シャモニーに向かいました

シャモニーはスキーリゾート地として有名な街で冬季オリンピックの第一回目開催地にもなりました

 

ここからゴンドラに乗って3842mのエギュ・ド・ミディの展望台を目指します

 

  駅は2つ、その途中の駅までロープウェイは1500mもの高度を中間の支柱なしに一気に吊上げているのだそう、

すごい!の一言です

山頂駅に着いて上を見上げると切り立った岩山にロケットのような展望台がそびえています

ここへはエレベーターに乗って向かいます

ロープウェイ駅から↓のような恐ろしげな鉄橋を渡って山頂の展望台をめざします

この日は風がなかったので良かったけれど強風の日などそれはそれは怖いらしい

     

                                        (Yちゃん撮影)

橋を渡ってエレベーターに乗り富士山より高い3842mの山頂展望台に到着

 

テラスに出るとそこは360度のパノラマの絶景が広がります

中央付近の丸くなだらかな稜線の山がモンブラン

モンブランとはフランス語で白い山との意味だそうです

 

左に目線を移すとなだらかなモンブランとは対照的な切り立った岩山が連なる景色が広がります

晴れた日にはこんなふうに見えるらしいのですが今日は天気は良いけれど雲がかかってこここまでの景色は望めず

 

中央下の四角いスペースがロープウェイ駅のテラス

そこから目の前にそびえ立つ岩山を目指すクライマー達が見えます。

凍りついた尾根を歩く登山者達、一歩足を踏み外したら…

            展望台をつなぐ橋の上で装備を整えていた山男達

            氷河の山にチャレンジする前のリッラクスタイム、笑顔でモデルになってくれていました

                                     

 

恐怖と言えばここにはテラスから突き出た総ガラス張りの部屋で足元に広がる空間のスリルを・・・

という超怖いものがありました

臆病な私は最初からパスでしたが怖さを恐れぬ強者達が多いらしく長蛇の列でした。

  

 平気な顔で覗きこんだりポーズを取ったりしている女性達の様子を見ているだけでこわ~い

 

帰りのロープウェイからはシャモニー渓谷を気持ちよさそうに飛ぶパラグライダーも見えました

 (Yちゃん撮影)

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スイスの旅5(ハイキングとツェルマットの街歩き)

2014-07-15 16:54:45 | スイス旅行

登山列車、ロープウェイなどのアクセスの良さに加えて美しく連なるアルプスの山々、湖、氷河などの変化に富んだ地形、

整備されたハイキング道等々…   スイスでハイキングが人気の理由は数多いです

本格的ハイキングではありませんが私たちのツアーも初級コース?を歩きました

ゴルナーグラート展望台からの帰りフィンデルバッハという駅で列車を降りツェルマットの街まで1時間半ほどのコース

 

ここは森林の中のハイキング道で視界は開けてはいませんでしたが可愛いお花達が迎えてくれました

 これらはほんの一例、数えきれないほどの可愛いお花達でした

名前は覚えきれなかったので省略です

   

    

   

林を抜けるとお花畑が広がって思わず歓声が上がりました

 

 

     

古いネズミ返しのついた小屋があちこちにそのまま残っていました

スイスでは古い建物も許可なく壊すことは禁止されているのだとか

 

下り坂を歩いてお花畑も終わりに近づくとツェルマットの街が見えてきました

 近代的建物が並ぶメインストリートのバーンホフ通り

対照的に古い建物が残る教会前広場と教会の時計台 

 

その広場の近くには日の丸が目立つ碑があって良く見ると一つは京都もう一つは妙高高原の名前が・・・

妙高は山繋がりで何となくわかるけれど京都との関係は何でしょう?

大文字山のレリーフが彫ってありましたが・・・

               

そして興味深かったのがこちらのお墓

マッターホルンに挑んで亡くなった登山家のお墓だそうです

ザイルが彫られたりピッケルが飾られたりしているお墓、日夜ここでマッターホルンを仰ぎ見て何を思うのでしょうか

 ******

18世紀後半からアルプスの山々への登山がブームとなってほとんどの山が征服されて行った中で

マッターホルンだけが魔の山として人間を拒み続けていました

1865年そのマッターホルンの登頂に初めて成功したのがイギリス人のウィンパーでしたが

その栄光もつかの間、下山途中にザイルが切れて7人のパーティのうち4人が滑落死するという悲劇が起てしまいました

命が惜しくてザイルを切ったのでは?という疑惑が流れ裁判にかけられる事態にまで・・・・

******

 

知りませんでしたがこの「栄光と悲劇」はアルプス登山史の中で有名な話だそうです

これを聞いて井上靖の小説「氷壁」が思い浮びました

こちらは切れるはずがないと言われたナイロンザイルが切れたお話でしたが

ウィンパーのザイルはナイロンどころか麻のザイル、衝撃で切れたとしても不思議はないように思えます

↑の写真の時計台の下の水色の屋根のマッターホルン博物館にその切れたザイルが展示されていました

    

他にも当時の登山用品などがありましたが今から思えばこんな装備で難攻を極めた山に登ったのかとの驚きでいっぱいでした

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スイスへの旅4(マッターホルン悲喜こもごも)

2014-07-10 15:19:12 | スイス旅行

いよいよ一番の楽しみだったマッターホルンへ

その麓の街ツェルマットは環境保全のためにガソリン車は一切乗り入れ禁止なので

バスを降りトランクを持ってシャトル列車に乗り換えて入りました

街の交通手段は電気自動車と馬車

駅前                                     ホテルのお客様をお迎えの馬車

 

 

ホテルは高台にあって各部屋からマッターホルンが見えるといううれしいお宿です

 

到着したのは午後9時近くですがまだ辺りは明るく夕食はマッターホルンを眺めながらいただきました 

 マッターホルンの眺めはもちろんですが眼下の家並みが素晴らしい

家々の建築には規制もあってこの風景が保たれているのだそうです

(レストランからのガラス越しなので部屋の明かりが反射してしまってます

 

食事も進んで家並みに明かりがともると白川郷のライトアップの風景を連想させる幻想的な風景に変わりました

                                            ( 一緒に行った友人Yちゃん撮影)

翌朝は朝焼けのマッターホルンを楽しみに就寝

しかし・・・・    頑張って早起きしたにも関わらず空には雲が

でも諦めきれません、お願い雲よ流れて…   

 こちらは隣に並んだ名前を知らない山で見られたきれいな「モルゲンロート」

*モルゲンロートとは夜明け前に高い 尾根筋がまず太陽の光を受けて赤く輝くこと*

マッターホルンがこのように赤く輝く姿は見られませんでしたが、その後雲が切れて

頂上付近に朝日が当たる姿が何とか見られました。粘った甲斐があったねYちゃん

     *下の2枚もYちゃんの一眼レフにて

       私のコンデジではなかなかこのようには写せません、というか私との腕の違いも大きい

 

テーブルに映る逆さマッターホルン

 

ここでは2ヶ所のマッターホルンが見える展望台に上る予定

 

まず展望№1といわれるゴルナーグラート展望台へ

ここへはツェルマットから鉄道で30分ほど、

アプト式鉄道で登って行くと2300m辺りで森林限界となり木々はなくなり、草原の世界そして岩礫帯となります

そして列車の終点ゴルナーグラート駅の広場からは目の前にスイスアルプス最高峰のモンテローザをはじめ

4000mを越える峰峰の360度の眺望、眼下にはゴルナー氷河をはじめとする何本もの氷河が流れる様が

見渡せるはずだったのですが 一面雲に覆われて何も見えない   がっかりです

写真はありませんのでパンフレットで位置関係を…

「マッターホルンを背にセントバーナード犬と一緒に記念写真を!」 

とのお仕事で待機しているワンちゃんもこの天気ではお客様もなく暇そうでした

皆が向いている方向にマッターホルンが見えるはずだったのですが

 

↓は天文台を備えたクルムホテル

スイスアルプスのホテルで一番高い位置3100mの高さにあります

100年の伝統があるというからそれまたすごい!ここからの360度の眺望は素晴らしいそうです

↓はホテルのHPからお借りした写真

 

そうこうしているうちに視界ゼロだったのが雲が晴れ

モンテローザやリスカムがちょっとだけ望めゴルナー氷河が顔を出してくれました

幾筋ものうねりになって流れる氷河が見られただけでもラッキーとしました 

 

 そしてリベンジの気持ちで向かったのがグレーシャー・パラダイス展望台

ここはヨーロッパアルプスの中で一番高く富士山頂より高い3883mの展望台です

麓からはゴンドラとロープウェイを乗り継いで行きます

あっという間に麓のツェルマットが小さくなりました

 

天気はあまり芳しくありません

目の前の大きな岩壁を超えるべくロープウェイはが大きく揺れて高度を上げるたび悲鳴が大きく響きます

途中で雲が少し切れ、すぐ手が届きそうな位置にマッターホルンの稜線が見えました

雲が晴れるかもしれないと言う淡い期待をもちつつ・・・・

でもその期待は無残に打ち捨てられました

先のゴルナーグラートよりまだ視界が悪く目の前に広がるのは雪と白く煙るガスのみで何も見えません

がっかり、でしたが富士山より高い位置にわずか30分足らずで立ったと言う事で悔しさをカバー?

あまりにも残念なので晴れていたらこのような景色がということでhttp://4travel.jp/traveler/daisanからお借りした写真です

中央のとがった山がマッターホルンですが見慣れた写真やツェルマットから見た姿はここには無いようです

ここではマッターホルンのあの圧倒的な存在感は薄く多くの山の一つとしか思えません

見る角度でこんなにも違ってしまうのかとちょっと驚きです

でもどんな姿でもこの目で見たかったというのが 実感・・・

ということで展望台からのマッターホルンは2つとも無念な結果でしたが

麓でその勇姿を望めただけでもラッキーとします

 

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スイスへの旅3(ベリンツォーナの街)

2014-07-03 12:45:55 | スイス旅行

ベリンツォーナはスイス南部にあってアルプス越えの拠点として古くから栄え

戦略的に重要な場所であることから歴代の支配者のもとで街を取り囲む城壁が築かれ

中世の貴重な城塞として世界遺産にも認定されている街です

 

   ベリンツォーナの駅前風景

スイスではドイツ語、フランス語と並んで公用語といわれるイタリア語ですが

使われているのはイタリア国境に近いこの地方のみということであらゆる事が「スイスの中のイタリア」?

ランチをとったレストランではイタリア人を連想させる陽気なお兄さんが印象的でした

この街ではアルプスや牧場と言ったイメージとは違うスイスの一面を楽しみに…

 

ちょうどこの日は世界的にも有名であるというサイクルロードレースの

「ツール・ド・スイス」が街の中で行われる日と重なって街はそのイベント一色

 試合前の選手が次々と猛スピードで街の中を駆け抜けていきます・・・・

屋根の上に人形を乗せた車はレースのスポンサーの車だそうです

 

街の中央にあって市内に3つある古城の中でも一番大きな

カステル・グランデ(グランデ城)は規制やイベントのためのテントなどで

近くでゆっくり見学できずにちょっと残念でしたが

大きな岩盤の上に築かれたカステル・グランデの姿は要塞の名にふさわしい圧倒的な姿で印象的でした

 

 

ロードレースのコースを外れ旧市街に入るとそこは表通りの近代的な建物に比べ

中世の面影が残る建物や石畳の通り・・・

最初に目に入るのは参事会教会、その前の広場はカフェに集う大勢の人でにぎやかでした

通りの突き当りにはアーチ状の回廊で有名な市庁舎があります

     花で飾られた回廊が美しい

石畳の路地に並ぶたくさんのお店ではあっちを覗いたりこっちを見たり…

街中の散策ではこれが楽しい

    、  

 

これは?

電車の自転車用車両です

 

 多くの鉄道にはこのような自転車専用車両が整備されています

マッターホルンへ向かうロープウェイにはお父さんと小学校低学年?幼稚園?と思しき親子3人が

マウンテンバイクを持って乗り込んできて、次の駅から山下りを楽しむため下車していきました

こんな小さな子供が…   とちょっと驚きでしたが

スイスでは日本以上に山が多いのにあらゆる場面で自転車がよく使われ

サイクリングを楽しむ人の多い事を知りました

 

ヴェルザスカ渓谷 

 ベリンツォーナの街から20キロほど、

中央アルプスの氷河の雪解けを水源とするヴェルザスカ川に沿って

荒々しい岩肌と素晴らしい透明度が作り出すエメラルドグリーンの渓谷がそれです

その抜群な透明度は上から見ただけでも川底が見えるほどの素晴らしさ

この日は見かけませんでしたがダイバーに人気のスポットだと言う事です

 

その川に架かる石作りの眼鏡橋は「飛び込みの橋」とも呼ばれ

ここから川に飛び込むのが名物となっているらしいのですが

高さ12mほどもあり下を見ただけで恐怖 

若者たちがダイビングに挑みますがなかなか思いきれずに橋の上で躊躇

それを見ていた観光客が拍手で「飛べ、飛べ」とはやします 

  「えいっ!」 度胸を決めた一人が飛び込みました~~

 

↓の写真はwww.odditycentral.comからお借りしたものですが川底から空を見上げた写真だそうです

もちろん加工はなし、驚異的な透明度がなせる一枚といえます

私は見ていませんがテレビの「行ってQ」という番組で

アイドル?の手越君というのがここから飛び込んだそうです

彼はこの近くにある世界で2番目といわれる220mもの高さのダムからの

恐怖のバンジージャンプにも挑んだのだそう、タレントも大変ねぇです

  

 この後マッターホルンの麓の街ツェルマットの街へ向かいます

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