スズランが咲きだしました
名古屋から電車で30分ほどのところにある有松という街へ行ってきました
有松は「絞り」で有名な街ですがここに行くことになるまで名前も絞りの事も全然知りませんでした
一緒に出掛けた友の一人が以前訪れたことがあって素敵な街だからということで
お出かけ先に決定。
お互いを○○ちゃんで呼ぶ小中学校時代の友4人の旅は遠足気分
「うるさいおばさん達」にならないように気を付けましょうを合言葉にしましたが
ともすればその約束も忘れがちでかしましい旅になってしまいましたが楽しい一日でした
パンフレットによると
有松は旧東海道の街道筋にあり江戸時代、尾張藩の保護奨励のもと絞り染めが盛んに行われ
旅人がお土産にと絞りの手ぬぐいや浴衣などと買い求め、街道一の名産品となり
その繁栄ぶりが北斎や広重の浮世絵にも描かれています
以来400年の歴史を持ち有松絞の名で日本の生産地の90%以上をも占める絞りの町として
その伝統技法を今に受け継がれている
近くには桶狭間の戦いで有名な古戦場・桶狭間もあり
今回は時間がなくそこまでは訪れることはできませんでしたが歴史の町でもあることを知りました
有松絞で財をなした商家や土蔵などが立ち並ぶ古い街並みも魅力の有松でした
旧街道に沿って並ぶ由緒ありそうな建物の中は絞りのお店になっていて
反物はもちろんハンカチや手ぬぐい等の小物からバック・帽子や洋服まで絞りで埋めつくされて
あっちをみたりこっちをみたりと女性にはうれしいお店めぐりが続きました
町の中の排水溝の蓋も絞りでした~~
絞り会館では絞りの実演も見ることができ、根気のいそうなその作業に驚きでした
一針一針その力の入れ具合で模様の出具合が変わってしまうむずかしさ
熟練がものを言う伝統の絞りの悩みも御多分にもれず継承する若い人が少ない事のようでした
ゆるきゃら流行の昨今、ここにもこんな「シボリちゃん」?がいました
有松の絞り染めの開祖である竹田庄九郎の屋敷・竹田邸
江戸・明治・大正と続く商家の繁栄ぶりを細かく今に残した屋敷の中を案内してもらいました
贅をつくしたあれこれに見とれましたがお座敷に飾ってあった総絞りの着物の豪華さには目を見張りました
お値段を尋ねるとここでの値段は380万円ほどですがデパートなどで販売される場合は500万円以上でしょうとのこと
値段も驚きですが近づいてその着物を見るとその絞りの細かさや数にビックリ
気の遠くなるような絞りの作業を思うとその値段もうなずけはしますが
庶民には縁遠いこのような豪華な着物も何代にもわたるお得意様がいるようで「あるところにはある」のねぇでした。
藤が良い香りです ラグラス